[イルカ観察日記]2016プレシーズン#1 MIA@NYG レビュー
コーチ陣が一新されて、どこまでチームとして機能できるようになっているか、今年は全てがお試し期間みたいなものなのに、さらにお試しのプレシーズン。なにがどうなっていても動じない。そう思って迎えたのでした。
まあ結果としては、こんなもんだろうな、ってところ。
主な選手のうち出なかったのは、
DTスー、DEウェイク、DEマリオ、RBフォスター、WRパーカー、CBマックスウェル、SSラシャード。つまり新加入の再生案件、キコ以外みんな休み。大丈夫か。キコもできはよくなかった。大丈夫か。
みんな深刻な怪我ではないようだけど、システム自体が浸透してないのに主力が練習不足とか心配すぎる。
▪️オフェンス1st.チーム
見るところ皆無。
OLがまったく噛み合っておらず、まだプレー自体が成立していない感じ。特にLGのターナーがひどかった。後から出てきたタンシルのほうが、現段階でもマシだろうという印象。ターナーはその後、右タックルに回っていたが、そこでもどうしようもなくサックを演出していたので、ちょっとあかんかも。
唯一の光は、人から逃げたタネヒルがプレッシャーを感じて投げ捨てたこと。成長。
ささやかすぎる。
▪️ディフェンス1st.チーム
両DEがお休みなこともあってか、相手QBにプレッシャーがかけられていなかった。ブリッツは結構入れていたが、基本のDLが押せてないのであまり効果なし。
さらに、LB陣のタックルのもろさ、DB陣のパスカバーの緩さも去年のままで、圧倒的な不安しか残らなかった。
▪️光
オフェンス、ディフェンスともに一本目はまだ形になっていなかったが、各個人として良さが見えたところしては、
・控えDEの堅実さ
今年加入のジョーンズ、今年OLBからDEにコンバートされたマッケインが、派手に相手QBにプレッシャーをかけられたわけではないものの、タックル数は増えていた。これはこれで良いな、というところ。
しかしDEばっかり集めてどうするんだ。
・CBマッケイン
きれいにカバーしてのINTと、取り損ねたけど相手の前に入っていったカバー、2つ良いところがあった。派手ではないが成長はしてる様子。
CBスターターは、マックスウェルの逆側をリペットとマッケインが争っている感じだけど、今日のところはマッケイン一歩リードか。
・FSエイケンズ
4タックル、1サック、1ファンブルフォース。
セーフティーはスターターの2人以外は不安だらけだったけど、どうにか成長してきたかなという感じ。
・WRジャキーム
オフィシャル発表身長5-7のちびっこ。リターンではそれほど距離は稼げなかったが、スピードは見せた。
むしろWRとして入ったときのほうが、相手DBの裏をとったり、スクリーンでも速かったり、良さそうな印象だった。レシーバーとしては4〜5人目、リターナー兼用でロスターは残れるな。
・CBピッツ
ドラフド外ルーキー。良いカバーで叩いてINTにつなげていた。
・LBハル
タックルが力強くなってきた。去年はほぼPSだったけど、今年はロスターに残るかな。
・TEジョーンズ
見るからにブロッキングTEな体型だけど、柔らかいキャッチがあった。まぐれかな。次の試合も見たい。
・ルーキーQBダウティー
7/9、66yds。落ち着いていたし、パスも的確だった。浮かせたパスのコントロールも良かったし、出たQBのなかで一番良かった。
スコア的には勝ったけれど、お互いのオフェンスがグダグダだった結果、偶然こういうスコアになったっていう感じなので、勝敗はどうでも良い。
しかし。
目立ったやばいところは、
・OLの、まだプレーを覚える段階なんじゃないかっていう仕上がりの遅さ。
・キコを筆頭としたLB陣のタックルできなさ。
他には、
・OLが落ち着いたとして、タネヒルはちゃんとできるのか。
・OLが落ち着いたら、RBはランをだせるのか。
・DEがスターターになったとして、ブリッツは効果的になるのか。
・プレッシャーがかかったら、パスカバーは実用レベルになるのか。
まあつまり、いまのところ去年から目立った進歩はない、ということで。