[イルカ観察日記]NFL第3週 BUF@MIAレビュー
ここまでひどいとは思わなかった。
■オフェンス
苦戦するとは思ったけれど、ここまでひどいとは思わなかった。
まず、RBが手薄である。それに加えて怪我もしている。
さらに、OLが心配である。要のLTが欠場。
この状況ならば、層の厚いチームならいざ知らず、普通のチームならば策を講じなければならない。
しかもQBはタネヒルである。できるプレーと、できないプレーがはっきりしている。余裕がある試合なら、できないプレーもそれなりに試したり練習させたりできるけれど、不利な試合ならば、できる範囲で得意なものだけを積み重ねていくはずである。
が。
ドルフィンズのオフェンスはなにもしなかった。
怪我人だらけでも、これまで通りのランプレーをコールした。
これまでゲインできていなかったのに、これまで通りのランプレーをコールした。
タネヒルにはできないというパスも、これまで通りコールした。
その結果としてインターセプト祭りに陥っても、それでもさらにコールした。
その結果。
どうしようもない。
何年もずっと見続けてきたアレになった。
■ディフェンス
苦戦するとは思ったけど、ここまでひどいとは思わなかった。
LBのタックルできなさは分かっていたはずなのに、特に対策はなし。
DBのザルさは分かっていたはずなのに、特に対策はなし。
結果。
タックルできないのはデフォルト。しかし、手は打たない。
パスカバーはザル。しかもグライムスの反対側が狙われてるのは明らかなのに放置。
結局のところ、リーディングタックラーがSSではLBの立つ瀬がない。
とはいえ、ブリッツをいれてもいれても意味のないところでいきがってる状態のプレーコールなので無理ってところもある。
さらに、頼みのDLも、思い切りラッシュするプレーなのか、その場に留まってランをケアするプレーなのか、見た限りでは判別がつかない。
しかも、いくらブリッツいれても、ひたすら外れる。プレー負けの山。
これでどうにかできると思ってるのか。
■勝てないチームじゃないけれど
実のところ、シーズン前の評判は悪くなかった。でも、まあダメだろうなあとは思っていた。
それはつまり、コーチのせいなんだけれど。
もともと、MIAMIってのは偏差値でいうと45くらいの、平均よりも低いよねえ、というコーチをクビにしないので有名である。少なくともファンには。
だから、去年のシーズンが終わったときに、HCフィルビンも、DCもクビにならなかったのには、いろいろと文句はあったけれど、まあそんなチームだよなあ、くらいの気持ちであった、
が。
こりゃいよいよひどい。
勝つ気が無いとしか思えない。
■というわけで
オフェンスに関しては、決してエリートQBではないけれど、できるプレーを積み重ねることはできる、すごいプレーも造り出せる。狭い範囲だけれど。
ディフェンスに関しては、非常に強弱が偏っているけれど、強い部分は本当に強い。ならば、強みを活かしてどうにするのがプレーコーラーだろう。
つまり、上手いことやるコーチなら、十分勝てるチームだと思うわけで。
しかし、DCのプレーコールのセンスがないのは去年までに十分分かったわけで。
さらに、OCのプレーコールのセンスは怪しかったけれど、今年、無いって分かったわけで。
ということで、次に進むべき段階に来ている。
それでも、今年をまだ捨てるまでには至っていない。
とにかくギリギリまで自分の強いところを活かした戦略を取るようにさせれば、一発逆転のチャンスもあると思うんだけども。
それでだめなら、来年はコーチ陣総取り替え。
それくらいのところまで追い込まれたよ。
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