[イルカ観察日記番外編]スーパーボウル観戦旅行レポート。チケット入手編

[イルカ観察日記番外編]スーパーボウル観戦旅行レポート。チケット入手編

古いブログが見つかって、スーパーボウルを観に行ったときのレポートがあったので移植しておきます。
時は2010年シーズン、つまり2011年あたま。

フットボール好きな人の中には、「スーパーボウルそのうちいきたい」って思ってる人もたくさんいると思います。僕もそうだった。でもずっと日本に住んでいると、チケットとかのことになると情報が少ないのもあり、試合自体は週末とはいえ太平洋を越えていくには連休を作らなければいけないなんて障害もあり、なかなか踏み出せないというか、いつかそのうち…の気持ちだけがずっと継続してしいるだけでした。
が、このとき、2年ほど日本からでてなかった旅行したいウズウズ感を、なんか連休とれそうムードが後押しして、さらに円高が背中を突き飛ばした、とでもいうような「今年がチャンス!」気分がはじけてしまって、いけるもんならいってやろうとなかば決心したのが、レギュラーシーズン最終週くらいのことでした。
そしてそこから、なし崩し的にいつのまにやらいく方向に気持ちが固まっていて、たけーんだよちくしょー!といいながらチケットをポチって、ついにはるかダラスくんだりまでスーパーボウル見物に出かけていったのでした。

チケットぽち

しかし意外とスーパーボウル現地関連の情報って少なかった。

特にチケット関係。日本にいながらもろもろ手配するって部分とか。そこで、そのうち行こうって思ってる人の何かの参考になる部分もあるかと思い、旅行にでる以前のことから書いてみます。

チケットは手に入ります。ただし、定価で買うには出場チームか開催地かとの普通じゃないコネが必要な様子。まあそんなものは現実的に考えて無理なのでチケット屋を利用するしかない。
「superbowl ticket」とかググると、チケット屋のサイトがたくさん出てくる。チケットも各種たくさんある。決して入手が困難なわけではない。FBIが逃亡中の犯罪者にチケット送ったら大勢のこのこ出てきて一気に逮捕できたとか、大金持ちはクルーザーとでも交換するとか、そういう伝説が一人歩きしていて買えないもんだって思い込まされてる感もあるけれど、実際はチケット屋で買える。高いけど。まあ、そこが問題なんだけど。

まずチケット屋のサイトをいくつか見てみて、FAQとか読んで、ひとまず問い合わせのメール送ってみた。気になって探りをいれたのは、それぞれのチケット屋の、
 1.値段(安い方がいいし)
 2.支払い方法(カード使えれば問題ないが)
 3.受取方法(日本まで送ってくれるのか)
 4.信頼性(偽チケットとかシャレんならん)
 といったところ。

で、チケット屋は3種類に分けられると判明。

 A)チケットを買い取って在庫を持って転売するタイプ。
 B)委託販売なので在庫は持たないが、配送などは店が中継するタイプ。
 C)店は単に集客力と決済手段を持っているだけで、配送もチケットを売る人がやるっぽいタイプ。

最も信頼できそうなのが(A)。チケットも現物を確保しているし、すぐに日本まで送ってくれる。ただし高い。
(C)のタイプの店はちょっと信頼できない、というか問い合わせてもチケット持ってる奴によるから詳しくは後ほど、みたいな返答がくるので面倒だし、今回は除外。
ならば(B)で、十分に信頼できてチケットの受け渡しもスムーズなら、値段との兼ね合いからこのタイプで行こうと決めて詳しく問い合わせてみた。

最終的にこの2つのチケット屋に絞った。
http://www.gotickets.com/
http://www.vividseats.com/

サイト上での値段表示では、gotickets.comの方が2割ほど安かったんだけれど、見積もりをもらうと、手数料やらなんやらを加えた総額は結局ほぼ同じだった。

ちなみにお値段は、最も安いアッパーデッキの角のところで2000ドルくらいから(手数料含む)。今年はどうなんでしょうか。2010シーズンはリーマンショックの傷も癒え切ってなく、そこまで高くならなかったという噂だけれど。
次に安い第2集団が、アッパーデッキの真ん中あたりなど(2600ドルくらい)、確かにプレーは見やすいだろうけど、どうせ現地にいたら冷静にアサイメント見たり考えたりできるわけがないと予測。

ということで、第3集団、エンドゾーン前の席にする(2900ドルくらい)。
一階席になる可能性もあるけど、たぶん2階席だろうなって部分(大体のブロックだけの表示で、詳しい席の位置は受け取るまでわからない)。縦方向だし見にくいだろうさ。でもフィールドに近いんだよ、とりあえずそれを第一に考えよう、と。

スーパーボウル座席価格表

で、一応vividseats.comで申し込みを済ませると、保留扱いになった。

あれ? 保留? チケット保持者に確認とかするのかな。って思ってたら、折り返し電話がきてた(気づかなかったんだけど)。留守電にメッセージが入っていて、正式な申込書兼契約書を送るから書いて返信してね、と。
同じ内容のメールもすぐにきていて、それに契約書が添付されていた。素早い。これなら信頼できそうだな、ということで、このままvividseats.comの方でいくことに決定。

この時点で自分の情報やカード番号などもサイトのフォームから送信しているんだけれど、スーパーボウルっていう値の張るチケットだからということもあるだろう、ネット上のカード決済は実際はサインしてないので法律的にグレーとかいう話もあって、後から客が支払わないとかいい出すとわりと面倒なことになるらしいし、そういうことの対策もあるんだろう、契約書に自筆のサインも求められていた。
ちなみに、このチケット屋はサイト上でチャットができて、気になったことはリアルタイムで気が済むまで聞けた。手続きの手順とか、送る身分証は日本のでいいのかとか、チケット受け渡しの場所はどうなるんだとか。
スーパーボウルは特別なのでチケットを先に日本まで送るのはできない、臨時の専用ブースをダラス市内に設置するからそこまで取りにきてね、といわれたけれど、まあF1のときもそうだったし(あっちは全部主催者の直販だけど)、いってみてチケットがないなんてこともあるまいという印象だったので、そこは良しとした。

契約書はこんな感じ。
スーパーボウルチケット転売屋の契約書

契約書をプリントアウトして、自筆で書いて、スキャンして送り返す。ついでに決済に使ったカードと身分証明書も。
すると、サイト上の表示が「pending」から「confirm」に。ひとまずOKらしい。
さらにその2日後、チケット・ホルダーから会社にチケットが届いたのか、カード決済が確定したのか、表示は「completed」に。

このようにして、1月15日には、もう後戻りできないところまで自分を追いつめたわけです。値段的に胸に引っかかるところは大いにあったけれども、自分を言いくるめて目を瞑ったわけです。
こういう風に「一生に一度だし」って言い訳ができちゃうから値段も高騰しっぱなしなんでしょうね。

まあその後はチャンピオンシップゲーム含め、ニュース含め、プレビュー含め、スーパーボウル行くんだぜ(ニヤニヤ)って気分で見られるっていう、普段と別の楽しみもありましたけども。

ダラスへの旅路

2011年2月4日(金)

ろーんぐ・うぇい・とぅー・だらーーす!
って気分で出発。
だって、安いチケットを買ったもんだから、成田から実に18時間(乗り換え2回、待ち時間合計4時間)の予定だったんです。遠い。
ついでにいうとJALのマイルが貯まってたのでこれでいけると思ってたのに、提携のアメリカン航空のチケットはJALのマイレージバンクに電話しないと申し込みできず、この電話がつながらない。3日間にわたって10回以上いろんな時間にかけたのに、常に「ただいまこみあっておりますので」のアナウンスのみ。JALマイル集めるやめました。

成田発16時半、アメリカン航空、ロスいき。
酒が有料だったのと観たい映画がなかったのが残念ではあるが、最安チケットだったし、機内誌の表紙がエイクマンだったし、

スーパーボウル時のアメリカン航空の機内誌

天気悪くて30分くらい遅れたけど、乗り換えまでまだ2時間も時間あるし、まあいいさ、って気分でロス到着。
朝9時30分くらい。ここで入国手続きをしてから次はラスヴェガスいき。
のはずだったんだけど、入国審査ゾーンがカオスになってた。

入国管理システムがダウンしてるので手続きができませーん、だとさ。
さらにシステム復旧してからも審査はいつもどり厳しい。
ああ、今日中にダラスに着けるんだろうか、などと思うほどの行列。

しかし、どうにかこうにか、2時間以上待たされたけれど、なんとか入国。
乗り換え便は逃したけれど、アメリカン航空の国内線カウンターにいって、どうにかしてよーっていうと、振り替え便を探してくれて、しかもそれがロスからダラスに直行できるということで、もともとの予定よりむしろ30分ほど早くダラスに到着した。なんぞこの展開。
しかし喜んだのもつかの間、ダラスで飛行機を降りても今度は荷物がでてこない。ほとんど何もない到着口で1時間以上待機させられた。
ツキのない日だ。

でも待機中にスーパーボウル仕様の市内案内をもらう。

スーパーボウル期間中のダラス市内観光案内

そしてようやく空港をでる。
ぱす・とぅー・ざ・すーぱーぼうる!

the path to the superbowl

テンションは一瞬上がったが、しかし、なんと街は異常な寒波に襲われていた。
外気温氷点下3度に再びテンション急降下。

雪のダラス空港

ダラスだよな、ここ。
よくMLB中継で気温40度近いとかって出てるダラスだよな、ここ。

しかも、空港をでるとタクシーがいない。また行列。カウンターの兄ちゃんの指示で強制的に何組かでシェアしていくことに。
ようやく乗れたタクシーの運ちゃんが語ったところによると、なんとタクシー会社2社ほどがストライキに入ったという。
こんな時期に。
なんて迷惑な。

このタクシーの運ちゃんは他にもいろいろと語ってくれて、要約すると、

・今夜はもうタクシーはつかまんねえぜ
・ダラスじゃ普段からタクシーつかまえるの大変だぜ
・スティーラーズが勝っちゃったら7回目だろ、カウボーイズが一番じゃなくなっちゃうじゃねえか、だからダラスっ子はみんなスティーラーズ負けろって思ってるぜ
・ってかスーパーボウルとかウザイ、いそがしすぎるぜ

などなど。
まあ他のタクシー会社がストライキなんてやってることへの苛立ちと、カウボーイズが出場してない悔しさからの愚痴って感じだったけども。

そんなこんなで宿についたのは夜10時すぎ。
宿も高騰&混雑していたので、雪深き郊外のモーテル。

スーパーボウル観戦で泊まったのは郊外のモーテル

街の中心から電車で15分ほどの駅から、さらに歩いて1キロ弱のところ。
電車は1時間に2本、終電は0時ころ、街に出たら帰りの電車はない。そしてタクシーは期待できない。というわけで、街なかまで遊びにいくのは断念。

仕方なく、宿から見えたロードサイドのファミレス風メキシコ料理屋へ。

ダラス郊外のロードサイドにあったレストラン

ようやくビールにありつき、テックスメックス料理を食べて、若干盛り上がりきらない初日の夜。
そしてアメリカの酒販売事情を忘れてて空港でウィスキーを買ってこなかったことを激しく後悔。

ダラスの雪だるま

本日の移動時間:15時間
本日の待たされ時間:6時間

オードリーを振り切ってチケットを受け取る

2011年2月5日(土)

時差ぼけが上手いこと噛み合って早起き生活に突入。わーい。
相変わらず寒いけれど快晴、寒さのピークも越えたので明日のスーパーサンデーは良い感じだろうよ、と朝のニュースでいっていた。よしよし。

しかし外にでるとまだまだ雪景色。

ダラスでは珍しい雪景色

路面はかっちかちの凍結具合。しかもだれもチェーンなんてつけずに走ろうとするんだから、そりゃ事故る。
夕べ空港から宿までの間に2件の事故処理を見た。
みんな滑る滑る。

電車に乗って、街の中心についても、まだ土曜の午前中だからだろうか、閑散としていた。

雪のダラスダウンタウン

古い町並みが残っている観光地区へいってみる。
ここもまだあまり人はいないけれど、そこここがスーパーボウル仕様になっていて楽しい。

スーパーボウル仕様になっているダラスの街なか

スーパーボウル仕様になっているダラスの街なか

腹も減ってきたし、このあたりで飯にしようと思ったものの、レストランはどこも11時かららしく、まだ10分ほど時間があった。でも入ってもいいでしょーって聞くと、最初の店は断られて、次の店はOKがでた。
嬉しい。YOって店だからみんな贔屓にしてあげてください。

一番乗り。なかなか気分がいい。

ダラスのステーキレストランYOに一番乗り

テキサスの地ビール飲む?っていわれたので。

おすすめされたダラスの地ビールを飲む

結構なボリュームのヒレ肉が1500円くらい。

ダラスのステーキレストランYOのヒレステーキ

これが意外と柔らかいし味付けも上品で。すまんなテキサスっ子たち、誤解してたよ。なんて考えながら食べてたら、脇のほうから日本語が聞こえてきて、つぎにお店の人となにやら相談している。
団体ツアーでもくるのかな、やだなー。と思ってたら、撮影がどうのこうのという話。

そしてオードリーが現れた。

ダラスでステーキを食べてたらオードリーが撮影を始めた

このとき、古いタイプのiPodタッチしか持っていなかったので、この記事全体的に画質が悪いですが。

さて、「オードリーがきたよww」ってtwitterで流してたら反応がよくって楽しかったんだけれども、思いっきり撮影してるので近づいていくこともできないし、なによりチケット受け取りの時間が迫ってきました。
日本を出る前の晩にチケット屋に連絡したら、チケット受け渡し会場はすでに決まっていて、大体の時間を指定して受け取りにいくというやり方だったので、あまり遅れて後回しにでもされたら面倒だ。

メールで送られてきた場所の案内。

スーパーボウルのチケット受け取り場所の案内

どこもスーパーボウルだなーなどと思いつつ、ポクポク歩いて15分くらいだったか。

スーパーボウル仕様になったダラス市街地

スーパーボウル仕様になったダラス市街地

ついにチケット受け取り。
契約書と一緒に送ったIDと決済に使ったクレジットカードを見せて、自分のチケットを探してもらう。

やったー。

スーパーボウルのチケット

が、なんとチケットに定価が書いてあって、900ドルだと。
それだけでも十分に高いけど、さらに3倍以上になってんのね。ちょっと複雑な気分ではあったけれども、ちゃんと受け取れてひと安心。

▷ちなみに、スーパーボウルのチケットの取り方については詳しくこちらにもあります。





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