[イルカ観察日記]NFL第1週MIA@WASレビュー

[イルカ観察日記]NFL第1週MIA@WASレビュー

いまさらながら開幕戦のレビューを。

■勝ったけどさ。
とにもかくにも開幕戦での勝利。それはいいんだけど、それだけ。
勝ったっていう爽快感もなければ、これからの成長が期待できるっていう雰囲気もない、結構どうしようもない試合でした。
壮絶なオフェンス同士の譲り合いの後で、WASのディフェンスがINTを3つも捕り損ねてくれたおかげで失点せず、ザルのはずのDBが2つのINTを奪って、突然のパントリターンTDで逆転。なんかしたっけ、なんで勝ってるんだっけ、という内容。
勝ちに不思議の勝ちあり。
WASさんには感謝しかありません。

■これは一昨年のタネヒル。
毎年じれったいほどに一歩ずつ成長することでお馴染みのタネヒル。ならば今年も、去年より少しマシになっているはず。と思いきや、開幕戦には一昨年の姿がががが。
・DLにパスを叩かれる病気が再発。
・ラッシュを受けると逃げも投げ捨てもできずに飲み込まれてサックされる、いつものタネヒルサックを連発。
・そしてファンブルする。棒立ちで叩かれるからボールが良く転がる。敵陣35でファンブルしたのに、相手にリカバーされたのは自陣40。どんだけ転がすんだよ。
・浮かせたパスが全く上達していない。下手すぎるパスに無理矢理飛びついたTEシムズが頭から地面に落ちて脳振盪になるほど。
22/34、226yds、TD、INTなしということで、レイティングはそこそこになるのかもしれないが、まったくダメダメだった。本当は3INTだし。

■去年からプレーが増えていない。
タネヒルが成長していないのに加え、一方のランも新しいパターンは無し。ミラーは13回53ydsなので、そこまで全く出なかったわけではないが、もの足りない。
パスも結局成功したのはほとんどが短い低いパス。新しいプレーが増えてない。

■DLは及第点か。
数字としてはサックは1つだし、ランもモリス１人に120yds以上走られていたが、印象はそれほど悪くない。ときどきRBとすれ違ったり、コンテインが下手だったりはしたけれど、押されはなかったし、相手OLの反則もかなり多かった気がする。

■問題はILBシェパード。
ランが出たのは、DLが押されないわりに、LBが押されたり遅かったりするので、DLとLBの間にスペースができてしまっていたのが大きかったと思われる。特にILBシェパード。やっぱりスターターレベルじゃなかったなあ。2Qには早速シェパードが下げられてドラフト外ルーキーのヴィギルが出てきてた。内容は同じようなもんだったけど、伸びしろが期待できるのはヴィギル。
一番安定したのはLBをミシとジェンキンスの2人にして、SSジョーンズをあげたときだったっていう悲しさ。

■しかし、FSもひどいもんだった。
デルマスが怪我してしまったので、FSもスターターレベルの子がいない。エイケンスとトーマスを併用していたけれど、どちらもいかん。結局SSジョーンズがFSのフォローをしなければならず、余計にランが止まらない。

■CBは結果が残ってラッキーだったが。
グライムスは安定感。その反対側のCBがずっと問題だったけれど、やっぱり問題だった。
スターターはテイラーで、それほど大きなミスはなかったけれど、ぴったりカバーできるというほどでもなかったし、たまに余裕があると極端に反応しすぎてインターフェア取られるとか、やはりまだまだ。
ベテランの方のマッケインがINTしたものの、あのプレーは良かったけれど、他はそこそこ抜かれてたし、やっぱり不安だなあ。

■RBとTEがいない。
後半早々のリターン中に自分でつまづいてボールをぶん投げてファンブルしたラマイケルくんがクビ。
パッツをクビになったから拾ったグレイも再びクビ。
アジャイは怪我。
ということで、RBがミラーとダミエンの2人しかいない。リターン要員で１人取った様子だけれど、どうなるか。早くアジャイが元気になって、ダミエンがリターナーに回れるようにならないかな。
TEはもともと2人しかいなかったのに、タネヒルの無駄に難易度の高いパスに飛び込んだシムズが脳振盪でアウト。PSだったストーンバーナーをロスターに入れたが、使えるかどうか。

■次はNFLフロリダ地区の直接対決。
来週はJACとの対戦。今年初のNFLフロリダ地区直接対決。ぜひ勝って地区首位を守らなければ。
でも心配。開幕戦でも意外とランは出てたし、ディフェンスもそれほど悪くなさそうだった。また10点勝負の試合になるかなあ。

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