[04]04(3)シフトとモーション

今日はオメーらにシフトとモーションってのを教えてやる！

まず基本だー！
オフェンスはプレーを始める前に、１秒以上全員が静止しなきゃいけねえ！
そしてその後、センターがボールをスナップする瞬間から動き始めることができる。そこまではいいな？

はい。ボールがスナップされる前にオフェンスの選手が動いてしまうと、フォルス・スタートっていう反則になるんです。

そうだな、ただし、LOS上の７人以外の４人の選手は、そのなかの１人だけ、プレーがはじまるときに動いてても良い、そんなルールがあるんだぜ！
これをマン・イン・モーションって言う。分かったか！？

はい！　インモーっすね！

たしかに試合中にインモーって叫んでるチームも見たことあるが、さすがに卑猥だから略すときはモーションにしとけ！
これからは女子にもモテるフットボールを目指すんだぜ！

もーしょーん！

いいか、モーションってのはなー、
レシーバーが横に動いてディフェンスの対応の仕方を探ったり、
RBがWRの位置に移動してディフェンスのミスマッチを誘ったり、
いろいろと役立つんだぜ！

　動いたWRにCBがそのままついていったら、マン・ツー・マンだと予想できる。

　ディフェンスがずれていったら、ゾーンの可能性が高くなる。

　LBが一番外側を守るなんてことになっちゃったりもする。

　モーションへの対応で、ディフェンスの作戦が分かることもあるし、さらに弱点をつくることもできちゃったりするんだね。

ただし！
ラインの選手は動いちゃいけないのはもちろん、それ以外の選手でも２人以上が動くのはイリーガル・モーションって反則になるからな！

動いて良いのは１人！

なに言ってんだバカやロー！
何人でも動いて良いのがシフトじゃねーか！

えー！　ここ怒られるところですか！？

おうよ！
モーションに対してシフトはな、ラインの選手も含め、複数の選手が移動するんだ。もちろん合法だ！

　ただし、プレーがはじまる直前に動くんじゃーなくて、一度きちんとフォーメーションを組んで並んでから、別の形に並びなおすってな感覚だな。並びなおした後に、また１秒以上静止すりゃいいんだ。それさえ守っときゃ反則にはなんねーぞ！　覚えとけや！
　モーションに比べるとフォーメーション全体が変化するからな、ディフェンスも対応が大変だ。混乱やミスを誘えるってもんよ！

さらに、何段階にも変わっていいんだぞ！

　SEが下がってFLに、SBがTEの位置に、TEが下がってWBに、FLはSEに。

　ワンバックだったのがダブル・タイトエンドっぽい形に変化する。

　さらにそこからWBがモーションすることも可能。

　この流れのときのディフェンスの気持ちを代弁してみるとだなー、
　ワンバックだ、パスっぽいかなー。シフトしたね、TEが逆になったな。でもWBもいるし、ダブル・タイトってことで対処しよう。あれ、WBがモーションした。うわ、TEとWBが両方こっちきちゃったよ。きゃー、すごいパワー・ラン！
　みたいな感じになっちゃうんだぜー！

動いてるうちに時間がなくなっちゃったらどうなりますか！？

もちろんディレイ・オブ・ゲームだ！
そんなダセー奴らは試合後にダッシュ50本だ！

このノリも飽きてきたぞー！

じゃ、休憩してご飯いこっか。