キックオフのルール変更の結果のスタッツをざっくりみてみたお

キックオフのルール変更の結果のスタッツをざっくりみてみたお

ルール改定の目的と成果

キックオフのルールを変えた目的は主に2つでした。

・怪我や脳震盪を減らす
・タッチバックを減らす

脳震盪が大きく減ったという報告があった気がする。その点は成功。そのため、ブロックやラッシュに関するルールは定着すると考えられます。

それに対して、タッチバックは思ったより減らなかったような気がします。とはいえリターンの回数は増えました。タッチバックという退屈なプレーが減ったことは成功と考えられているようです。

リターンされる割合

2023年の21.8%から、2024年は32.8%に上がりました。

ルールを変更するというときには、全体の7割くらいリターンされるんじゃないかとも思いました。しかし実際には3割強しかリターンされていません。11%増えただけとも言えます。とはいえ増えた。

リターンヤード

平均は2023年の23ydsから、2024年は27.6ydsに伸びたらしい。

ただし、キックオフラッシュやブロックのルール、リターン開始地点も変わったので、単純にリターンヤードだけを見ても意味はなく、結果を比較する必要があります。

結果としてのリターン後のオフェンス開始位置の平均は、23年の28.8ydsから、24年には28ydsになりました。おや、オフェンスにとっては逆に悪くなったことになりますね。

ビッグプレー

リターンTDは4個から7個に増えてました。

リターン自体の回数が増えているので、タッチダウンの回数だけで比較はできません。そこでTD率をみると、23年が約0.7%、24年が約0.8%。微増。誤差程度な気はします。

それでもダイジェストやビッグプレーのショート動画の派手さは増すので、楽しみは大きくなるとは言えます。

ディフェンスとリーグの意図

ディフェンス側から見ると、23年までは長く蹴りこんでタッチバックにすれば、相手オフェンスの開始地点は25ydsでした。

それに対して、リターンされたときの期待値は28.8ydsでした。そのため、タッチバックにした方が安全安心ということになります。

相手にリターンさせれば、もっと奥でタックルできる可能性はあるものの、もちろんビッグリターンの可能性もある。そのため、通常はタッチバックでいいよねとなったのだろうと思われます。

2024年のルール変更の結果、ディフェンス側からすると、蹴りこんでタッチバックにすると、次の相手のオフェンスは30ydsからとなりました。リターンされた場合の平均地点は28ydsなので、タッチバックにしない方が良いということになります。

ただし、ビッグリターンされるリスクはあります。リターン時とタッチバック時の期待値の差は2ydsだけ。相手を2yds押し込むためにリスクを冒す必要はないという判断で、まだタッチバックが多かったのかもしれません。

それが2025年には、タッチバックの場合は35ydsからのオフェンスになります。リターン時とタッチバック時の期待値の差が7ydsに広がるのです。

これでタッチバックが減るかはわかりませんが、タッチバックにしないことのインセンティブを増やす意図があってのルール改定だろうと考えられます。

さて来年はどうなるか。





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