前半20点、後半0点、ツアの脳震盪のせいなのか?の第16週GB@MIAレビュー

前半20点、後半0点、ツアの脳震盪のせいなのか?の第16週GB@MIAレビュー

■結果

MIA 20-26 GB

■展開

前半はオフェンスが久しぶりに順調で20点取れました。しかし、後半まさかの得点0。

前半の最後にツアが脳震盪を起こしていた疑惑があり、そのせいでプレーが乱れた、最後のインターセプト連発につながったとも言われています。

ディフェンスはそれなりに頑張っていたものの、ずるずると逆転され4連敗となりました。

■ディフェンス

ディフェンスは、復調しつつあるGBにそこそこやられました。

しかし、スペシャルチームがキックオフでビッグリターンされたり、オフェンスがターンオーバーしたりという流れの悪いシリーズを何度もFGに抑えた。後半勝負どころでインターセプトも奪った。あれだけオフェンスがターンオーバー垂れ流しても26失点。がんばった。

■オフェンス

問題はオフェンスです。というよりも、ツアの脳震盪の影響は本当にあったのか。

脳震盪

前半最後のパスプレーで脳震盪を起こした可能性が高いので、前後半のパス成績をそのまま脳震盪前後として考えられます。

前半

パス9/12、229yds、19.1yds/att、1TD、20点

後半

7/13、81yds、6.2yds/att、3INT、0点

確かに後半がひどい。では、GBのディフェンスが後半アジャストしてきたのでしょうか。

まず、過去3試合ほどツア対策としてやられていたプレスカバーは、GBはあまり使っていませんでした。後半は少し比率をあげてきましたが、それほど極端に増えたわけでもありません。

前半

プレス:1/3(+スクランブル1回)

ゾーン:8/9(+サック2回)

後半

プレス:4/6(成功したけどロス1回を含む)

ゾーン:3/7(投げ捨て1回、インターセプト3回を含む)

これだけ見ると、前半はいつも通りの成績です。ゾーンカバーには強くて、プレスカバーに弱いのが数字にも現れています。

後半は不思議とプレスカバーの成功率がゾーンカバーよりも高くなるという、ツアらしくない成績でした。

この違いが脳震盪の影響なのか。

その可能性は高そうに思われました。後半は、ツアが判断していない、ディフェンスを見ていない、ただプレーデザインの通りに動いて投げただけ、という印象が強いためです。

ツアの問題のひとつは、プレスカバーに対してビビることでした。プレスカバーの時にはブリッツが来ることが多く、それに怯えていたのも原因です。しかし、レシーバーがフリーになっていないところに投げるのをためらっていた面もあったかと思います。

それが、この試合の後半には見られなくなりました。何も考えずに投げちゃうんだ。

で、意外といいところに投げられて、ディフェンスがレシーバーの近くにいても通っちゃったりした。その結果が6回中4回成功ということかと思われます。DBの優秀さのSF、LAC、BUFとGBの比較についてはよくわかりませんが。

しかし、判断せずにプレーブックの通りに投げてしまうのが悪い方に出たのが、ゾーンカバーに対してのパスでした。

1つ目のINT

これはただのパスミスだった。判断関係ないや。

2つ目のINT

INTしたLBは、想定では手前のRBの動きに釣られて前に出るはずだったのでしょう。そうすればLBとSの間にスペースができて、WRがあくはず、というプレーだったかと思います。ツアはそのまま、何も考えずにそこに投げちゃいました。

すると、LBが残っていて、インターセプト。

パスが低いとも言えますが、LBがあそこに残っていたら、手前のRBに投げるべきプレーでもあったはずです。判断できてない。

3つ目のINT

WRヒルが中に入ってきて、その正面にいるCBは一緒に内側に入ってくるはず。すると、TEゲシキが広いスペースを使えることになり、それに内側から追いつかなければならないDBには競り勝てるはず。という考えだったような気がします。

しかし、実際はゾーンカバーでした。すると、TEゲシキはフリーになれません。

その結果、インターセプト。

これもディフェンスの動きを見ずに、判断せずにただ投げただけという印象です。ゾーンだと見破っていたら、遅れてリリースした手前のRBにパスを投げておけば、DBは奥に下がっているので十分ファーストダウンが狙えたはずです。

つまり、後半のツアは何も見ておらず、何も考えていませんでした。

ツアはどうなる

これが脳震盪の影響なのかは分かりません。脳震盪前もこんなパス投げてた子だから。

でも、今回の脳震盪が選手生命にも大きな影響を与えることは間違いありません。今シーズンだけで3回目。1回目は無理やり試合に戻ってプレーを続けましたが、2回目はさらに程度が重く体が硬直したりするフェンシング現象まで起こしてしまいました。

そして今回、3回目は翌日にようやくツア自身が異変を訴えて判明。わからないほど軽かったのか、または癖になっていて危ないのか、もしくはツアが自覚はあったものの交代したくなくて黙っていたのか、その辺は分かりません。これからの検査や調査でわかるかもしれません。

ともあれ短期間に3回も脳震盪を起こしていると、健康や後遺症、今後の生活が心配になります。程度によってはドクターストップで引退勧告ということもあるでしょう。さすがにツアも恐怖を感じて引退を考えるかもしれません。

また、チームにとっても大きなリスクになります。脳震盪が癖になっていて、起こしやすくなっているのだとしたら、個人の後遺症などを無視したとしても、試合から離脱する可能性が高くてスターターとしては使えないと判断するしかありません。

どちらにしろ、来シーズン以降のツアの扱いは非常に悩ましいものとなりました。

PHIくらいにガチガチにOLを強化できれば別かもしれません。でも、なかなか狙ってできることでもありません。

ツアに上手な逃げ方や受け身を習得させるのか。それも上手くいくかわかりません。

そして、それでも脳震盪のリスクは消えません。

今後また脳震盪を起こせば、それだけ引退しろという周囲のプレッシャーが高まりますし、何より体がやばい。と考えていくと、残念ではありますが、チームマネジメントの観点からも、選手の健康を守る面からも、ツアを使い続けることはできないように思われます。

これからの検査と調査次第でもありますが。

■来週はNE戦

3試合のうち2つ勝ちたかったシーズン終盤3試合の初戦を落とし、残りは@NE、NYJの2試合。同地区でもあり、プレーオフを争う直接の相手でもある、嫌な2チームとの対戦が残っています。しかもツアは今シーズン3度目の脳震盪プロコトル入りで、おそらく出られませんし、出ないほうがいいとも思う。

そのため控えQBブリッジウォーターが出場する見込みですが、前回出場時の動きを考えると状況は非常に悪い。いっそ3rd QBのスカイラーを使っていただきたい。

しかし、NEも同様に状態は悪いし、NYJ戦はホームゲームです。どうにか両方勝ちを拾いたいところですが、厳しいなあ。

MIAプレーオフシナリオ

・両方勝つ

・NEに勝ってNYJに負けた場合→NYJがWEEK17でSEAに負けたら

・NYJに勝ってNEに負けた場合→NEがWEEK18でBUFに負けたら

NEは両方勝てば決まり。WEEK17で負けたら終わり。WEEK18だけ負けたら、WEEK17でNYJがSEAに負けて、WEEK18でMIAがNYJに負けたらプレーオフ。

NYJは両方勝ってNEがどちらかの試合で負けたらプレーオフ。

PITは両方勝って、MIAが両方負けて、WEEK17でNYJがSEAに負けて、WEEK18でNEがBUFに負けたらプレーオフ。



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  2. それぞれの2022シーズン。オフェンス編
  3. それぞれの2022シーズン。コーチ編
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