[04]02(14)ラン&シュート
続きましてー、4人のWRがいるショットガン・フォーメーションで、QBをセンターのすぐ後ろに置いてスナップを受け取るようにしたものがこれでーす。RBはIフォーメーションでいうTBの位置にいるよ。
たくさんのワイドレシーバーが走り出して(RUN)、QBがパスを投げる(SHOOT)ということで、ラン&シュート。
ショットガンとあんま変わんなくね?
そうだね、QBがセンターのすぐ後ろにきたっていうだけしか違いはないように見える。
でも、意外と違いは大きいんだよ。
ショットガンではラン・プレーをやろうとすると、QBがロング・スナップを受け取ってからRBに渡すことになるよね。または、RBが直接スナップを受け取るとしても、LOSから遠いし、どうしても時間がかかっちゃう。その点、ラン&シュートは、スナップを受けたQBがボールを渡してくれるから、RBはプレーが始まると同時に前に走り出すことができる。
ただ、少し早いタイミングのラン・プレーができるようになったっていうだけで、ブロッカーはインテリア・ラインの5人だけだから、やっぱりラン・プレーのバリーションは多くはないけどね。
1990年前後までは、QBにウォーレン・ムーンを擁したヒューストン・オイラーズが、このラン&シュートを主なフォーメーションとして使ってた。パス投げまくり、ハデハデなプレー選択だね。
同時期のバッファロー・ビルズはQBジム・ケリーを中心にほとんどのプレーでショットガン・フォーメションを使ってたし、90年代なかばまでは、こういう「主に使用するフォーメーション」っていうのが決まってるチームがあったんだ。その後は各チームが使うフォーメーションやプレーの種類はどんどん増えて、「このチームと言えば基本のフォーメーションはこれ」みたいなものはなくなってきてる。
迷惑な話だお!
よくわかんなくなるから1チームつかえるフォーメーションは3つまでにしろ!
まあその気持ちはわからないでもないけど、種類はたくさんあったほうが慣れれば楽しいぞ。
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わかりやすいし、おもしろい(ネコのファンです)!!楽しく読ませてもらっています。ありがとうございます!NFLは、一番好きなのは、レヴィオン・ベルです。