敵は寒さかパスラッシュか。予想通りの結果になっちゃったワイルドカードプレーオフMIA@KCレビュー

敵は寒さかパスラッシュか。予想通りの結果になっちゃったワイルドカードプレーオフMIA@KCレビュー

■結果

MIA 7-26 KC

■展開

最終的なスコアは大きく開きましたが、途中までは楽しめました。体感気温-30℃くらい、常に風速10メートル程度の強風。難しいコンディションなので、お互いパスでは苦労していました。序盤はKCもパスをポロポロしてくれていたので、点差が開かなかった。しかし、KCは徐々に対応して、MIAはドツボ。最終的には大きな点差。

KCが10点先制し、MIAがTDを取り返して7-10、その次のKCの攻撃はFG止まりでした。そのMIA 7-13 KCでのMIAのオフェンスが大きかった気がします。

ランでゴリゴリ進みながら、KC陣に入ったところでギャンブル。4th&1。結果的にはヒルへの短いパスが失敗した形になりました。

が。

画面上のワドル、フリーになったのよ。ちゃんと投げてりゃタッチダウンなのよ。パスラッシュ2人なのよ。何してんのよ。

■オフェンス

やはりこの試合、ツアの悪さが目立ってしまいました。

・寒いの苦手→ボールをまともに握れてないじゃんないかっていうレベルのパスがたくさんあった。

・ディスガイズ苦手→混乱するし、プレーが始まってからカバーを確認するから時間がかかってしまい、パスプロの脆さと肩の弱さが露呈しました。

・パスラッシュ苦手→奥でレシーバーがフリーになっていても、ポケットワークで時間を作れずチェックダウンに投げてしまったプレーもたくさんあった。

・思い切りが悪い→50/50のパスでも投げてれば、ヒルとワドルがなんとかしてくれることも多いんだけどな。

ヒルにちゃんと投げられりゃタッチダウンだった。

ワドルにちゃんと投げられてちゃタッチダウンだった。風もなかったのに。

まあ、ツアも成長したシーズンではありましたが。

去年だったら、この展開では3Qまでに5サックくらいされて怪我して終わってたからね。

でもまだまだ成長が必要なのでした。

■ディフェンス

本来のスターターの半分が怪我で欠場。

特にEDGEは序列で言うと3人目までがシーズンエンドで、本来はEDGEというかDEタイプの91オグちゃんと、シーズン終盤まで無職してた9イングラムだけだった。

LBは柱の55ベイカーがシーズンエンド。CBは25ハワードが休みでPSレベルの33アップルが出場。Sも8ホランドが休み。

これだけのコマ不足の中、十分頑張りました。EDGEが貧弱だったから、おそらくブリッツは今シーズン最多だった。それで手薄になったはずのパスカバーも、確かに天気のせいでKCのパスはダメダメだったし、ポロリも多かったけど、崩壊しなかった。

ブリッツを入れずにしっかりパスカバーという選択肢もあったとは思うけれど、その場合パスプロが12秒くらい持つだろうから、さすがに無理だったと思われます。特にCB33アップルとLB45ライリーという狙いやすいところがはっきりしてたしな。

■総合力よ

天気だとか怪我人だとか言われてるけど、それに至るまでの過程もあるし、結局は総合的な実力なんだろなあって結果でした。





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