[04]02(7)プロ・フォーメーション
ここらでようやく、今でもよく見るフォーメーションの登場でーす。
こういうのとか、
こういうのとか。
LOS上の7人の両端の選手(エンド)の片方をインテリア・ラインと並べて、もう片方を離して配置してる。この、インテリア・ラインと並んでいる方をタイト・エンド(TE)、離れてる方をスプリット・エンド(SE)って言う。役割としては、TEはパスも捕れるライン、SEはワイド・レシーバーって考えてね。
で、4人いるバックの1人を、SEとは反対側のLOS近くに配置する。LOS上には7人しか配置できないので一歩下がってるけど、役割はワイド・レシーバーだね。これをフランカー(FL)って言う。
クォーター・バック(QB)はセンターのすぐ後ろでスナップを受けとって、その後ろに2人のランニング・バックを配置する。
RBの配置の仕方次第でさらにいろいろ分類されるんだけど、2人のWR、1人のTE、2人のRBっていうフォーメーションをまとめてプロ・フォーメーションとかプロ体型って言うんだよ。
これは結構よく見るでげす。
スタンダードですな?
そうだね。プロ体型は1960年くらいから、プロのチームを中心に普及していったフォーメーションで、一つの基本になってる。
なぜかというと、バランスが良いからなんだね。
ラン・プレーのときにはRBがボールを持って、インテリア・ラインとTE、もう1人のRBがブロッカーになる。パス・プレーの時には両側に離れて配置されたWRが広くフィールドを使うことができるし、TEとRBもレシーバーになれる。
プロ体型が普及すると、各ポジションの役割がさらにはっきりと区別されるようにもなったんだ。それまでのフォーメーションでは、全員がブロッカーにもなっていたし、RBとWBにあまり区別はなかったり、QBがランナーになるってことも多かった。
それがプロ体型では、QBは(パスを含む)ボールの受け渡し、RBは走る、WRはボールを捕る、っていうそれぞれの役割がはっきりしていったってわけ。いよいよ現在のアメフトが登場って感じだよね。
ただ、TEだけはラインとしてのブロックと、レシーバーとしてのパス・キャッチの両方がお仕事になってる。TEがいる側はラインが1人多くなるからストロング・サイド、いない側はウィーク・サイドって言われて、ストロング・サイドのほうがブロッカーが多くなるからラン・プレーがやりやすいって差があるよ。
「プロT」とか、「プロI」とかってのがこれなんだね?
うん。「プロ」ってついたらこのフォーメーションの一種だってことだね。あとはRBの並び方によって、TだったりIだったりって違いがでてくる。
じゃあプロ体型の種類をそれぞれ見ていこうかー。
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