[04]04(1)11.大きなカウンター
そして「小さなカウンター」ともうひとつの方、「大きなカウンター」でーす。
単純に、ディフェンスを騙すためにボールを動かす幅が大きいって考えましょー。ほんとにすごく大きいんで、「大きなカウンター」は、普通のラン・プレーとはちょっと言えなくなっちゃうくらいなんだ。スペシャルプレーなんて言われる、使いどころを間違えるとリスクも大きいけど、決まったときのゲインの大きさと気持ちよさは最高!ってプレーに近いんだね。
最高ですか!?
最高でーす!!
古い…
図は大きなカウンターの代表例、リバースっていうプレーだよ。QBがRBにボールを渡してオープンのふりをする。でもその後で、RBは今度はWRにボールを渡して、WRが逆のサイドへ戻るんだ。
これは大きなカウンターの代表例、リバースっていうプレーだよ。QBがRBにボールを渡してオープンのふりをする。でもその後で、RBは今度はWRにボールを渡して、WRが逆のサイドへ戻るんだ。
右のオープン・フィールドから左のオープン・フィールドへボールがすごく大きく動くね。だから「大きなカウンター」ってこと。
RBがボールを持っている間の動きは全部フェイクなわけだけど、それが大きいから、その分だけディフェンスを大きくひきつけられる。なので、ボールを受け取ったWRが自由に走れるスペースが大きくなる(ことを期待してる)ってわけ。
オフェンスが期待するディフェンスの動きは青線。右のLBはオープンのフェイクに反応する。その後はWRを後ろから追いかけることになるね。中のLBはオープンに反応した分、センターがブロックにいけるだけの時間ができる。左のLBはオープンが逆サイドのプレーなのでパシュートをはじめる。そのため、戻ってきたWRに追いつけるのもフィールドの後ろのほうになっちゃうから、自由に動けるWRをタックルするのは難しい。左のDEはコンテインといってOLの外側からRBを追いかける役割なので、この選手をブロックすることが大切になるよ。
大きなリターンも期待できるけれど、フィールドの端から端までずっとLOSの後ろを走らないといけないから、ディフェンスに読まれてしまうと大きくロスする危険もあるんだ。だからあまり頻繁に使われるってプレーじゃないんだね。

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