[04]04(1)12.オプション
オプションのことは、前にウィッシュボーンのところでちょっと説明したねー?
QBが展開を選択するからオプションでげすよなー。
そうそう。QBがプレーの展開を選択するからオプション。
QBが展開を選択する、七面鳥くいたーい。
そうか、ウィッシュボーンの復習したら鳥が食いたくなったか。そりゃよかったなー。
QBがプレーの展開を選択するからオプションなんだよねー。
お前、話題に乗り遅れたからって人のセリフをマネするだけじゃいかんぞ。
じゃ、Iフォーメーションでのオプションを見てみよう。
まずはQBが走るか、後ろのTBに渡すかの2択から選ぶ、いわゆるノーマルなオプションね。UBがリード・ブロッカーになるから、リード・オプションとも言う。
ちなみにこれはLEAD OPTIONだからね。リード・ブロッカーがいるオプションってこと。最近NFLで流行してるリード・オプションはREAD OPTIONで、ディフェンスの動きを読むって意味だから、ちょっと違うんだよ。
QBはボールを持って、DLとLBの中で一番外側の選手に向かって走る。このときに、TBはQBの斜め後ろを平行して走っていくよ。
プルアウトしてくる左のガードも、UBも、右のLBはブロックしないでおく。QBとTBの2人に対してLBが1人で対処しなきゃいけないっていう状況をつくるんだね。そこで、LBがQBに向かってきたらQBはTBにボールを渡す(ピッチ)、LBがTBに反応したらQBはそのまま自分でボールを持って走る(キープ)。どっちの展開にするかQBが選択するわけね。
ディフェンスの動きを見ながらプレーをつくっていくから、ディフェンスがどのような対応をしてきても、コンスタントにゲインが期待できるんだよ。
ただ、QBがボール・キャリアになることも多いから、QBの怪我を避けるNFLではあんまり使われない。最近はときどき見るようになったけどね。
投げて走ってオプションできて歌って踊れるQBに、俺はなる!
はい。
じゃ、次にトリプル・オプションね。
QBとふたりのHBの3人がボール・キャリアーになる可能性があるプレーだよ。
選択肢が3つになるからトリプル・オプションだね。
プレーが始まると、まずQBはDTを見る。DTをブロックする選手はいない。で、右のHBがまっすぐDTに向かって走る。
このとき、DTがHBにタックルするぞっていう動きだったら、QBはHBにはボールを渡さない。HBはそのままDTをブロックする。もしDTが外へ動いたりしてHBにタックルできないって動きをしたら、QBはHBにボールを渡す。リード・ブロッカーはいないけど、DTにタックルされなければLOSは確実に抜けられるよね、ブラストのようなプレーになる。
HBにボールを渡さなかった場合は、あとは上のオプションと同じ流れになるわけね。QBが外側のLBに向かって走っていって、自分でキープするか、もうひとりのHBにピッチするかを選ぶってことね。
選択肢が増えた分、QBは大変になるけど、ディフェンスが対応しきれないところを攻めるっていう手段は増えるわけだよ。
QBはいろいろ考えることが多くて大変だなー。
試合中ゆっくりご飯も食べられなそう。。。
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レシーバーが自分のルートを確保するためにコーナーバックをおもいっきりバンプする事は反則になりますか?
CBとWRの押し合いはLOSから5yds以内なら認められていて、それを超えた範囲だとイリーガルコンタクトになると思います。
例えばLOSから15ydsくらいのところで、WRがわざとCBにぶつかってスペースを確保してパスをキャッチしたら、それはオフェンスのパスインターフェアランスの反則になります。
5yds以内であっても、ボールが投げられた後でわざとぶつかると反則になります。スクリーンでブロッカーになるWRが、ボールが空中にある間にディフェンスをブロックしたりした場合がこれにあたります。