ルール解説

ワイルド・キャット

でもー、オプションってNFLじゃあんまりやらないんでしょー?

QBが怪我しちゃったら困るからなー。

そしたら、QBじゃない人がQBやったらいいじゃないかー!

QBじゃない人がQBやったら、そのプレーではその人はもうQBだから、結局QBがQBやってるじゃないか。

あれ…?

どういうこと…?

そういうことじゃなくって…QBが、QBじゃなくって、RBとかが…
あの…

うむ、言いたいことは大体わかるぞw
そういう理由から使われてるのがワイルドキャットってやつじゃ。

あるのか…パクられた…

センターからのスナップを受け取る選手、本来QBがいる位置に、RBやWRなどを配置して、スナップを受けた選手がそのままボール・キャリアになるのがワイドキャットだよ。

さらに、オプションみたいに他のRBにボールを渡したりもするから、プレーの名前というよりはフォーメーションとかコンセプトの名前って感じだけどね。

QBじゃない人がQBをやったら、それがワイルド・キャット?

まあそんな感じだね。

センターのロングスナップを受け取った選手が走る、前にみたシングル・ウィング・フォーメーションの現代版かな。

もともとQBは自分もボール・キャリアになって走っていい。でも、タックルされるのが増えると怪我するリスクが高くなるから、特にNFLではQBをボール・キャリアにはできるだけしない。

ただ、アメフトは11人対11人でやるから、QBがボールの中継だけするってことは、オフェンス側はブロッカーが一人足りなくなるってことになるよね。それなら、RBがスナップを受けてそのままボール・キャリアになれば、残りの全員がブロッカーになれるから、その人数的な不利がなくなるってわけだ。

実際はプレー開始直前まで、次にワイルドキャットをやるよってディフェンスにばれないように、QBもフィールドに残ってるのがほとんどだけどね。でもその場合も、QBはプレーの展開される場所とは離れた位置にレシーバーとして配置されるんだ。

ディフェンスも、はじっこにいるQBは何もしないとは思ってるんだけど、完全にフリーにしておくことはできないから、QBの前にひとり選手を置いておかなきゃいけない。これでQBも1人のディフェンスをひきつけておけるから、ブロックしたのと同じだよね。

ただ、RBやWRなど、ここでスナップを受ける選手は難しいパスは投げられないから、ディフェンスにとっては的を絞りやすくなるとも言えちゃう。そこで、もう一人のRBがリバースしてきて、その選手にハンドオフするか、スナップを受けた選手が自分で持って走るかのオプション・プレーにして、ディフェンスを分散させるってことが多いみたい。

ワイルドキャットのアサイメント

キーはDEとLB。赤線の動きの場合、スナップを受けたRBに向かってDEとLBが内側に入って反応してきてるね。この場合は、WBとTEはDEとLBを内側に押し込むようにブロックして、ボールはリバースしてきたSBに渡され、外側に展開される。

青線の場合、DEとLBがリバースを読んで外側に動いているってことだ。このときはWBとTEはDEとLBを外側に押し出すようにブロックする。そしてRBがそのまま正面に走りこめばいい。というわけ。