[04]04(1)3.パワー
次はブロッカーがたくさんいるプレーの基本、パワーだよ。
「パワー」と言えばー?
パワー!!
力! でし!
期待通り引っかかってくれてありがとー。
それがまたちがうんでーす。
半分あってるけどなー。
パワーっていうと確かに「力」ってイメージだから、力ずくでディフェンスを押してゲインするプレーって理解しがちだね。それは確かに正しいんだけど、実は、「パワー」のもう1つの意味である「数」でディフェンスに勝ることを基本にしてるプレーなんだよ。プレーの方向に、ディフェンスの選手よりも多くのブロッカーを送り込むわけね。
騙したなー!
ぐへへー。
でもアイスホッケーで、一時的に退場者がでた場合、人数が多くなった方のチームのパワー・プレーとかって言うでしょ。
知らない? そう。そういうことになってるんだよ。ぐへへ。
このプレーはオフ・タックルを狙うことが多いかな。で、狙うホールとは逆サイドのガードが回り込んできて一緒にブロックするので、ブロッカーがディフェンスを人数で上回れるってわけだね。
ちょっと図が複雑になってきたね。青い線はディフェンスが普通はこう動いてくるってことだよ。左のガードが右に回りこんできて、RBに向かってくるディフェンスをブロックする。TEは内側からくるディフェンスを、フルバックはだれぶもブロックされてないディフェンスを、それぞれブロックするってことだね。
思い通りにブロックがきれいにきまれば、大きな穴が開いて、ロングゲインになることもある。でも大体は穴というほどのスペースはできずに、オフェンスとディフェンスで押し合いになることが多いね。ディフェンスを押してるOLの後ろからRBがゴリゴリ押して進む、何人ものディフェンスにタックルされながら倒れこんで、4~5ヤードゲインできれば成功っていう感覚だね。
ダイブと同じくOLの力が反映されやすいプレーで、さらにボール・キャリアがブロッカーに囲まれて走るから、比較的ファンブルなどの危険は少ないとも言えるんだ。
- 前のページ:
- [04]04(1)2.ダイブ
- 次のページ:
- [04]04(1)4.ブラスト