[04]04(1)9.デイライト
デイライト。それは日の光。
暖かく明るく僕を照らしてくれる。
ああ、さわやかだなあ。
そう、すべてに降り注ぎ優しく包み込んでくれる光。
ではなく、壁に遮断されるように見えても、ちょっとでも隙間があれば漏れ出ていく光っていうほうがイメージに合ってるかな。
なんでえ、違うのか。がんばったのに。
ってわけで。
このデイライトってのは、光が壁の隙間を抜けてくるように、ボールを持ったRBが、ディフェンスの壁の穴を探して走りこむっていうプレーだよ。
このデイライトってのは、光が壁の隙間を抜けてくるように、ボールを持ったRBが、ディフェンスの壁の穴を探して走りこむっていうプレーだよ。
RBはどこに隙があるか探しながら走らなきゃいけないから、広い視野と判断力、素早く走るコースを変えるカットバックの能力が必要になる。RB個人の能力に頼る部分は大きいけれども、その分リード・ブロッカーを必要としないから、RBが1人のフォーメーションでも使えるんだ。
この図では、最初に想定されてる基本のコースはオレンジの線だよ。RBはハンドオフを受けた後、ディフェンスがそれぞれ自分の正面のギャップを守っていれば、オレンジのコースを走る。それが一番スタンダードなディフェンスの反応だからね。
ただし、LB(青)が、自分の正面である①を守らずに、②の点線の動きをすることがある。RBはハンドオフを受ける時点ではオフ・ガードに向かって走っているので、LB(青)はそこに反応してきたってことだね。ということは、今度はオフ・センターを守るディフェンスがいなくなるってことだ。だから、RBは赤のコースに切り替える。
だがしかし、LB(青)は①の点線の動きをしたものの、外側からLB(緑)が、緑の点線のようにオフ・ガードに入ってくることがある。その場合は、LB(緑)はディフェンス・ラインとライン・バッカーの中で一番外側の選手だから、それが中にくるってことは、今度はオープンが手薄になるよね。それならRBはオレンジからさらに外側、茶色に流れて走っていけばいい。
パワーとかブラストで、狙ってたコースがディフェンスにつぶされちゃってるときに、RBが個人の力だけで別の方向に逃げてゲインするのとはちょっと違うんだね。最初からコースが変わるかもしれないってオフェンス全体が分かってブロックしてる。RBもとっさに探すんじゃなくて、決められた通りに順番にディフェンスとホールを見ていくって感じ。
なかなかやるでげすねー
つまり…ランニングバックって難しいってこと…?
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