[05]02(10) 3-4
じゃあもうひとつの現代の基本フォーメーション、3-4ね。
LBが4人!
6人のディフェンス・ラインがいたフォーメーションから、DLの中の2人をLBにしたのが4-3になったね。それと同時期に、5-2のDLのうちの2人をLBにするっていう変化もあったんだ。
それで生まれたのが3-4ディフェンス。
オフェンスのセンターの正面に1人のディフェンス・タックルを配置、この選手は3-4のときには特にノーズ・タックル(NT)って呼ぶよ。そしてオフェンス・タックルの前にディフェンス・エンド(DE)を配置。LBは内側の2人がILB、外側の2人がOLBだね。
4-3に比べると、DLが3人しかいないからパワー・プレーには若干弱いとも思えるね。でもそのパワー不足を、4人のLBのスピードと、複雑に役割や動きを入れ替えたりするプレーでカバーするってフォーメーションだよ。
LBはプレーごとに配置される位置も違えば役割も変わるんだ。前のプレーではDLと同じようにLOSに並んでランを守ったかと思えば、次のプレーでは外側からQBに向かってブリッツを仕掛けたり、さらに今度はパス・カバーをしていたりってね。
なんかめちゃくちゃ混乱するよー?
そうそう、プレーを複雑にしてオフェンスのミスを狙うっていうのも目的のひとつだからね。
複雑なシステムって見てて楽しいし、俺は3-4の方が好きでやんすなー。
センターと両ガード、3人のブロックをはじき返すノーズ・タックルこそ男の中の男!いや、漢!
なんか…理解できてねーのはワシだけですか…?
3-4は複雑になってくると、プロ同士でも分からなくなるんだぞ。お前が理解できるわけねー。
とりあえず、動き回るディフェンスと突然現れるブリッツに素直にビックリしてればよろしい。
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