[05]02(12)ニッケルとダイム
問題。
4-3も3-4も、DLとLBをあわせたフロントは7人だけど、これがもっと減ることはあるでしょーか?
LOSには7人置かないといけないから無理!
それはオフェンスのルールだよ。ディフェンスは関係ない。
ってか4-3も3-4も7人がLOS上にいるわけじゃないぞ。
3rdダウンのときとか、DBが大量にいることあるじゃないかー?
そうだね。ディフェンスはフォーメーションについては、配置や選手のポジション(番号)なんかによって制限されないから、どのポジションの選手を何人でも自由に組み合わせられるんだよ。
いわゆる基本のディフェンスでは、4-3でも3-4でもDBは4人だよね。これを5人に増やしたものをニッケルとか、5人目のDBをニッケル・バックとかって言う。アメリカの5セント硬貨が「ニッケル」って言われることからきた呼び方だよ。
さらにDBを6人にすると、今度はダイム、6人目のDBをダイム・バックとかっていう。これはニッケルの次ってことで、10セント硬貨の俗称ダイムからきた名前。もちろんニッケル・バック、ダイム・バックを入れた分、LBかDLが減らされるから、ラン・プレーへの対応はどんどん弱くなるわけね。
じゃー7人目のDBはー?
ってか何でDB増やさないといけないの? ラインのほうがカッコいいぞー!
7人目のDBはペニー・バックって言うんだってさー。ほとんど見ないけどなあ。
オフェンスはパス・プレーのときには、インテリア・ラインの5人とパスを投げるQB以外の5人は、全員がパス・コースに出て行っても良い。だから、それら5人の選手をすべてスピードのあるワイド・レシーバーにすることもできるわけで、そのときにディフェンスにDBが普段どおり4人だけだと、LBがWRとかをカバーしなきゃいけなくなっちゃう。
それって大変だよね。そのために、3rdダウン・ロングなどのパスが予想されるシチュエーションでは、DBを増やしたほうが良いってなるんだね。
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