おいさん!おいさん!おにーさん!
ポイント・アフター・タッチダウンで2ポイント・コンバージョンってのがあるじゃろ?
あるよ。タッチダウンしたチームは、2ヤード地点からもう一回プレーができる。
それでフィールド・ゴール成功だと1点、ランかパスでタッチダウンだと2点入るよ。2点を狙うのが2ポイント・コンバージョンね。

つまり、毎回2点取ったらいいのです!
そしたらどんどんたくさん点が入るのです!
おまえさん、失敗することを考えてないね…
これが若さか…
え…だめなの…?

じゃあ、計算してみよう。
PATでFGを蹴ったときの成功率はほぼ100%だね、まあ99%としておこうか。
それに対して、2ポイント・コンバーションの成功率は40%くらいだと言われている。2007年シーズンの全部のチームの合計が44%だったとか。ソースわからなくなっちゃったけど。
ってことは、100回やったとして、
・全部キックの場合:100回×成功率99%×1点=99点
・全部プレーの場合:100回×成功率44%×2点=88点
理論的にはこうなる。
つまり、全部2ポイント狙いのほうが、合計で取れる点数は少なくなっちゃうんだ。

どぇ。。。
が、それは去年までの話。
2015年シーズンから、ポイント・アフター・タッチダウンのルールが変わったんだ。
2点を狙うときには、これまで同じく2ヤードから攻撃するんだけど、1点を狙うときには、15ヤードラインからFGを蹴るように変わった。
遠くから蹴るんだから、キックの成功率が下がるよね。
う…どんぐらいになるのかな…
15ヤード地点からのFG(つまりロングスナップとエンドゾーンを加算して23ヤードFG)の成功率は、だいたい95%らしい。5%近く成功率が下がるっていうことだよね。
2015年途中の非公式データなので、不確実ではあるけれど、とりあえずの集計としては、
キック(1点)の成功率:約94%
プレー(2点)の成功率:約48%
なんだそうだ。
つまり、100回やったとすると、
・全部キックの場合:100回×成功率94%×1点=94点
・全部プレーの場合:100回×成功率48%×2点=96点
逆転しちゃったね。
やったー!
ぜんぶ2点やるー!
まあ、そんなに単純なことじゃないけどな、試合展開ってものがあるからね。
とりあえず、理論値でキックとプレーの期待得点がほぼ同じになるのが、ゲーム展開の幅が広がる的な意味で面白いんじゃないかなーって思うわけよ。
ポイント・アフター・タッチダウンも戦略で選ぶ時代でげすなー!?
まあ、そうなっていくんだろうねえ。
じゃ、2ポイント・コンバージョンをやるべきタイミングを考えてみましょ。
やりたいときにやらせてあげたらいいじゃない!
ま、そうなんだけどさ。
とりあえずの正解は、
・どうしても2点ほしいときと、
・失敗して1点も入らなくてもいいとき、
の2つです。
まず、どうしても2点ほしいときだね。
一番分かりやすいのは、残り時間がなくなると同時にタッチダウンして、あとはトライ・フォー・ポイントだけで試合終了という状況で、2点差で負けてるとき。これはもう2ポイント狙うしかないね。
残り2分で16点差で負けてるときっていうのもわかりやすい。2回タッチダウンしても7点ずつだと14点、3回攻撃する時間はない、だから2点を狙わないとだめ。
11点差で負けてるときなんかもそうだね。8点取れれば、あとはFGで同点になれる、7点だと次もタッチダウンじゃないと負けちゃう。
こんな感じで、どうしても2点ほしいっていうのは、大体残り時間が少なくなってきた負けてるチームに起こる。
失敗して1点も入らなくていいときっていうのは、とりあえず2点狙ってみようかなー、って感じのとき?
ハンバーグもエビフライも食べたいから、とりあえず両方にしとこうかなーって感じ?
お前の例えはわかりにくいぞ。
まあ食いたきゃ食っとけばいいと思うよ。
たとえば、あんまりないシチュエーションだけど、5点差で負けてるときにタッチダウンしたら、とりあえず6点入る。ってことは、1点リードすることになるね。
ここでPATで1点とっても2点差。FGで逆転されちゃう点差にしかならない。したがって、1点差のままの場合とほとんど実質的には変わらないリードだね。
でもPATでうまく2点とれれば3点差。FGされても同点にしかならない。
つまり、
・1点だけとってもあんまり意味ない
・2点とれると結構良い感じ
という状況がたまにあるってことね。
こういうときは残り時間に関係なく2ポイント・コンバージョンがありうるよ。
あとはヘッドコーチの性格次第だけどね。
強いときは2枚、弱いときは1枚。
いいぞレイモンド、よく覚えたな

