[イルカ観察日記]プレシーズン #3 ATL@MIA レビュー
プレシーズン3試合目はファルコンズ。NFC南のチームは、シーズン半分くらい過ぎてみないとその年の出来がわからない、したがってプレシーズンで対戦しても、こっちの出来も判断しにくい、という厄介なチームが多い。
しかしまあ、ドルフィンズの内容としては予想通り、どっちつかずというところだったかな。
■ムーアたんお休み
先週脳震盪で退場したムーアたん、今週はお休み。大丈夫かいな。控えのQBふたりが無難なプレーをしていただけに、ムーアたん、ロスターすら危ないかも! 困るなあ。
■オフェンス
なんとなくまとまりが出てきたようにも見えつつ、でもやっぱりまだまだシステム覚えてないな、という場面も頻出。まあ今年はそんなもんかなあ。
■OL
毎年のことだけど、パウンシーが尻を痛めてお休み。代わりのCはスティーン。先週もそつなくこなしていたし、今週も悪くはなかった。
両Gは先週と同じ、左タンシル、右ブシュロド。ブシュロドはときどき押し込まれるので不安は消えない。
タンシルはいい感じに慣れてきた印象。試合中にきちんとガスマスクが紹介されるというネタ的な安定感も。
パスプロは意外と安定していたが、ランブロックは全然だめ。押せない以前に漏らしまくりなので、まだアサイメントを覚えていないんだろう。あと2週間でつめこめ。
■レシーバーたち
良いのがスティールス、まだまだなのがパーカーとキャメロン。ランドリーもいまいちだけど。
スクリーンのときのブロックのタイミングとか、プレーが崩れそうな時の振り返るタイミングとか、まだまだ息が合わないのが多かった。
先週からキャメロンとランドリーがポロポロやってるのも、振り向きざまのプレー担当だからではないか疑惑が発生。その奥で普通に動いているスティールスが今のところ上手く空いて、パスのタイミングもあってるのも、こっちは慣れてるプレーだからということかもしれない。
■RBたち
とにもかくにもブロックが全然できていないんだから、走れるわけがないんだ。
フォスターは先週に比べるとまともにプレーできていた。確かに速さだけを見ると、いつトップスピードにのるんだろう…という疑問がわいたりもしたけれど、安定感がある。TD後にお辞儀する前に、慣れてないチームメイトが集まってきちゃったけど。
ずっと調子よかったピードに加えて、今週はダミエンにツキがあった。まだロスターに残る希望もありそう。
■ディフェンス
ランを完全に止めていたのが見ていて新鮮だったけれど、もしかしたらファルコンズのOLが崩壊してるだけじゃ…という疑惑も消せず、実際どうなんだか不安しかない。
■DL
ランが止まったのについては、タックルうんぬんよりも、RBの行き場がなくなっていたので、やっぱりATLのOLが重症なのかな。
ゾーンブリッツで味方同士ぶつかるとか、完成度はまだまだ。
ウェイクさんが初登場、マリオと一緒に出るプレーもあった。その時はプレッシャーをかけてINTを誘発。ウェイクさんピン出場のときもマックスウェルのポロリに終わったがINTチャンスをつくった。あとは体力と、シーズン怪我なくもつかどうか。
■LB
全体的にLBが目立たない試合だった。RBと一対一になる場面も少なかったし。
ILBは前半キコ、後半ハル。ハルはフェイクに騙されがちなところはまだ問題だけれど、まあ堅実に頑張った。ロスター残るかな。
■DB
ラシャードのINT、マックスウェルのINT寸前と、結果としては良かったんだけれど、それはDLがプレッシャーを上手くかけられたプレーでの話。
DB単体での印象としては、リペットもマッケインもフリオにまったく歯が立たず、ずたずたにやられたっていうところ。まあ今年のコンセプトはパスラッシュ重視ということなのかもしれないけれど。
ロスター争いは、新人がちょっと不出来かなという印象ではある。2巡ハワード、3巡ドレイクが怪我でほとんどプレーしていない。3巡カルーが目立たない。この辺はもうちょっとやってほしかったなー。暫定LGのタンシルと、リターナーでいけそうなグラントは良い感じ。
どちらにしろ、チーム全体がまだシステム習得中なので、プレシーズンがあと12試合くらい続くと考えていれば、今年は心穏やかに観戦できるぞ。