[イルカ観察日記] 実力通りの完敗の第4週。SEA@MIA

[イルカ観察日記] 実力通りの完敗の第4週。SEA@MIA

そろそろ俺の出番か?
miami dolphins TUA

■結果

SEA 31-23 MIA
スコア的には8点差なのですが、実際のところは完敗でした。SEAにはまだまだ余裕があった。
まあ予想通りの結果なのでショックはない。むしろ意外と頑張ったじゃんって感じすらある。今年はこれでいいや。

<オフェンス>

3つの弱点、が露呈しました。
すなわち
・短いパスしか通せない。
・安定してランが出ない。
・QBがフィッツなんとかさん。

■短いパスしか通せない

レシーバー陣に、縦に速くディフェンスを抜けるタイプがいないので、短いパスしか通せません。
WR11パーカーはデカくて競合いに勝てるので、短いパスならかなりの確率で捕れるのですが、この試合でも10回キャッチで110ヤード、ヤード的には十分ながら、長いパスや試合展開に影響するキャッチはありませんでした。
じわじわとなら進めるのですが、反則やポロリといった失敗があったらドライブは止まってしまいます。
実際、勝負が決まるまでの8回のオフェンスドライブのうち、2回が反則で、1回がポロリで止まりました。
その他は、ゴール前で手詰まりになってFG止まりだったのが3回。
INTが2回。
いまいちが凝縮されてたなあ。

■ランが出ない

最もボールを持ったRB37ガスキンが、10回40ヤード。印象としてはもっとダメだった感があるので、安定感もなかったのでしょう。
ランが出ないから短いパスに頼ることになり、それだけでは手詰まりになるから、結局無理をすることになって、INTにまでつながりました。

■スクランブルと無茶投げ

オフェンスが手詰まりになると、本来のプランにはないことをするしかなくなります。
QB14フィッツなんとかさんのスクランブルが6回47ヤードと、ランでは最もゲインしています。
そしてディフェンスがどうあれ無理やりパスをぶん投げるしかなくなる。そしてディフェンスのカバーなんて見ないで投げるフィッツおじさん、インターセプトされて終戦、という典型的なパターン。

■フィッツおじさんの限界

とはいえ、それなりにドライブはできていました。試合が決まるまでの8回のオフェンスのうち、3回はゴール前までは行ったし、5回FGを決めたんです。が、TDが取れない。
その理由の大きな部分が、やはりフィッツなんとかさんの質かあ、という感じ。
えー、そこ投げちゃうの?
えー、奥のレシーバー空いてるのに
えー、高く投げときゃ捕れたでしょ
えー、ディフェンスまったく見てないww
といったことがたくさんありました。
一流のQBなら3回はタッチダウンパス投げてたなーって思えてしまうところが、やはりフィッツなんとかさんの限界なんだろうなあ。

■ツアを入れる準備は大体できた感

うまくいかなかったプレーもたくさんありましたが、それなりにドライブはできましたし、あれが止められたから次はこれいってみよう的なプレーの広がりのようなものも見られました。
パスプロも、LT73ジャクソンが怪我をして70ダベンポートと代わったりしましたが、終始それなりに安定していました。
オフェンス全体としては、どうにかプレーも覚えて徐々に呼吸もあってきて、という雰囲気です。全体的にまとまっているので、QBをツアに代えても大丈夫そうな感じになってきたわけです。
フィッツおじさんの出来も悪かったし、これからどんどんツアを出せ圧力が強まっていくんでしょう。

■その他良かったところ

・RB22ブレイダのチェックダウン
ランはぜんぜん出ませんでしたが、パスで何度かいいゲインがありました。チェックダウンのパスを投げておけば、それなりに上手いこと稼いでくれるっていう手段ができたかもしれません。

・WR15ボウデンが出た
シーズン直前にLVから移籍してきたWR15ボウデンが、ようやく出場しました。ワイルドキャットでスナップを受ける役。大したゲインはできませんでしたが、やっと出てきたっていう感じで楽しみ。

<ディフェンス>

それなりに抑えられましたが、SEAはまだまだ余力を残していました。
いつロングパスが来るのかビクビクしながら、結局ロングはほとんど来なかったんだけど、でも他のプレーも止まんねーや、という感じ。だめじゃん。

■ランディフェンス

RB32カーソンに走られました。16回で80ヤード。ビッグゲインはないとはいえ、止まらないなーって感じ。
まあゆっくり進まれるだけなら良いって考え方もありますが、オフェンスがアレなチームが取るべき戦略ではありません。単に止められなかっただけだよ。

■パスディフェンス

相手QB3ウィルソンは、
パス34回中24回成功、360ヤード、2TD、1INT
ウィルソンにしては平均以下かもしれません。でも止めたっていう感じはない。
特に、MIAの弱点であるディープへのパス、セーフティーのゾーンをあまり攻めてきていませんでした。そこはいつでも通せるからねーっていう感じで、あえてスルー。むかつく。
実際、前半1点差まで近づいたときと、後半2点差まで近づいたところで、奥のゾーンへのパスを通されて、どちらもタッチダウンになっています。まじ余裕たっぷりって態度で感じ悪い。
まあ現状のMIAの選手層じゃ仕方ないってところ。

■良かったところ

・それなりに安定してはいた。
奥のパスは防げないってのを別にすれば、そしてオフェンスがINTされた直後の失点を別にすれば、そんなにひどいディフェンスではありませんでした。
あくまで奥に投げられないのであれば、というところですが。

・ブリッツが効いていた。
そんなに入れる頻度は高くありませんでしたが、ブリッツを使った時は効果がありました。インターセプトしたプレーも、ブリッツのプレッシャーが効いていた感がありました。
LBとDBのセット位置もころころ変わっていましたし、プレーは覚えてきたって感じではあります。

<MIA貯金>

MIA貯金ルール

・勝ち:1万円+点差×100円
・負け:点差×300円
・プレーオフ出場:1万円
・地区優勝:3万円

今週の貯金

・負け
・8点差
合計:2400円
累計:18100円

<来週>

第5週はSF戦。続々と怪我人が出ていたSFですが、来週は続々と戻ってくるようです。なんでじゃ。
せめて怪我復帰直後のQBガロッポがブランクを感じさせる大荒れであることを期待します。が、SFの場合はMIA相手ならQBはハンドオフしてれば良いんでなあ。





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