[イルカ観察日記] 去年のスーパーボウル進出チームに勝っちゃった第5週MIA@SF
シーズン前にスケジュールを見たときには絶対勝てないと思っていたSFですが、開幕後に怪我人の続出で戦力が低下しました。でも流石になー、何人か復帰してきたみたいだしなー、と思っていました。が、なんと怪我の影響はまだあったようで勝ちをもらってしまいました。
最大の要因は多分、SFのDB不足と、怪我あがりのQBガロッポの不調。
■展開
試合開始直後からガロッポは不調で、こちらのディフェンスのパスカバーの穴を見て見ぬ振りをしてくれました。
そしてこちらのオフェンスはボールをぶん投げておけば良い、という相手パスカバーのザルっぷり。
去年のスーパーボウルに出たはずのなのに、この試合の49ersはまるでドルフィンズのようでした。心苦しい。
しかし、さすが去年のスーパーボウル進出チーム、追い上げてきます。ランをバシバシ出されて7点差。やばい。
それを救ったのはMIAのQB14フィッツおじさんでした。
流れの悪いところで、スクランブルでファーストダウン。後になって思えばこのプレーがキーだった。この後また流れはMIAに来て、前半終了までに勝負が決まりました。
■結果
MIA 43-17 SF
<オフェンス>
■不安だったOL
開幕から先発を務めてそこそこ安定していたルーキーLT73ジャクソンがIR入りしてしまいました。シーズンエンドとは言われていませんが、数試合は帰ってこない様子。
そのため、この試合は今年RTで先発していた77デイビスをLTに回して、RTはルーキーの68ハントが初先発となりました。
LT77デイビス、LT75フラワーズ、C67カラス、RG66キンドリー、RT68ハント。
単にLTを入れ替えるわけではなく、この形になったのはとても良い。これでLT77デイビスに代わって73ジャクソンが復帰すれば、ルーキーが3人も入った未来志向OLが完成するのです。
■パスプロ及第点、ランは出ない
わりと早めに投げるパスが多かったこともあり、パスプロは意外と崩壊しませんでした。OLの5人だけでパスプロするプレーもあったりして、頑張ってるなーって感じ。
まあ、SFのパスラッシュも大黒柱のボサが抜けて、補強したはずのアンサーもいなくなって、かなりレベルダウンしていたのは確かですが、それでもこのメンバーで抑えられたのは良かった。
ランは、相変わらずでませんでした。先週まで地味に良いブロックを見せていたTE81スマイスもお休みだったので、余計にダメだった。
■相手のDB不足
ランがいつも通りいまいちだったのに対して、パスは絶好調でした。
QB14フィッツおじさんは、28回パスを投げて22回成功、350ヤード、3タッチダウン。
素晴らしい。
しかし、フィッツおじさんのパスも好調でしたが、それ以上にSFのDB陣が崩壊していたのが原因。
特に48番のCBの子。怪我人続出で急遽ロスター入りしたということなので、ちょっと力不足だったのでしょう。WR11パーカーにタッチダウンを取られるシーンなんて、まるでミスマッチのLBがWRを追いかけているようなパスカバーになってしまっていました。
MIA側からしたら、最初のシリーズでパスを通して以来、これはいけるぞってわかったのでしょう、執拗に狙いまくったという感じです。さすがにかわいそうだなあ、ってくらい。でもプロの試合なのよね。
とはいえ、フィッツおじさんのパスが針の穴を通すほどだったとか、そのレシーバー見つけるのかっていうほど判断が良かったとか、そういうことではありませんでした。どっちかっていうと相手の穴を見つけて攻めたプレーコールの方が偉い。
つまり、この試合はQBがツアに代わっても大差なかったのではないか、なんてことまで考えてしまいます。
とはいえ、試合の流れを決めるのに非常に大きかったのがスクランブルなので、ツアだとやっぱり怖い。
<ディフェンス>
■ガロッポが勝手に負けてくれた
オフェンスは相手DBの駒不足につけこんだ形でしたが、ディフェンスも相手が勝手に負けてくれたという印象でした。
CB24ジョーンズとCB25ハワードがそろったパスカバーはさすがに結構良かった。CB40ニーダムも、狙われまくったBUF戦よりは安定していました。先週やられてしまったルーキーCB23イグちゃんの出場機会がかなり減っていたのは残念ですが、見学ということで仕方ない。
しかしそれ以上にSFのQBガロッポのパスが悪すぎて、ラッキーって感じでした。
■パスラッシュは良かった
まあガロッポだけに責任を負わせるのもかわいそうなので、MIAのディフェンスの良かったところも。パスカバーも良かったのですが、パスラッシュもそこそこ良かったです。
ブリッツを入れているように見えて、実際にラッシュしているのは4人ということが多かった。ディスガイズが良い感じで、SFのOLがミスをする場面も多かったように思います。
この試合はスターターDEの1人である90ローソンが怪我でお休みだったこともあり、DLを減らしてLBを増やして、というプレーが多かったようで。その効果かもしれません。ともあれ、MIAのディフェンス陣がきちんとプレーを覚えてきたっていうことでしょう。
■DTが勝ち、LBが追いかける
ランディフェンスは一進一退でした。
この試合は、エースLBである53ヴァンノイ、55ベイカーを外側に配置することが多かった。MLBの位置には44ロバートと、51グルちゃん。ちょっと頼りないMLBですが、DTが押し負けなかったのでランを止められていました。1Qはね。
2Qに入ると、タイミングを遅らせてリードブロッカーが入ってくるランプレーが増えたように感じました。DT陣が頑張ってOLを止めていても、リードブロッカーにMLBがブロックされてしまうと、ランが出ちゃう。それが止められずに困ったのですが、MIAはオフェンスが得点し続けてリードしていたので、SFもランを続けるわけにいかなくなり、結果的には問題になりませんでした。リードされてたら負け確定なランプレーだったかもしれませんが。
<来週>
何と言ってもSFは去年のスーパーボウル進出チームです。つまりNFLで2番目に強いチームです。そんな去年のスーパーボウル進出チームに勝ったわけで、チームの雰囲気は良いはずです。だって去年のスーパーボウル進出チームに勝ったんですから。去年のスーパーボウル進出チーム。
来週は、ほうぼうのチームでコロナ感染者がで始めた影響でスケジュールが変わって、いま話題のジェッツ戦です。まさにタンクを決め込むかの境目という感じのジェッツ。本気で試合するのかなあ。
ジェッツ戦に勝つと、なんと勝率5割です。何年ぶりだろうか。
とはいえ、そんなジェッツに負けかねないのがドルフィンズでもありますが。
<MIA貯金>
MIA貯金ルール
・勝ち:1万円+点差×100円
・負け:点差×300円
・プレーオフ出場:1万円
・地区優勝:3万円
今週の貯金
・勝ち
・26点差
合計:12600円
累計:30700円