あれれー?パッツをスイープしたのに嬉しさが半減してるよー?の18週NE@MIAレビュー
なぜでしょう。プレーオフに出られなかったとはいえ、QB14ブリの出場とOCのくそプレーコールというハンデを背負いながら勝ち越し、さらにペイトリオッツとの対戦に両方勝ってシーズンを締め括ったのに、なぜか気分が晴れません。
不思議。
ひとまず試合を、試合のことだけを振り返ってみます。
結果
MIA 33-24 NE
展開
・定例の最初のドライブだけ出るオフェンスで先制。
・Dもいきなりpick6、さらにパントフェイク成功もあって17点リードで試合開始。
・その後パスプロ崩壊、パスミスも増えた。
・定例のディフェンスが踏ん張る展開。
・オフェンスもランが出てたし、NEのミスや反則もあったからまだ耐えられた。
オフェンス
最初のシリーズだけドライブできるパターン
もはや恒例となりつつある、最初だけ点取れるオフェンス。最初の分だけはプレーコールを用意して練習してるのか、バリエーションが少なすぎるのか、試合中には何も考えられなくなるのか。
ただし、この試合は最初から作戦ワドル全開でした。
最初のシリーズ
・ラン6回(QBスニーク1回を含む)
・パス成功7回(そのうち5回ワドル)
それでいい。けど、最後まで続けてみればよかったのに。
まあパスルートは相変わらず。奥に走らせろよ。
というよりですね、このシリーズの後ワドルはキャッチなし。使えよ。
最終週だしOC替えろとは言いませんけど。どうせ替わるし。
ツア
この試合もツアはそれほどよくはなく、パスミスもみられました。
でもパス成績は、22回中15回成功(68%)なので、リードしていたしランも出てたからパスの回数が減っただけで、まあ及第点でしょう。
問題はこの試合も偏りすぎたパスエリア。
最長で12yds? 奥に通そうっていうプレーがないんだからツアのせいではないけどさ。でもさ。まあ来年にはOC替わるし。
OL
この試合、RTを代えていました。
LT:74アイケンバーグ
LG:73ジャクソン
C:63デイター
RG:68ハント
RT:65ジョーンズ
ROBERT JONES。
誰だ。ってくらい知らない子。
ドラフト外のルーキー。Middle Tennessee State出身。
もちろん初先発。シーズン後半は試合に出ていたようですが、ST要員だったのか覚えがありません。
でもランブロックはそこそこできていたような。
3シリーズ目からNEのディフェンスが対応してきて、RT側から多くパスラッシュを入れるようになった感があり、パスプロが崩壊していきました。
LTとLGの間でも、ちょっと複雑なラッシュをされると漏らしていたので、結局パスプロのルール決めや徹底が最後までできなかったこととなります。教える側の問題が大きいんでしょう。まあ、OLコーチもOCのついでに替わるでしょうし。
クソみたいな前半2ミニッツ
そして相変わらずクソなタイムマネジメント。
前半残り1分ちょっとでのオフェンス、ランやってータイムアウトとってーみたいな無駄なことをして、少しゲインできたからちゃんと攻めようかなーって思った時にはもう時間もタイムアウトもない、みたいな。
これはOCじゃなくてHCの権限かもしれませんが、HC、あれ、誰だっけ。
クソみたいな後半
一度NEのディフェンスに対応されてからは、さらに次の手を出すなんてことはもちろんできず、後半はそのままどうしようもないオフェンスでした。NEの反則のおかげで10点は取れたのと、ランが少し出てたので時間を使えたから、どうにか逃げ切れた。
ディフェンス
いきなりpick6
NEの最初のオフェンス、ランを2回止めて3rdダウンでパスを投げました。それをいきなりピック6。気持ちいい。
NEのQBマッくんがディフェンスを読み間違えたのが原因っぽいけど、罠をはっていたとも言えるでしょう。
ドルフィンズのディフェンスに多いマンツーマンか、2ディープか、どっちだろう、という体型から。
プレーが始まった時点で、レシーバーとディフェンスの選手の距離が近かったので、マッくんはマンツーマン+2ハイ・セーフティーだと思ったかもしれません。
マンツーマンだと思ったならば、レシーバーの動きに合わせてパスカバーはこう動くと予想してたはず。一番フリーにやりやすいのは、サイドライン方向に走るレシーバーです。
残念、実はアンダーゾーンを強調した変則的なタンパ2みたいな2ディープでしたー。
CB25ハワードが奥に走るレシーバーについて行くとマッくんは思ってたでしょうけれど、アンダーゾーンに残っているところに投げてしまいました。
ラッシュを減らしてマッくんを抑えた
このインターセプトになったプレーに限らず、ディフェンスのコンセプトはラッシュを減らしてパスカバーを厚くする、だったように思われます。
今年の開幕戦でNEと対戦したときには、相手QBマッくんはとにかくブリッツの裏に投げとけ作戦を取り、そこそこパスを通されてしまっていました。だから今回はブリッツを減らしたのかもしれません。
最初のインターセプトもパスラッシュは3人。3シリーズ目からようやく5人ラッシュも混ざり始めましたが、普段のドルフィンズと比べると4人以下しかパスラッシュしないプレーの比率が非常に高かったはず。
マッくんは、しっかりパスカバーをしているディフェンス相手に狭いマトに投げ込むほどの技や度胸(あるいはコーチの許可)は、まだ持っていなかったのでしょう。
ランは出されたけど
NEのオフェンスも、今日はパスカバーやべーと思ったのかもしれません。TEやFBを入れたゴリゴリランを中心にドライブしたり、後半はDLも避けて横に展開するランが増えたようにも見えました。MIAディフェンスは普段よりもセーフティーを下げていたため、そしてLB人材不足により、ずるずると出されるように。
まあ時間は使わせられたのと、MIAオフェンスも一応追加点は取れたので、どうにかリードを保てました。
一か八かのオフェンスは続けられなかった
時間がなくなってからはNEのオフェンスも長いパスを増やしました。1度は通ってタッチダウンまでいかれましたが、ぶん投げはさすがに何度も続かない。危なかったけど。
固いディフェンスと進歩しないオフェンス
最後までオフェンスは改善されず、ディフェンスは楽しそうで、シーズン終了。
来年はまずOCを替えてオフェンスをきちんと。
あれ? HCを替えるの? HCってディフェンスの人だったはずじゃ。
来年は再建の年
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