グズグズすぎるオフェンスでプレーオフ争いから脱落した第15週MIA@HOUレビュー
◼️結果
MIA 12-20 HOU
ディフェンスは頑張ったもののオフェンスがクソという、今年何度か見ている負け方でした。
一応最後まで1ポゼッション差ではあったものの、HOUの過剰なコンサバティブさが原因なので、勝つ気配はほとんどありませんでした。
◼️オフェンス
ツアの出来が悪かった。これがすべて。
インターセプト3回、ファンブルロスト1回。そしてパスの精度も悪かった。
ツアの学習力
去年はプレーが始まった瞬間にレシーバーがフリーになりそうかだけを判断して投げろという方針だったように思います。それが今年は、プレーが始まってからディフェンスの動きを見て判断してパスを投げろというプレーに変わってきているような感があります。
これが下手なんだ。
その結果、間違った判断で投げたり、判断がつかずに投げられなくなったりしている印象です。今年まともに出たのは10試合目、さほど上達していないし、これから改善されるかも怪しい。これなら去年みたいなレシーバー任せのぶん投げの方が良さそうだなあ、このままじゃヒルも活きないし。
ツアはパスカバーが読めない
通常、ディフェンスの1人だけが奥の方にいたら、パスカバーはマンツーマンのことが多くなっています。
そして、FSとSSが後ろにいたら、パスカバーは2ディープのゾーンカバーのことが多くなります。
しかし、この試合では、HOUのディフェンスはFSだけが後ろにセットしている形から、CBの2人がディープに下がる変則2ディープを何度も使っていました。
FSはその場に留まるので、最終的にはタンパ2に近いゾーン割りになっていたような気がします。
これに騙されまくってた。
1)パスは通ったけど、奥のWR17ワドルがFSを抜ける、あるいはホールディングもらえる状態だったのを見逃していた。
このプレーが試合の序盤で出ていたので、これより後は修正してもらわないと困るんですが、騙され続けました。
2)FSが下がると思ったんでしょう。FSが残ってるところに投げています。これはインターセプトされなかったけど。
3)同じように投げて、これはインターセプト。学習しろ。
また、2deep風のアライメントからシングルハイだったというのも見破れていなかった。
両WR、ヒルでもワドルでも勝負できたけどあっさりチェックダウン投げちゃう。
もしくは、ツアは奥に投げる度胸がない
ツアはディフェンスのパスカバーを読むのが苦手で、本当にレシーバーがあくか自信がないのかもしれません。そのため、奥に投げる度胸がない。最初から奥に投げろっていうプレー以外はロングパス投げない説すらあります。
両WR開いてるけど手前しか見てない。
または、ただ単にコントロールが悪いのかも
この試合は特にコントロールが悪かった。カレッジ最終年の、アラバマ最強WR陣がフリーになりまくってるのにパスを合わせられずにレシーバーが止まってキャッチしていたのを思い出します。カレッジではそれでおパスが通るくらいの余裕があったけれど、プロじゃ無理な精度。
パスの悪さからも、インターセプトが2つ生まれています。
1)HOU24のカバーは良かったけれど、落とし所がまともならINTにはならなかった。ヒルなら取るチャンスもあっただろうし。
2)ヒルがスピード勝負で抜きかけてるのに、パスが短いんだよぉ。
ついでに
タネヒルサックでファンブルロスト。ドルフィンズの伝統じゃないんだよ、タネヒルがTENに行って、マヨラーも受け継いでるから、もう譲って良いんだよ。
また、逃げながら逆方向に投げることもできません。画面上でワドルがドフリーになってるけれど、画面下方向に逃げているツアには投げられない。
BUFのアレンやKCのマホがなんのことなく通すやつ。フィジカル的なものなので改善も見込めないし、つらいなあ。
その他
オフェンスは全体的に低調でした。ランは19回で52ヤード、ひどいというほどではないけれど、ランでドライブを組み立てられる感はありませんでした。
サックは3回。そもそもOLに本来のスターターがC55ブレワーしか残っていません。LTはルーキー52パトポー、RTはどこかから拾ってきた今年初出場の誰か。それにしては頑張った方でしょう。
◼️ディフェンス
パス131ヤード、ラン77ヤードにおさえました。立派。
HOUのオフェンスがコンサバティブすぎて、攻めてこないの…?って思うほどのこともありましたが、それでも立派。
負けたのはグダグダだったオフェンスと、フェイクパント決められたスペシャルチームのせいってことでヨシ。
◼️まだ2023年シーズン観て消耗してるの?
プレーオフ進出の可能性がほぼなくなり、来年のことを考える時期になりました。
誰かが責任を取るのか、ツアの脳震盪っていう不運があったからねーで済ましてしまうのか。
代えて欲しいのはGMです。ビッグネーム好きなのも、ドラフト当てないのも、If Healthyなのを気にせず選手を取るのも、If Healthyなのを気にせず大型契約するのも、生え抜きを放出しまくるのも嫌。
ビッグネーム好きなのはオーナーのせいかもしれません、ドラフト当てないのはとのときどきのHCにも責任はあるでしょう。でも嫌。
トレード期限間際にはDT93キャンベルの放出を企ててHCと対立もあったようなので、そろそろね、という気持ちです。でもMIAのオーナーはGMに洗脳されることが度々あるので心配。
ツアは契約内容的に来年は使わざるを得ません。フットボールIQの改善もあまり期待できないのですが、まだ成長するかもしれない。かも、しれ、ない。
ただ、来年はツアを使うしかない状態ではありますが、ツアとHCマクダニエルのコンビが3年目である程度の結果を出せなければ、今度はHCも代えろという流れになってしまいかねません。そのため、ツアを成長させるのも必須ではあるのが苦しい。
来年はドラフトでめぼしいQBもいないようですが、可能性のあるQBを指名して育て始めるのも悪くない。次のパーディーを当てろ。
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