去年の負けから進化が見えた気がする week1 MIA@LACレビュー

去年の負けから進化が見えた気がする week1 MIA@LACレビュー

■結果

MIA 36-34 LAC

最後まで盛り上がった試合になりました。シーソーゲームの末、残り1分45秒でMIAが逆転、さらに逆転を狙ったLACのオフェンスを止めて試合終了。

■殴り合い

お互いに相手オフェンスを止められるとは思ってなかった気がします。試合前は止める気あったのかもしれませんが。

特にMIAは途中からディフェンスは無理せず殴り合えればいいやという雰囲気すら感じました。

それくらいMIAのオフェンスは爆発力があったというか、準備ができていたような印象で。ロスやミスも多かったのですが、3&15でもファーストダウン取れそうな気がする場面もあった。KCとかに感じるやつよ。まあ奴らは常にそうなので邪悪なんだけど。

それに対して、LACはランが出まくりでした。止まらなかった。

基本真ん中のDLをダブルでとって、空いたところを走る感じ。それがほとんど止まらなかった。

超一流LBなら1人で止めちゃうんだろうけど、ダメだったなあ。

LBの反応が良くない。

甲府くんは偉い。

■あちゃりあい

この両チームなので、当然ミスし合うわけです。お互い10点くらい損してたかな、思い切り勝負どころでやらかしたというほどでもないので、まあ互角。

■オフェンスの進化

去年、LACに負けた原因は、

・レシーバーがプレスカバーされて素早くフリーになれなかった

・ツアがパスラッシュにビビって乱れた

・パスプロが紙

これらの対策を練った感があります。

マンカバーを外す方法

もちろん上手く守られたプレーもありました。

RPOを捨てた

ほとんどやらなかった印象です。そんなことしてるとラッシュが来ちゃうからね。

直前モーション

MIAは普通のモーションも多用しますが、スナップ直前にモーションして、少しでもスペースを作った状態でプレーを始めるのが何度かありました。

無理やり殴る

フィールドの片側はヒルだけ、他のレシーバーは逆側に集める。そしてヒルとDBの1対1を無理やり作ってぶん殴る。これは去年もありました。でも去年は試合終盤に苦し紛れ風に1回やっただけだったような。今年は最初からプランに組み込んでいた感があります。こういうのでいいんだよ。

ツアの進化

去年は得意の早いタイミングのパスを防がれて、パスラッシュも怖くて、なんか色々乱れてどうしようもなくなっていました。でも今年は落ち着いてプレーできていました。

投げ捨て

レシーバーがあいてなくても粘って無茶して傷を広げる癖がありましたが、なんと投げ捨てられるようになりました。えらーい。

ポケットワーク

パスラッシュがきたらハムスターのように固まって何もできなくなる習性がありましたが、上手に逃げてからパスできるようになりました。えらーい。

スライディング

スクランブルするとなぜか頭から突っ込む癖もありましたが、安全にスライディングできました。えらーい。

ただしブリッツの裏まではまだ見えてない

次の課題だね。

■パスプロ

サックはまさかのゼロでした。別に向上してる感じもないんで、原因はわかりません。ボサとマックがなんか怪我でもしてたのかな。70ラムと73ジャクソンが1対1で頑張ってた。

ただし、

  • ブリッツは少なかった
  • ツアが早く投げてた

平均2.4秒未満だったとかいう話。これなら両OTがぐいぐい押されても大丈夫。いや押されすぎだろ。

  • ツアのポケットワークの進化のおかげとも思いたい

■実はMIAのDはうまくいっていたのではないか説

まったく止められないように見えたけど、実は無理に止めようと思ってなかったんじゃないか説を取りたい(痩せ我慢)。

プランとしては、

・ランは出されても構わない

・ロングパスを防ぐのが第一

というディフェンスだったのではないかと。

実際、長いパスはあまり通されていません。

そして、勝負どころでだけブリッツを入れました。

派手なブリッツは5回だけ。

  • 2Q、INTされた後のシリーズ、LAC13ヤード地点、3&1

NBのブリッツ。結果はサック。

  • 4Q、攻め込まれたところ、MIA11ヤード地点、2&9

LB2人ブリッツ。これは不発でしたが、シリーズとしてはFGに抑えた。

そして最後、ディフェンスが止めれば勝ちのシリーズです。絶対パスを投げてくる勝負どころ。ここで同じ形から3パターンのブリッツを入れました。

  • 1&10、LBとNBの2人がブリッツ

インテンショナルグラウンディングをいただきました。

  • 2&21、NBは入らず、LBがブリッツ

サック。

  • 4&21、LBは入らず、NBがブリッツ

サック。

■ゲームマネジメントできてた説

両チームともですが、殴り合いをしながら終盤に勝負のドライブがくると思っていたのでしょう。おそらくお互いに、最後のドライブ、1分でTDを取って勝つことを考えていた。

そして最後にチャンスが来たのはLACのオフェンスでした。でもそこで、MIAが最後まで取っておいたブリッツがよく効いた。

結果的にはゲームプラン通りと言い張れる展開でした。まぐれじゃないと思いたいので、とりあえずBe Healthyで。





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