オフェンスのプレーコールは本当にクソだったのか問題。第4週IND@MIAレビュー
結果
IND 27-17 MIA
結果はクソ。
プレーコーラー交代
今年のドルフィンズはオフェンス・コーディーネーター2人体制という変則的な体制をとっています。実際は内部昇格の候補者2人のどちらにするか決めきれず、ずるずると2人とも残しちゃっただけなのですが。
先週までは2人のOCの片方がプレーコールを出していました。
クソでした。
単調で、短いパスばかりだから怖さがなく、相手にアジャストできず、それでいて変なプレーを混ぜようとする。
それが、今週はQBコーチのチャーリー・フライがプレーコールを担当したとのこと。
OCが自らダメっぷりに気づいたのか、HCに変えさせられたのかは不明ですが。
そしてOCの片方はスポッター席でなんかする係になりました。それってアシスタントじゃ。。。
OCのもう片方はサイドラインで選手交代とかを統率する係になりました。それってアシスタントじゃ。。。
ともあれ、チャーリー・フライ。
今年からドルフィンズでQBコーチをしています。NFLでのポジションコーチは今年が初ということで、経験は全然ありません。
でも2005年のドラフト3巡でCLE入りして、20試合くらい先発したこともある。
もしかしたらコーチの才能はあるかもしれない。まあ先週までより悪くなることはないからヨシ。
プレーコールは本当にクソだったのか問題
試合中は、途中までプレーコーラーが変わっていることにも気づかず(本当に変わったのかもいまだわかりませんが)、クソだなーと思って見ていただけでした。
しかし、あらためて見てみると、先週よりマシなクソって気がしてきました。
・奥へのパスコースを走るレシーバーが増えている。
・しかも奥のレシーバーが空いていることもある。
ざっくり数えてみたところ、パス30回中、19回は奥へ(概ね20ヤード以上)走っているレシーバーがいました。
しかも、そのうち8回ではレシーバーが空いている、もしくは投げて勝負してみるくらいの価値はある状態になっていました。
ただし、実際にパスを投げられたのは3回だけ。
こういうのが何度もあった。
The sideline view is worse. https://t.co/4EqoBOvdbi pic.twitter.com/HRiTJMt1SO
— Daniel Oyefusi (@DanielOyefusi) October 4, 2021
奥でレシーバーが空いてるのにブリ師匠が見つけられない。
ぼんやり佇むか、さっさと逃げ出すか、どちらか。
Brissett historically holds ball longer than most active QBs, per metrics sites. That plus his poor accuracy (among other Fins shortcomings) makes watching this Dolphins offense like root canal https://t.co/JvTLXWIoWh
— Barry Jackson (@flasportsbuzz) October 3, 2021
史上稀に見る持ちすぎQBとか、なかなか言われませんよ。
早く投げるプレーではパスミスするし。
つまり、プレーコールもまだまだだけど、ブリ師匠の方がよりクソだったようです。
先週のプレーコールはクソだったのか問題
ってことは先週もブリがクソだっただけなのかと思い、確認してみました。
が、選手は奥にレシーバーを走らせたプレーは、4Qまでに16回。しかもほとんどが1人だけとか、明らかなデコイとかで、空いてると思えたのは1回だけでした。
オーバータイムに入ってからはヤケになったか1シリーズで4回も奥に走らせて、2回ぶん投げが成功したわけですが。
ということで、先週は確かにプレーコールがクソだった。
今週は微々たるものであっても改善は見られた。
でも、ブリ師匠が同じ結果に導いたのでした。
数字で見たら、まったく変化なし。
つまり、2人のOCって肩書きの実質アシスタントはすぐに放出してヨシ。
ブリ師匠も放出して、来週の先発QBはシネットでヨシ。
パスプロは本当にクソだったのか問題
では、WEEK2にはツアの肋骨を破壊し、WEEK3には勝てる試合を破壊したパスプロは、今週もクソだったのでしょうか。
今年いい成長を見せていたC63デイターがIR入りしてしまい、今週はさらにひどくなるだろうと思われていたのですが、冷静に見てみたら意外と破滅的ではなかった。ただブリ師匠が1人で勝手に逃げ回っていただけだった。
本当にパスプロが崩壊してどうしようもなかったプレーは4つくらいだったような気がします。その3倍くらい逃げ回ってたのがブリ仕草。奥ゆかしい。
理由は多分、単純にパスプロの人数を増やしたから。
パスプロしてた人数ごとのプレー数は、こんな感じでした。
■WEEK3(4Qまで)
5人:24プレー
6人:18プレー
7人:6プレー
■WEEK4
5人:12プレー
6人:19プレー
7人:3プレー
5人でパスプロするプレーは、すぐに投げるので短いパスがほとんどです。それでもブリ師匠は10ヤード以上になるとパスミスするので、平均3ヤードくらいのしか通らない。
その結果、短いパスを中心にしていたWEEK3は、クソみたいなオフェンスになりました。
6人以上でパスプロするプレーは、長めのパスを試みることが多くなります。WEEK4は一応プレーコール上は多少の改善はされていたことになります。
ただ、ブリ師匠は無駄に逃げたり、フリーになっているレシーバーを悠然と見逃すので、結果だけ見ると同じクソ。
どうやらクソだったのはプレーコールよりもブリだった問題
先週もOCのクソさの影に隠れていたものの薄々勘づいていたブリちゃんのクソさ問題ですが、ついにはっきりしてしまいました。
とはいえ、プレーコールだってほんの少し改善されただけで、プレーブック自体のペラペラ加減は変わっていません。したがってダメさ加減は、
プレーブック=プレーコール≦ブリ
っていうくらい。
プレーコール云々よりも、まずはきちんプレーをデザインできるOCを連れてこい。
ランプレーを犠牲にした問題
そして、ランプレーのコールがひどかった。
・先週まで出てたプレーをやらない
・先週まで一番走れてたRB37ガスキンを出さない
・中のランしかしない
これはどうやらガスキンが怪我しているなどではなく、パスプロを優先した結果だったようです。6人でパスプロする場合は、だいたいRB34ブラウンが出てました。その流れでランプレーでもブラウンが多くなる。
まあ仕方ない。ガスキンも筋肉つけてパスプロの練習しないといけない。
ただ、先週まで勝負どころでワイルドキャットやったりTEリバースやったり、クソなことをしたがっていましたが、今週はジェットスイープが1回だけでした。その点も一応は改善されてる。
来週のプレーコールは誰がやる問題
内容を見直してみると、プレーコーラー交代は一応成功だったようです。
しかし、結局負けたので、また元のクソに戻ってしまうかもしれません。
むしろ、次の試合はWRコーチにプレーコールを出させて比較して、6週のツアの復帰とともにどちらかに固定するくらいやってみてほしいところです。
WRコーチのジョシュ・グリザードは、プロのポジションコーチはまだ2年目ですが、高校でフットボールとバスケで活躍しつつ成績も良くてイェール大学に進んだ秀才。ダメ元で試してみてもいいでしょ。
ディフェンスはまあこんなもん問題
・CB25ハワードはときどきやられるのがデフォ。
・CB24ジョーンズが怪我すると、控えのCB27コールマンが出てきて死ぬ。
・でかいTEにS21ロウが狙われると死ぬ。
この辺りが問題ですが。
ルーキーEDGE15フィリップスは、役割はだいたいこなしていたWEEK3に続き、WEEK4ではサックまであと1歩というところまで行きました。というか誤審で取り消された。
とりあえずきちんと成長していて良かった。
来週はTB
いろいろ話題のTBと、NFLフロリダ地区の首位攻防戦です。
問題は、
・QBがブリ師匠。
・プレーコールどうなる。
・ランとパスプロの兼ね合いどうなる。
・CB24ジョーンズの怪我どうなる。
・ジョーンズが出られないとCBが足りない。CB9イグちゃんは出られるのか。S30マコーティーをCBに回すのか。
とりあえず、来週WEEK5でようやくプレシーズンが終わります。WEEK6開幕戦のロンドンゲームが今から楽しみです。
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