[イルカ観察日記]またも相手が魔空空間に落ちて勝ってしまった第6週MIA@ATL

[イルカ観察日記]またも相手が魔空空間に落ちて勝ってしまった第6週MIA@ATL

■実はATLキラーなMIA

なぜかドルフィンズ戦になると不思議なコケ方をしてくださるファルコンズさん。実は去年まで3年連続で対戦していて、ドルフィンズが3連勝しているのです。
ドルフィンズだから大丈夫だろう、省エネで勝とうぜ、という感じなのか、妙にきれいにドライブをして時間を使って勝とうとするようで、確かに一方的にファルコンズが攻める展開にはなるものの、点差はあまり開かず、ちょっとミスがあるとコロッと逆転しちゃったりする。っていうパターン。
でも今年の勝ち方はそれ以上だったなあ。

■試合展開

前半終わって、MIA 0-17 ATL
ドルフィンズのオフェンスは相変わらず何もできず。
ATLはやはりのんびりしているので17点に収まっていましたが、圧倒的。
寝ようかなーと思いました。
が、ちょうどこの日ちょっといい酒を買ったもので、一杯だけ飲んじゃうか、いやーやっぱり旨いなあ、1人1本しか売ってくれないのも分かるなあ、また明日いっちゃおうかなあ、なんてなことを考えていたら。
始まりましたATL劇場。
で、逆転。
あれ? って感じ。

■前半

あまりに前後半で違いすぎるので、前後半で分けて振り返りますが、

・オフェンス
まあどうしようもなかった。
特にパス。
ロングパスは最初からまったくコールする気もないような気配。大体同じタイミングで同じゾーンに投げるからバレバレ。しかも若干タイミングがずれているのか、ちょっとターンボールになっているのが多くて捕れない。
また、ただ一つの武器であるRB23アジャイのランはそこそこ出てはいたものの、わりとすぐにアジャイを休ませていたので続かない。まあ、最後にはそれが効いてきたという面もあるのですが。
ともあれ、前半は0点。

・ディフェンス
相変わらずディフェンスはそこそこ安定していて、ランと長いパスを優先して手堅く守っている感じ。ATLも無理はしてこず、短いパスを重ねてドライブし、困ったときはフリオ。まあ、なかなか止まるもんじゃない。
反則にも助けられたりしたものの、一度だけはCB25ハワードがフリオにつられたのか、リバースフェイクにつられたのか、奥をがら空きにしてしまって一発TDがありました。
あとの失点はずるずるという感じ。
殴り合いができない以上、この展開では勝てるわけがないと思ったわけです。

■後半

しかし、後半、またもまさかが発生しました。
主にはATLの自滅と、MIAのオフェンスが少しだけ思い切ったっていう印象なのですが、

・オフェンス
C51パウンシーが例年通り怪我でお休みに入り、代わりは64ブランデル。ちょっと頼りないが、こうなることはわかっていたんだし、仕方ない。
前半と変わったと感じたのは2つ。
1つは、バックへのパスが増えたこと。先週2ポロリ1パスミスしたアジャイはあきらめたのか、RB26ダミエンを使うことが増えた。
もう1つは、WRの個人技頼みでパスを投げちゃうっていうプレーコールが増えたこと。追い詰められて仕方なくなのか、カトちゃんは判断なんてするなとにかく投げとけっていうことなのかわかりませんが。WR14ランドリーに後は任せたぜパスを投げて、どうにか通って、という無理矢理なドライブでした。
それでも長いパスは投げられないし、ブリッツはピックできないし。普通なら得点までは無理だったんですが、無茶なバス投げたらATLがインターフェアで進めてくれたり、インターセプトされたと思ったら反則で取り消しにしてくれたり、もろもろ協力していただいて。
そして、RB23アジャイを適当に休ませながら使っていたのが良かったのか、終盤は再びランが出るようになり、逆転まで行けたのでした。

・ディフェンス
後半もディフェンスは安定していたのですが、それ以上にファルコンズの失速が激しくて。
ファルコンズのオフェンスは必要以上に慎重になったか、スクリーンとランが多くなって、MIAディフェンスが止めたと思ったら、ATLがその後のパントをミスしてくれて良いところから攻撃できたり。
さらにATLのOLが反則したり回転ドアだったりして止まり、パントだーと思ったらスナップがパンターに届かなかったり。
あれよあれよとMIAが得点して同点になっても、まだATLさんは慎重で、スクリーンとランが多くて。奥と前だけ重視するというMIAディフェンスが止められるところを攻めてきてくれたのでした。

ただやはりファルコンズ、さすがに3点差で負けている4Q残り2分半からは本気を出してきました。MIAの弱点、フィールド中央のニッケルやLBが守っているあたりのゾーンにパスをポンポン通す。
こりゃ良くて延長、このままだとサヨナラ負けかなあ、と思い始めたそのとき、なんとMIAがインターセプトをして試合が決まったのでした。
あらあら。
っていうか、こういう場面を生で見てたらだいたい変な声がでるもんだけどな。あらあら、だったな。

このインターセプトになったプレーをよく見てみると、ATLは内側にWR11フリオを入れて、外側にTEらしき選手がいました。
つまり、NFL屈指のWRフリオは、結構スピードはあるとはいえLBには変わりない47キコとのマッチアップ。そして外側のTEは、ここまでよく守ってはいたけれど、サイズには若干の不安のあるCB30タンカズレイとのマッチアップ。
どっちにしろマズい状態だったのですが、結果としては、ATLのQB2ライアンが外のTEへのパスを選択し、スピードでは勝るMIAのCB30タンカズレイが良いカバーをしてパスを弾き、そのボールを神出鬼没っぷりに定評のあるMIAのSS20ラシャードたんが捕った、という流れ。

さて、去年と同じような勝ち方が2試合続きました。こりゃもう魔空空間というしかない。
この魔力は本物か。というか普通の不思議じゃない勝ち方をしていただきたいものですが。

今週は先日負けたばかりのNYJともう一度。NYJに対しては自分が魔空空間に入りがちなMIAなので、かなり不安です。
なんといってもAFC東は全チーム勝率5割以上という、前評判とは違って、NFL最強地区となりましたので、地区内対戦はもうどうしようもないグダグダな泥仕合ものすごい白熱の好ゲームになるはず!





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