[イルカ観察日記]NFL2018 week6 オスワイラが魔法を使ったCHI@MIA

[イルカ観察日記]NFL2018 week6 オスワイラが魔法を使ったCHI@MIA

野村監督曰く「勝ちに不思議の勝ちあり」的なやつ。
CHIの大きなミスがいくつかあり、MIAのまぐれ当たりがいくつかあり、ということでいつの間にやら勝ってしまった試合でした。ゲイス就任以来わりと頻繁にある勝ち方で、俗にいう「魔空空間」発生事例。
内容を気にしている余裕のあるような戦力ではないので、勝ちは勝ちなんです!  と言わせていただきますが。


■前半 〜膠着〜

前半は、MIA 7-0 CHI で終わりました。典型的ロースコア、というか非力オフェンス。

MIAのオフェンスは、先発QBがなんと8オスワイラ。17タネヒルは肩の怪我とかいうことでお休み。
最初のシリーズは、誰に投げたのかわからないパスや、WR15ウィルソンがポロリしたりで、あー今日はもうダメなんだなーって遠い目をするしかない内容でした。が、その後徐々に一応プレーが形になっていきました。

基本的にQB8オスワイラは早いパスしか投げない振分親方、かつ、ブリッツがきたらすぐに投げ捨てる。非常にコンサバティブなプレーコールというかゲームプラン。
しかし、前半通じて1シリーズだけ、CHIが大きな反則を2つくれたこともあり、タッチダウンが取れました。ほんと、その程度の記憶しかない。

CHIのオフェンスも前の試合ほどの覚醒感はなく、結局前半は無得点。
そこそこ攻め込んでMIA陣まで入ったところでギャンブルをして失敗してくれたり。
ゴール前まで攻め込んで、あと2ヤードというところでファンブルしてくれて助かったり。

こちらはスロースタートだっただけなんだけれど、相手はミスが多くて、ともあれ前半は7点リードという形になったのでした。


■パスラッシュ? なにそれ美味しいの?

この試合のキーのひとつになったのが、パスラッシュのかからなさ。お互いに。

CHIはここまで絶好調だったマックが足を怪我してたらしく、動きに精彩を欠いて、どころじゃない、単なるコンテインの置石って感じになってしまっていました。
これがMIAにとっては非常に助かったわけです。勝因と言っても良い。

MIAもDE91ウェイクさんがお休み、50ブランチは怪我あがりで出場制限あり、90ハリスは怪我して前半早々に終了。ということで、頼みは94クインですが、さすがに1人だけじゃマークされます。その他は層が薄くなって慌てて引き上げたPSだった76ウッダードと75マルボー。

お互いになかなかおとなしいパスラッシュでした。


■わりと頑張ったLBたち

MIAのディフェンスの穴といえば、今年実質ルーキーの52マクミランと、本当のルーキーである55ベイカーのLBコンビです。ポテンシャルはある。特にスピードがあって動けるんですが、プレーリードにまだまだ問題があって、反応が遅れたりフェイクに騙されたりで大穴を開けることが多かった。

しかし、この試合、いい意味で役割を限定させたのが功を奏しました。
52マクミランと55ベイカーはボックス内だけを担当するのがほとんど。ランでもパスでも基本的にRBだけをみていたので、ランならそのまま詰めればいいし、パスならそのままカバーしてればいい、という動かし方。横に大きく動くプレーとか、プレーアクションでのレシーバーのカバーとかは、セーフティーに任せちゃえばいいや、っていう。

なので、
・ランプレーでは大きく穴を開けちゃうことはなかった。
・RBへのスローバックなんかでも完全フリーにはしなかった。
しかしその分、
・リードオプションでのトゥルビッキのランには派手に引っかかってロングゲインになった。
・スイープピッチのフェイクからの中へリバースっぽいショベルパスには騙された。

などなど、良いことも悪いこともあったんですが、ランディフェンスが崩壊はしなかったのは良かった。
CHIのランが止まっていたということはまったくなくて、どちらかというとコンスタントに出てました。さらに、横へのフェイクやカウンターっぽいのを絡まされると、若いLBはついていけてなかった。が、ロングゲインされたのは数回だけだったし、ランだけを主体にゴリゴリとは来なかったプレーコールだったので助かった、というところでしょう。


■3QはCHIのターン

前半を MIA 7-0 CHI という理想的なスコアで終えたのですが、3QはCHIのターンでした。

まず、LBが横に縦に振られた。
RBしか見る余裕がないから、トゥルビッキのランがバカ抜け。
横方向のランフェイクを入れてからのショベルパスがブチ抜け。
OLB47キコがブリッツに入った裏にパスを通されたら、残ってたLB52マクミランが追いつけない。

で、DLがスタントをするはずなのに間違えたんだろうなあって動きでオフタックルに誰もいなくなったところを相手RBコーエンがぶち抜けてタッチダウンとか。

まあ、2Qの最後と3Qの最初にQB8オスワイラが、そりゃないよってパスを投げてどちらもインターセプトされてっていうオフェンスの責任も非常に大きかったのですが、すっかりモメンタムはCHIでした。
で、3Q終わったところでは、
MIA 13-21 CHI
と、大逆転を許していました。
ただ、この間にFGを2つ入れてたのが、結果としては大きかった。これのおかげで最後に追いつけた。


■魔空空間が発生した4Q

すっかりモメンタムはCHIにいって迎えた4Qでした。
しかし、ここからCHIのミスとMIAのまぐれ当たりが出まくります。これすなわち魔空空間。

まず4Q最初のCHIのオフェンスシリーズ。
CHIがイケイケでゴール前まで攻め込んだものの、MIAのFS22マクドナルドがエンドゾーン内でインターセプト。
これは、FS22マクドナルドの前をTEが通ったけれどマクドナルドはつられずに留まっていたら、そこにパスがきたものでした。レシーバーが開くはずのプレーコールだったんでしょう。CHIのオフェンスはなんかこういう凝ったプレーが計算通りにいかなかったっていうのが多かった気はする。

そしたら、それをうけたMIAのオフェンスは、スクリーンがブチ抜けてしまいました。
これは本当にまぐれ当たり。
で、同点。

それでもCHIも粘って次のシリーズでタッチダウンまで持っていったのですが、なんとMIAはその次のシリーズの最初のプレーでタッチダウン。
これもまぐれ当たり。というかCHIにとっては、58がTEにつられちゃったー、59がつめるの遅れたー、そのせいで37の邪魔になったー、っていうか39緩すぎだよ、っていういくつもの小さなミスが重なった結果って感じ。
で、また同点。


■ドレイク劇場

そして、MIAのRB32ドレイク劇場が始まりました。

まず4Q終盤。
あと15ydsくらい進めばFGが蹴れるっていう位置で、ドレイクがパスコースに出るところ足をつかまれた感じで転んだ。これにホールディングを主張しましたが、反則なし。ということで、延長突入。

そしてオーバータイム最初のドライブ。
MIAが先攻。まずオスワイラのパスをレシーバーが弾いたら浮いたボールを後ろのレシーバーが捕るという面白まぐれ当たりプレーがあったんですが。
その後ゴアさんがゴリゴリとゴール前1ヤードまで進んで、完全なお膳立てができたところで、ドレイクがファンブル。

懐かしのサミー・スミスを思い出しましたよね。4:30あたりからどうぞ。


ドレイクはタオルを頭からすっぽり被って、ものすごい落ち込みっぷりでした。
懐かしのスーパーボウルでのサーマン・トーマスを思い出しましたよね。


■閑話休題 パーキー

ところで、CHIのキッカーは元MIAのパーキーです。そこそこ距離飛ばせるキッカーなんですが、45ydsを越えるFGだとちょくちょく外すっていうタイプ。
元MIAのキッカーは、LACにケレブ、CLEにジョセフと、各地に散っているのですが、だいたいみんなそんな感じ。
なのでまあ、よほどドライブされなければ大丈夫だろうという不思議な安心感があったのも事実です。

そんなこんなで、オーバータイムのドライブの最後にCHIが5プレー連続で中のランやって、結局50ydsのFG蹴ることになったときには、よしよし、って思いましたし。キックが外れたときは、ほらね、と思いました。
悪いキッカーではないんですけどねえ、3人とも。


■ドレイク劇場再開

そして息を吹き返し、タオルを取ってヘルメットを被りなおしたRB32ドレイク。
プレーコールもなかなか粋で、3プレー連続でドレイクに持たせて、敵陣35ydsまで進みました。
最後はWR80アメちゃんの力を借りてFGほぼ余裕圏まで行きましたが、このシリーズはドレイクを復活させるためのコールだった。
めでたしめでたし。

自分のミスを取り戻してオーバータイムで勝利し涙するRBドレイク


■来週はライオンズ

DETは今年からパトちゃんがHC。これまでずっと毎年2回対戦してたから、対策はバッチリ(されてる)!
しかしDETは今年はNEとGBにだけ勝っているという、強気を挫き弱気を助けるタイプみたいなので、そのへん期待してます!



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