[イルカ観察日記] ツアのデビュー戦だけどディフェンスが主役だった第8週LAR@MIA

[イルカ観察日記] ツアのデビュー戦だけどディフェンスが主役だった第8週LAR@MIA

ドルフィンズは第7週でジェッツと対戦、終盤の余裕ができたところでルーキーQBツアをデビューさせました。そして、試合後には次の試合からツアが先発すると発表。その次の週は試合のないバイウイークで、この第8週ラムズ戦は、いよいよ、という試合です。

ツアとフィッツパトリック

結果としては、ツアは置いといて、ドルフィンズのディフェンスの勝利。
ツアは、というかドルフィンズのオフェンスはどうしようもない成績だったのですが、それでも勝ったのは「もってる」ってことで良いんじゃないですかね。

結果

MIA 28-17 LAR

流れ

最初から両チームのディフェンスが頑張った展開でした。
ツアの最初のドライブも、いきなりLARのドナルドがラッシュしてきてファンブルで終わりました。MIAのディフェンスもパスラッシュを多様に展開して相手QBゴフを翻弄しました。
その後もMIAのディフェンスがじわじわと主導権を握って、ファンブルさせて、そのままリカバーしてタッチダウン。
さらにMIAがパントリターンタッチダウン。
ここで一気にモメンタムを掴んで勝ちを決めるかと思いきや、MIAのオフェンスが勝手にポロリしまくって自滅。
でもでも、MIAのディフェンスがさらにゴフにファンブルさせてタッチダウンにつなげる。
という、本当にディフェンスだけで勝った流れ。

ディフェンス

スーパーボウル53でLARがNEと対戦したときの、NEのディフェンスのプレーコールを出していたのが、現在のMIAのHCフローレスなのですが、その時の再現といった感じ。
ラムズの全16回の攻撃機会は、
・タッチダウン2
・FG1
・FG失敗1
・パント6
・インターセプト2
・ファンブル2
・ギャンブル失敗1
・時間切れ終了1

タッチダウンを2つ取られてはいますが、1つはゴール前15ヤードからの攻撃だったので、失点数以上に良かった印象です。

■ランディフェンス

ランについてはある程度は捨てていた印象でした。
プレーアクションでもDLがRBには行かずにQBを詰めていたり、ランがくるかもというシチュエーションでもDLが派手にスタントして真ん中ガラガラになっていたり、わりと思い切った事もしていました。
結果としてランは止まっていなかったので、ラムズがずっとランを中心にゴリゴリ来ていたら負けていたかも、という言い方はできます。けれど、そうしては来ないだろうという予測もあってのプレーコールでしょうから、これは良し。
むしろ、ランでロングゲインを許さなかった、タックルと集まりの良さが上達してたってことで。

■パスディフェンス

この試合のディフェンスのテーマは、いかにゴフを封じるか、ゴフを混乱させるかだったようです。
基本的に、OLの近くにディフェンスの5〜8人をセットさせて、誰がパスラッシュにくるのか、誰がパスカバーに下がるのかをわかりにくくさせる。

しかも、選手も頻繁に入れ替えていて、
DTには、92、98、94。
エッジには、90、91、43、53。
LBは55、51、44、49。
DBの21、40、29もLOS近くまで上がってくる。
合計14人がころころ入れ替わっていました。

ゴフはそういうのを見極めるが苦手なようで、文字通り翻弄されたっていう感じでした。

■キープレー

キープレーになったのは、ファンブルさせたラッシュ、ゾーンブリッツでのインターセプトと、カバーゼロでのインターセプトでした。

いわゆる基本のパスラッシュっていうのはこういう感じ
LOSにセットした4人がラッシュする、という感じです。

基本のパスラッシュにブリッツを加えるのはこんな感じ
基本のパスラッシャーに加えて誰かがパスラッシュをする、という感じです。

その発展形として、ドルフィンズのディフェンスは、誰がラッシュするのかをわからなくするディスガイズとか言われる方法を使っています。LOSに7人とか並んで、そのうちの4人がパスラッシュをするのが基本、残りの3人はパスカバーに下がったりする、というようなもの。
その駆け引きみたいなもので、ゴフをゴフゴフさせたって感じです。

ファンブルさせたラッシュ

LOSに6人の選手を並べました。対するオフェンスは5人。
1-1

さすがに6人全員がラッシュにくることはないかなーってゴフは思ったのかもしれません。でも、全員入ってきた。
で、まったくブロックされずに入ってきたディフェンスがいたのでした。
1-2

どーん!
1-3

ゾーンブリッツでのインターセプト

ゾーンブリッツというのは、通常はパスラッシュに行くディフェンスラインの選手がパスカバーに下がって、代わりにLBやDBといった普段はパスカバーをする選手がパスラッシュに行くプレーです。
役割を入れ替えることで、QBを混乱させてミスを誘ったり、インターセプトできるところにパスを投げさせたりするわけです。

これもオフェンスのパスプロ要員は5人で、対するディフェンスは6人が並んでいます。
3-1

ゴフは全員がブリッツにきたら素早く投げないとなって意識でプレーを始めたのでしょう。
プレーが始まったら、左のパスラッシュが早くきました。
でも、実は中央のDT94ウィルキンスはパスラッシュせずに後ろに下がっていました。
3-2

ゴフは早いラッシュを見て、その裏にパスを投げようと思ったのでしょう。素早く投げたら、そこに94ウィルキンスがいた。
3-3

カバーゼロでのインターセプト

インターセプトになったプレーは、さらにLOS近くに配置する人数を増やした、カバーゼロと呼ばれるものでした。
通常はディープゾーンを守るセーフティーも前にあげて、ディープゾーンを守る選手をゼロにするから、カーバーゼロと言います。
2-1

これもオフェンスはOLとRBで6人しかパスプロする選手がいません。
そこに7人がラッシュしたので、1人はまったくブロックされず、ゴフが焦ってへんなパスを投げてインターセプトになりました。
2-2

ゴフはもっとプレーを変えたり、ディフェンスを読んだり、っていう変化を覚えないといけないんでしょう。ともあれ、今回はドルフィンズのディフェンの勝ちだった。

オフェンス


スタッツ


パス

ツア 12/22 93yds 1TD

ラン

ガスキン 18回 47yds 1TD
ブレイダ 4回 13yds

得点

一応2タッチダウン14点取っていますが、
1つはディフェンスがインターセプトをして、敵陣33ヤードからの攻撃。
もう1つは良いパスラッシュでファンブルさせてリカバーしての敵陣1ヤードからの攻撃。
まあどっちもディフェンスが取ったようなもんです。

ツア

初先発となったこの試合、とても慎重なプレーコールでした。
まあディフェンスが頑張って点差があったので、オフェンスが無理しなくても良いって判断もあったのでしょうけれど、見てるぶんには退屈な内容でした。ごく簡単なプレーしかしないんだもの。徐々に長いパスも増えていくとは思いますが、次の試合はどれくらい増えるかな。

パス

ツアのパスは24回ありました。
1回はサックされてファンブル、1回はスクランブル。
その他の成功率は12/22(54%)。でもポロリが3つあったので、最大で15/22にあったはず。それなら成功率68%。
まあそんなもんだろな、短いパスばっかりだったけど。

目立ったパスミスは4つ。
クイックスクリーンとショベルのミスは練習不足だろうと思われます。
もう2つはラッシュが意外と早くてコントロールミスしたような印象。こちらの方が問題ですが、とりあえずは慣れとともにビビり癖が治ってくれることを祈るばかりです。

その他のパス失敗は、パスラッシュが早かったとか、レシーバーが空いてなかったとか、ツアだけではどうにもならないのが多かった感じがします。
ただ、フリーになれないWRがバックショルダー欲しがってそうな走り方になったのに、気付かずにそのまま奥に投げちゃったとかもあったので、これからもっと良くなっていくはずではあるのですが。良くなってくれよな。

ともあれ、パスプロが持つほどに成功率も上がる印象というのが良いところです。タネヒルみたいに、パスプロが持ってもレシーバーが空いてても失敗するっていうガッカリ感は少ない。ストレスがたまらなくて良い。

動きごとのパス成功率

 ドロップバック:9/18
 プレーアクション:1/1
 右ロールアウト:0/1
 左ロールアウト:3/4
普通のドロップバックの成功率が悪いかと思いきや、ポロリが4つあるので、まあこんなもんか。

ゾーンごとのパス成功率

スクリーンショット 2020-11-08 23.18.05

奥にはほとんど投げていません。抜けられるレシーバーもいないんですが。
とはいえ、奥に投げた3回のうち、成功1、ポロリ1、失敗したのは連携が良ければバックショルダーに投げて成功させられたかもという今後への期待が持てるもの、の3つ。なので、そこまで悪い印象ではありません。
短いパスは、左利きということもあり左サイドが多くなっています。成功率は左右で特に変わりはない印象。
ごく短いパスの方が、タイミングが合わずに失敗ということが多かった気がします。

オフェンスまだまだ

点差があったので無理はしなかったとはいえ、オフェンスが点を取った2回のタッチダウンも、30ヤードちょっとドライブと、1ヤード1プレー、それだけ。
もっと頑張れって感じ。
しかし、エースRBの37ガスキンが1ヶ月くらいお休みになる怪我をしてしまいました。
2本目扱いだった22ブレイダもハムストリングを痛めて今週はお休み。
ランがほとんどあてにならない。
しかも、アシスタントコーチの1人がコロナウイルス感染疑惑ということで、全体練習ができなくなりました。ツアが新しいプレーを練習できません。
どうすんだこれ。
って感じのWEEK9です。
去年のドラフト全体1位QBマレーくんとの対戦は楽しみだったんですが、ドルフィンズとしてはまたディフェンスが頑張るしか勝つ手立てがなくなってしまったのがまた困ったところです。

MIA貯金

ルール
・勝ち:1万円+点差×100円
・負け:点差×300円
・プレーオフ出場:1万円
・地区優勝:3万円

今週の貯金
・勝ち
・11点差
合計:11100円
累計:54200円



関連情報

  1. [イルカ観察日記] 化けの皮が剥がれた第11週MIA@DEN
  2. [イルカ観察日記] ルーキーQB対決その1を制した第10週LAC@MIA
  3. [イルカ観察日記] ツア持ってるわ的な勝ち方をした第9週MIA@ARI
  4. [イルカ観察日記] ツアのパス全部レビューする。と、フィッツおじさんの嘆き発言騒動
  5. [イルカ観察日記] ジェッツが余裕をくれすぎるからうっかりツアがデビューしちゃった第6週 NYJ@MIA
  6. [イルカ観察日記] 去年のスーパーボウル進出チームに勝っちゃった第5週MIA@SF
  7. [イルカ観察日記] 実力通りの完敗の第4週。SEA@MIA
  8. [イルカ観察日記] 髭ボウルをフィッツなんとかさん大活躍で制して今シーズン初勝利の第3週
  9. [イルカ観察日記] 大健闘、しかし誤算が多かった第2週。BUF@MIAレビュー
  10. [イルカ観察日記] week1 僕らは明日を見てるから負けてあげたのさ、の@NE戦レビュー