[イルカ観察日記]ムーアたん登場でファンもテンションMAXなクラウドノイズ発生の第7週NYJ@MIA

[イルカ観察日記]ムーアたん登場でファンもテンションMAXなクラウドノイズ発生の第7週NYJ@MIA

ジェッツのパスラッシュにより肋骨を骨折する怪我をしたドルフィンズのカトラー

2週続けて相手が急にグダグダってなって勝ってしまって、今週も続くかと期待してのジェッツ戦。しかし、ジェッツとドルフィンズは仲良く反則しまくりで一緒にグダグダってなるという予想の上を行った展開でした。
が、最後にジェッツがさらにもう一段階グダグダってなり、結局は相手が急にグダグダってなって勝つといういつものパターンでの連勝です。お気遣いありがとうございます。

 
■展開
今年好調だったディフェンスにミスが多く、ビッグプレーを許して追いかける展開になりました。
オフェンスはいつも通りダメだったんですが、さらに後半最初にはQB6カトラーが肋骨か何かを痛めて退場。
しかし、ここから救世主QB8ムーアたんが2本差をひっくり返しての大逆転。
ディフェンスもオフェンスも後半はアジャストできたので、なんとなく今週は相手がグダグダってなっただけではないような半ば爽快な気分もちょっとだけあります。
 
 
■カトちゃん
オフェンスは、追いかける展開になっていたこともあり、RB23アジャイをあまり使えませんでした。OLもジェッツのフロントをブロックするの無理そうだったし。
そのため、この試合のオフェンスの印象はほぼ2人のQBについて。
 
カトちゃんはそれほど悪くはなかった。スタッツもほぼ前半だけで、パス成功16回中12回、138yds、2TD、1INT。インターセプトもパスプロのひどさのせいなので、いままでの中ではかなりマシな方の出来でした。
でもやはり、後半のムーアたんとの比較により、カトちゃんの問題点がはっきりしたり。数字以上に出来が悪く見えるキャラなのかな。
 
 
 
■ムーアたん
前半、カトちゃんは、広い砂漠にぽつんと5本打たれた杭のような、素通りし放題のパスプロに守られるともなく佇み、ラッシュから逃げ回りつつパスを投げていました。
それでもサックされないし、結構パス通るし、ブン投げのラッキーな成功もあり、相手の反則にも助けられ、どうにか互角の試合をつくっていました。
これはこれですごいことだとは思うんですが、やはりかなり「カトちゃん流」の動き、タイミングになってるようで、それにまだ慣れていないオフェンスにも反則やポロリが増える、ということのような気がしてきました。
なんか上手くいってないように見えちゃうし、他の選手もやりにくいように見えちゃう。
 
それがQBがムーアたんになると雰囲気ががらりと変わりました。
難しいことはできない。スナップを受けたらラッシュが来る前にすぐに投げちゃうしかない。それまでにレシーバーが空いてなかったら投げ捨てるしかない。
実にシンプル。
でも、すぐにボールが飛んでくるのが良いのか、レシーバー陣の集中力が急上昇。いままで8割くらいポロリしていたTE89トーマスがワンハンドキャッチをし、パスってなんだよっていう顔をしていたRB23アジャイが自らフリーになっているとQBを呼び、パスが飛んできてても捕れなそうならそのままサイドラインに帰っていっていたWR14ランドリーがしぶとく頑張り、ぶち抜けるけどポロリ率も高いWR10スティールスが上手にバックショルダーを捕る。
お客さんもテンションが上がる。マイアミでクラウドノイズが発生するなんて珍現象まで起こりました。

まあ、ムーアたんはレシーバーとディフェンス1人ずつしか見えない人なので、見えなかったセーフティーにきれいにインターセプトされるっていうのもお約束としてありましたけどね。
 
思えば去年もHCゲイスは、「QB17タネヒルに判断させない」をテーマにしたかのようなシンプルなプレーコールでオフェンスを組み立てていて、大当たりのプレーもたくさんありました。今年はプレーが当たらないなーと思っていた理由は、HCゲイスがカトちゃんだからと複雑なプレーコールを出していたからなのか、カトちゃんが粘りすぎてタイミングがずれちゃってたからなのか。
カトちゃんが比較的すぐに戻ってこられ、スターターに戻すとして、プレー内容の方はこの今週上手くいった形に矯正できるのかな、というところ。ポケットワークや視野の広さで言ったら、やはりムーアたんよりもカトちゃんの方がずっと上という感じはまだまだあるので、上手いこと良いところ取りできればいいんですけれど。
 
 
■重症なのはOL
ともあれ、QBとプレーコールはそれなりになんとかなっているんです、きっと。
まずいのはOLのパスプロ。
特にひどいのがブリッツの処理。スルー率が高すぎる。回転ドア以前のレベル。なんでここまでアサイメント覚えてないんだろう。
まるでOLコーチがいないような感じだー(棒
 
さらに、怪我人も増えているのが大問題。
C51パウンシーも出たり下がったりで、代わりに64ブランデルが出てくると回転ドアになる。
RTジャワーンもときどき下がったりして、ピンポイントで交代した77デイビスは回転ドア。
さらに後半はLTタンシル a.k.a.ガスマスクも下がってしまい、やはり代わりに入った77デイビスはこっち側でも回転ドア。
 
どうにかならんもんですかね。
ブロックが急激に上手くなる魔法の白い粉とかないのかなー(棒
 
 
■ディフェンスの乱れ
今年初というくらいにミスが多かった。
特にDBのスイッチが上手くいかず、プレー開始前にSS20ラシャードがWRのモーションについていった裏があいていたり、CB30タンカーズレイがゾーンっぽく守っていたら、隣でSS20ラシャードがマンツーマン気分だったのか姿を消してしまったり。ビッグプレーがたくさん生まれましたね。
 
また、外側のランやバックへのパスも最初は全然止まらなかった。
スクリーンのパンプフェイクに逆サイドのLBまで反応しちゃうっていう現象や、DE90ハリスが押されすぎてOLBが飲み込まれるっていう災害が多発してばかばか出ていた。
 
 
■ディフェンスの修正
でも、後半追いついたのはディフェンスの修正が上手くいったからでもあるっていう印象でした。
全体的に外側をきちんと守るようになって、外からのセーフティーブリッツなんかもきれいにきまり、きちんと止められるようになった。そのかわり、中のランはスーしかいないけどな。
CBも手堅く守るようになり、その分ニッケルやLBのゾーンはザルになったけど、それもまあ仕方ない。超一流のQBなら致命傷にもなるけど、その時は選手層的に無理なのであきらめよう。
 
今年からの新DCは、パワフルなオーバーアクションで細かい修正をしっかりしているようで、なかなか有能なのかもしれません。去年までのDC(現ブロンコスHC)がDEばっかり補強しまくるという習性があったのに対して、今年はLBをたくさんフィールドに出し続けてDBぺらぺらっていう違った偏執さはあるけれど。
 
 
■衝撃の結末
ムーアたん効果とジェッツさんの反則で、あれよあれよという間に同点に追いついて、でももう時間ないし、さすがにジェッツも無理しないでオーバータイムだろうなあ、と思った直後。
NYJのQBマッカウンがまさかのディフェンスへのストライクなパスを投げてくださいました。
びっくりのインターセプトで、そこからほぼ動かずFGを蹴って決勝点。
ジェッツの方も、まあここはディフェンスも下がるだろうし短いパス投げとくよーってな軽い気持ちでいたら、思いのほかディフェンスが近くにいた、ということなのかもしれませんが。
しかし、最後にまた相手が魔空空間に落ちて、勝ち星をいただいたのでした。まことにありがとうございました。

さて、次の試合はサースデーナイトなので、すぐにやってきます。おそらくカトちゃんは間に合わない。でもまあ、現時点ではカトちゃんでもムーアたんでも大差ないと思われるので、そこはまあ良いでしょう。
あとは何と言ってもオフェンス31位vs32位の対決なので、どうなることやら、という感じです。両QB合わせて13サック8インターセプトとかいうお祭り騒ぎになるかもしれない恐ろしい対戦です。乞うご期待。





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