[イルカ観察日記] ドルフィンズの2018年ドラフト結果まとめ
今年のドルフィンズのドラフトは、結局かなり手堅く、ニーズを埋めてきたという印象です。
噂になっていたトレードアップしてのQB指名もなく、淡々とニーズ内でのBPAって感じで指名していきました。
半面、ちょっとロマンが足りない感もありますが。
まあニーズは多かったので指名権を減らしてトレードアップというのはしにくかったのでしょう。
また、ドルフィンズの場合、2019年問題というものがあります。
来年マイアミでスーパーボウルがあり、それにオーナーが結構本気で出たがってるものと思われ、結構短期的な補強に走りかねない、という問題。なので、今年新人QBを取っても育成間に合わないんじゃね? という判断がなされたとしても納得なわけです。ウェンツの様な例もありますけども。
ではタネヒルで行けんのかっていうと…なのですが、QBをラストピースとして来年大型トレードやらFAやら、なんてこともなくはないはず。カトちゃん復帰はないけどな。もしくは来年やっぱりあきらめて1巡QBってこともあるでしょう。それでも良いや。
ということで、今年のドラフト選手たちまとめ。
■1巡(11位)
MINKAH FITZPATRICK
FS
Alabama
QB欲しいトレードアップ争いのライバルと見られていたBUFとARIが両方MIAの上までアップしていって、それぞれジョシュ・アレンとジョシュ・ローゼンを指名。MIAはそのままの順位での指名となりました。
この時点ではILBのエドモンズが残っていたので、おそらくドラフトボード的には、
QBのうち気に入ってた子→ILBスミス→CBワード→Sミンカ
みたいな感じだったのではないかと思われます。
あれ、いきなりDBかーって感じではありましたが、BPAでもあり、ニーズにもあっている選手。
ハイライトを見た感じ、非常に速い。スピードもクイックネスも両方。
基本的にはFSなんだけど、スロットやTEをしっかりマンカバーできるのが良い。去年のMIAディフェンスはCBが多少良くなったけれど、TEのカバーがゆっるゆるで、局所的にザルの穴が広がりまくっていました。そこに良い具合にフィットすると思われます。
そして白いスーツを着こなすイケメン。
ニッケルの様な形で、基本的にセーフティー3人体制なんていうのもありかもしれない。SSの20ラシャードは去年も安定の122タックル、FSの22マクドナルドは8試合しか出てないけど45タックル。なんと、セーフティー3人でシーズン300タックルする夢の変態パッケージが見えてきました。
■2巡(42位)
MIKE GESICKI
TE
PENN ST.
ここ数年まともにTEが機能しておらず、今年も頭数すら揃っていない状態だったので、どうしても上位指名しなければならないポジションでした。
1巡で指名されたHayden Hurstの方が馬力はあるのかな、という感じはしますが、パスだけに絞るとゲシキの方がロマンはあります。
カタカナでゲシキって書くとなんかダサいな。グェシュクィとか書いた方がカッコいいかな。
スピードは十分だし、キャッチも上手、競り合いにも強そうなので、活かせれば非常に頼もしい。デカいレシーバーがパーカーしかおらず、怪我がちだしデカいわりに競り合いに弱いしで不安が大きかったので、今年のドラフト候補TEの中では一番欲しかった子でした。
まあ、活かせるかどうかはQBしだ(略
まだ若干線が細いように見えるので、まずは怪我なく鍛えていただければと思います。そして草が生えるほどにみんなにブロックできないと言われまくってるのも多少は改善していただきたいところです。
■3巡(73位)
JEROME BAKER
LB
OHIO ST.
TEと同じく頭数もそろってないLBをニーズ通りにきちんと指名。
ここでQBルドルフという可能性もあったかと思うんですが、評価が低かったのか、今年はQBに賭けてる余裕はないのか、気になるところではあります。
ハイライトの雰囲気ではリアクションが良い。プレーが始まってから、判断して、ブロッカーをかわして、ボールキャリアに追いついて、タックルする、という動きをちゃんとしている印象でした。
ハイライトの映像でペンステイトと試合していて、ゲシキにタックルしてたりして胸熱です。去年2巡でドラフトされたマクミランと大学が一緒なのもなんか良い。
4-3ならILBでもOLBでもできそうなので、47キコ、マクミランと誰がどのポジションになるか、というところでしょうか。
くれぐれもマイアミ界隈に蔓延するタックルできない病ウィルスに感染しないよう注意してキャンプを過ごしていただきたい。
■4巡(123位)
Durham Smythe
TE
NOTRE DAME
なんと2人目のTE指名。そろそろDTでもくるかなと思ってた位置でしたが、まあ足りていないので良し。
2巡で指名したゲシキに比べると、スピード、高さ共に若干落ちるのは仕方ない。でもキャッチはなかなか上手そうだし、なんといってもブロックが良いという評価がゲシキには全くないところ。
ダブルTEにしてタネヒルに使いこなせるのかという疑問は残ってしまうものの、チームとしては必要なピースだったはず、というタイプかな。
■4巡(131位)
Kalen Ballage
RB
ARIZONA ST.
ここでRBはまた意外ではありましたが、MIAの4巡RBはラマー・ミラー、アジャイと当たりが続いてるから良し。
便利屋タイプのダミエン・ウィエイアムスがFA流出で、頭数が足りない面はありました。とはいえ、去年アジャイ後にそこそこ計算できるようになったドレイクと、今年FA加入のゴアさんがいるので、もう1人はドラ外で探しても良いのかなと思っていましたが。
タイプとしてはドレイクによく似た動きをする選手のようで。OLの動きを見て少し待ったり、穴がなければ外側に飛び出たり、見ていて楽しいタイプ。その分ゲインできるかどうか不安定っていう雰囲気もありますが。
パスも上手に捕るようなので、3rd.ダウン要員から始まるのかな。
■6巡(209位)
Cornell Armstrong
DB
SOUTHERN MISSISSIPPI
サイズは5-11とそれほどないものの、強いって印象のCB。タックルも上手なので、もしかしたらスペシャルチーム要員としてみてるかも。
今年のCBとDBはロスターに残るのも大変そうなメンバーになってきたけれど、貴重なタックルできる選手でもあり、なんかテンション高そうで楽しい子っぽいので、何とか頑張っていただきたい。
■7巡(227位)
Quentin Poling
LB
OHIO ST.
またILBきました。今年のテーマはタックルできない病の克服か。
ハイライトを見る限り、ちょっとリアクションで騙される感があるような、ドラ外3年目のハルっぽい動きという印象。そのへんは成長期待かな。
スピードがあってパスカバーも行けるぞという評判なので、この選手もどちらかというとスペシャルチーム要員としての指名なのかもしれません。
■7巡(229位)
Jason Sanders
K
NEW MEXICO
最後にキッカーを獲得。去年そこそこ調子よかったパーキーをうっかり放出してしまって、探さないといけないポジションだったので、まあ納得ではあります。
ハイライトを見た感じでは、かなり飛距離が出る様子。52ヤードとか距離的には余裕だった。サヨナラFGもいくつか決めてるようで、心の強さにも期待ではありますが、とりあえずキャンプでドラ外やFAやとの競争になるのでしょう。
さあ、みんな頑張れの季節。
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