[イルカ観察日記] NFL2018week7 静かな試合なら勝てない! DET@MIA
先制されてリードされ続けて余裕をもって逃げ切られた。
こっちのまぐれ当たり一発タッチダウンが1回しかでなかったのと、相手の凡ミスターンオーバーが出なかったのが原因。つまり実力通りの試合でした。
<オフェンス>
■OLに余裕がなかった
DETはDLとLBをスクリメージ近くまであげてくることが多かったのですが、DLがセット位置を変えるからか、MIAのOLはDLしか相手にできず、LBがかなり自由に動けてしまっていました。それに加えてDBの上りも結構早かった。
つまりはパスがなめられてたってことなんでしょうけれど、まあ仕方ない。
そんなこんなで、ここ2週くらいちょっと出ていた中のランが出ませんでした。
■LBの裏はあいてたけれど
DETのLBたちが上がり気味だったので、その裏、ミドルのあたりはわりとパスカバーが緩めでした。
そのため、その辺へのパスはそこそこ通ってた。
WR80アメちゃんのフック、WR15ウィルソンのアクロス、TE86ゲシキも何度か良いプレーがあった。
しかし、逆に言うとそこしか投げられない。奥のレシーバーはあかない。あいててもパスが悪い。
ということで、やはりディフェンスにコントロールされていた感しか残りません。
■オスワイラ
QB8オスワイラは、パス成功22/31、239ヤード。
まあこんなもんだろうなーっというところ。
ブリッツがほとんどなかったので落ち着いていられたか、インターセプトもなく、2つもタッチダウンパスが投げられましたし。
そりゃー、ここぞというRB32ドレイクを単騎にしたプレーとか、WR10スティールスが抜けてるわっていうときとか、ちゃんと投げてりゃタッチダウンっていうのもあったけれど、それを失敗するのはタネヒルだって同じだから。
■ドレイク劇場
先週、決勝タッチダウンのはずがポロリしてオーバータイムになり、でもそこで活躍して決勝FGにつなげたRB32ドレイク。
勢いに乗ってるんじゃないかと思いきや、この試合ではランは6回しかしませんでした。
まあ2Qからもうキャッチアップオフェンスだったから仕方ないですけどね。
それでも劇場は健在。
良い感じでフリーになってロングパスキャッチ一発タッチダウン! と思ったら豪快にポロリ。
しかし、その次のプレーで単純なオフタックルがバカ抜けして52ヤード一発タッチダウン。
この人にビッグプレーをさせるには、まずポカさせたらいいんだな。
■怪我人だらけ
もともと先発のC67キルゴアと、LG71シットンがシーズンエンドだったのですが。
さらに、WR15ウィルソンとWR10スティールスがアウト。ウィルソンはシーズンエンド。スティールスは数週間で戻れるらしいですけれど、しばらくお休みになりそうです。
ここまでのオフェンスのまぐれ当たりビッグプレーの7割くらいはこの2人から生まれているので、結構マズい。
<ディフェンス>
どうしようもなく一気にタッチダウンを取られたっていうことはなかったのですが、止められるほどでもなく、ずるずると常に一定のゲインをされていた、っていう感じでした。
しかもね、もともとの弱点をそのまま正直に攻められただけで、すっかりすべてコントロールされちゃったので。
つまりは、まったく成長していない…ってことで。その方が問題だと思うんですけどねえ。
■LBがコントロールされた
ドルフィンズのLBは47キコを別にすると、あとは52マクミランと55ベイカーという、実質ルーキーコンビなわけです。
で、ルーキーコンビはまだまだプレーリードに問題がある。特に、横に振られると弱い弱い。なので、わりと簡単にLBをいなくする状況を作り出せるわけです。
すなわち、
オフタックルより外のランをすれば結構コンスタントに効く
プレーアクションすればLBの裏のゾーンはがら空き
リードブロッカーをつけた中のランでは、かなりの確率でLBをブロックできる
見事にコントロールされたねえ…
あれ? これ、こないだのパッツ戦で全然止められなかったプレーばっかりだ!
やっぱりDETのHCパトちゃんはNEのことは参考にしてるのかなーって。
いや、あれからぜんぜん解決できてないMIAが悪いんだけどさあ。
■DBが攻めきれなかった
MIAのDBといえばザルなパスカバーで定評があるのですが、しかし今年は少なくともセーフティーについては駒がそろってきたのです。
プロボウルSSの20レシャッド、今年は好調のFS22マクドナルド、そしてドラ1ルーキー29ミンカたん。
みんなパスカバーもそれなりにできるし、ぐいぐい前に上がっていってのランサポートも大得意。
なんですが、
この試合は、いまいち前にぐいぐいあがって行けなかった。
おそらく、やっぱり奥への長いパスが怖いってことだと思うのです。
エースレシーバーがはっきりしているチームなら、ひとまずCBハワードをつけて、残りをみんなで守ればいいかなってことになるのですが。DETはレシーバーが上手いこと分散されていて、この子がエース!ってのがいなかった。
そのためか、CBに加えてセーフティーも下がっていなければならなかった。そりゃ、相手QBマシューくんの怖さもあったわけでしょうけれど。
こんなこともあり、DBが下がり気味だったからランがますます止まらなかったっていうのはあるわけです。
<来週>
来週はHOUとの対戦。
HOUは、去年鮮烈なデビューとともに怪我で終わったQBワトソンが、だんだんと調子をあげているような印象で。怖いんですけどね。
でもでも、HOUのオフェンスの問題はパスプロとレッドゾーンオフェンス。
MIAのDLはこの数週低調ですけれど、なんとか8サックくらいしていただきたい。
ついでに、LBがきちんと相手QBワトソンを囲い込んでいられますように。
オフェンスについては、レシーバーが怪我人だらけでもうどうしようもないので、RBのゴアさんとドレイクに頑張っていただきたい。じわじわランで攻められる展開にならないと、ちょっと勝つ展開に持ち込むのは難しいかなあ。
ということで、明日お楽しみにー!
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