[イルカ観察日記] さほどの収穫もなく2018年プレシーズン3週目
プレシーズンの3週目といえば、スタータークラスのプレー数が最も増えて、なんとなくシーズンでの形が見えてくるような試合になるはず。
なのですが。今年のMIAはまだまだ、とりあえずの形もいまいち見えてこないのが悲しいところです。
さらに後半、控え組が出てきた後はかなりもろもろぼろぼろで、あんまり記憶に残ってません。ってことなので、この試合の雑感。
<オフェンス>
■QB17タネヒル
ボールが手につかない。パスを投げようとしてポロリ。スナップを捕ろうとしてポロリ。だいじょぶかおい。
パスの精度は良くもなく悪くもなくという程度。これは決めたいというTE86ゲシキへのスラントと、RB32ドレイクへのロングパスは通せたから及第点ではありました。
そして、パスラッシュがくると特に何もできずにただその波に飲み込まれてサックされる様がタネヒルサックと呼ばれて一般名詞化するほど、タネヒルの代名詞的なプレースタイルとなっているのですが、それに若干の変化の兆しが、あるようなないような。
つまり、ラッシュがきたときにポケットワークというものをしようとしている。できてないけど。
すごい進化です。動くんですから。逃げられてないけど。
そこで動いても…と思うようなのとか、さらには動いた先の方がDLに近くてサックされたりとか、不可思議な動きが多かったのは確かです。しかし、動くという姿勢が大切。
これならタネヒルサックも近い将来、旧タネヒルサックとか呼ばれるようになるのでしょう。ならないな。逃げられてないからな。
■その他のQB
試合に出たのは8オスワイラと9フェイルズ。どっちもダメ。
過去2試合いちばんよかった14ペティさんはたぶん出番なし。少なくとも記憶には残っていない。がっかり。
これだけみんなダメだと、カトちゃん復帰もあるぞ(ない)。
■RB21ゴア
とりあえず出場した、というアリバイは残った。
ボールを持ったプレーは単純な中のランでしたが、RG77デイビスが派手にお漏らししてロス。
■RB32ドレイク
この試合は全体的にランブロックがダメダメだったのであまりランは出なかった印象。
ただ、ドレイクが一番外側にセットして、カバーするはLBっていうミスマッチを作るのに成功。そのままスピードで縦に抜いてロングパスを通すという狙い通りのプレーが決まったのが今日の成果。
■RB33バレッジ
脳震盪プロトコルは終了したようですが、練習不足からかお休み。
■RB34ペリー
いつのまにやら馴染んでいて、すっかりロスターに残るんだよ雰囲気を出しています。動き自体はNFLレベルでは平均的なところなんでしょうが、3rdダウンでも一通りのことはできる便利な感じなのが良い。
■WR80アメちゃん
QB17タネヒルがいつも通り3rdダウンロングで5ヤードのパスを投げて、またかよ…ってなったところで、アメちゃんが個人技でするすると15ヤードくらい進んでタッチダウンにしてくれました。
えらい。
でも、個人技なので結局たまたま感は消えず、やはりプレーコールでなんとかしてほしいなあ。
■WR10スティールスとWR15
特に大きなプレーもなく、大きなミスもなく、いつも通り。長いパスぜんぜん見てないぞ。
■TE86ゲシキ
1人だけ外側にセットしてDBとのマンツーマンをつくって、単純なスラントで確実にファーストダウンを取るってのが、今日いちばんの収穫プレー。
圧倒的ミスマッチを簡単に作れて欲しい時に確実にゲインできるようになれば嬉しい。
■OL
スターターはいつも通りの、
LT78タンシル
LG71シットン
C67キルゴア
RG77デイビス
RT70ジャワーン
やはりCとRGのところがランもパスも不安ではありますが、大崩壊ってほどではなかったような。
まあタネヒルだけで2サックくらってたけど。ラン出なかったけど。
後半になって控え組がでてくるとさらにダメだった。誰がどうだったかはもはや記憶も曖昧。
<ディフェンス>
■セーフティーたち
この試合いちばん良かったのはセーフティーの3人。
SS20レシャッド、FS22マクドナルド、S29ミンカたん。基本的に20レシャッドと22マクドナルドがスターター扱いで、29ミンカたんはスロットに入ることが多かった。
いつもどおりチーム全体にタックルできない病が蔓延する中、この3人は合計で10タックル。前半だけでこれなので、試合に換算したら20タックルだし、シーズンに換算したら320タックルである。なにこのセーフティーユニット。
とはいえ、去年も20レシャッドと22マクドナルドのシーズン換算タックル数合計は212なので、順当に思えてしまうところが悲しいのですが。
■CBたち
25ハワードは順調。もう片方はスターターが28マッケイン。こちらはいつも通りいまいち。
その他のCBとしては、30タンカーズレイはなぜか相変わらず絶不調だし、24マクテイラーもグダッてきた。
36リペットがアキレス腱やって以来ようやく出てきたのが救いになるかもしれません。動き的にはまだまだだけど。
■LBたち
若い子たち、52マクミランと55ベイカーにもタックルできない病は容赦なく襲いかかってきています。はやく治療を。
そして47キコはタックルした後で相手BAL側のベンチに戻っていってしまうという天然っぷりをアピール。これは多分治療できないので上手に付き合っていくしかない。
控え組の中では59アレンが前半もときどき出ていた。ランのシチュエーションでは使っていこうって感じなのかも。
ともあれ、全体的にはLB全体が空気な感じ。特にフェイクに簡単に引っかかってしまうのがやばすぎるレベルです。普通のリードオプションだろーっていうプレーなのにみんなでRBの方に反応しちゃうもんだから、そりゃQBにアホほど走られますよね、というところ。これはシステムとかリアクションのルールとかに問題があるんじゃないかと思うほどなのですが、DCさんなんとかしてくれませんかね。
■DLたち
DE94クインとDT97フィリップスがサック1つずつ。
スーさんがいなくなって不安なDTも、97フィリップスのサックのほか、56ゴッチョーがLOSを割って入ってロスタックルとか、96テイラーもわりと安定してるしFGブロックもしたりと、結構動けている印象。正面からゴリゴリ押され続けると不安なのは変わりませんが、なんとか持ってくれるかなあ。
DEは91ウェイクさんと94クインのセットになると強力。
ローテーションで出てくる50ブランチと90ハリスにももう一段階レベルアップしていただきたい。ってずっと言ってるような気がするなあ。
<その他>
■キッカー
7サンダースと5ジョセフの争いは、どうもチームとしては7サンダースを優先し続けているので、このまま7サンダースに決まるかな、というところ。ドラフトしたくらいだし。
でも、50yds以上のFGは7サンダースが0/1、5ジョセフが1/1なんだよねー。
というわけで、3週目の後半にほとんど見所がなかったというのに、4週目は何を見たら良いのだろうか、的な。とりあえずロスター予想でもしながら見ますかね。