ついに真価を見せたIf HealthySことドルフィンズだったweek17 MIA@BALレビュー
■結果
MIA 19-56 BAL
■展開
MIAが4シリーズで13点、BALが4シリーズで21点という序盤、殴り合いかと思いきや、MIAのオフェンスが一気に失速しました。ちょっと見直す気力がないのですが、BALのDがきっちりアジャストしたんでしょうね。
それに対してMIAのDは明らかな戦力不足で、BALのOに対抗できませんでした。MIA13-BAL35以降は、MIAもリスクを取らなければいけないこともあり、ドツボって感じで。ね。
■ディフェンス
ラマーを閉じ込めるにはフロントが足りなかった
ILB55ベイカーがIR、EDGE15フィリップスがシーズンエンドという本来のスターター2人の欠場に加えて、主力EDGE91オグちゃんもお休み、ちょっとラマーを追いかけ回すには戦力が足りなかった感がありました。
ILB51ロングが7タックル、SSエリオットが10タックルと頑張りましたが、ラマーにプレッシャーを与えるには至らなかったというところです。ILB55ベイカーの代役だったILB45ライリーも、ライリーとしては十分頑張ってたんですが、力不足が見えてしまいました。残念。
パスカバーにはLBとCBが足りなかった
代役ILBライリーはパスカバーでも狙われてしまって、裏を取られるミドルパスを防げませんでした。
さらに、看板CBのひとりであるCB25ハワードも欠場。代わりに入ったCB33アップルは…PSレベルなんだよなあ。
— Daniel Oyefusi (@finsfilmstudy) January 2, 2024
さらに怪我人ががが
そして、EDGE2チャブ先輩がシーズンエンドの怪我をしてしまいました。消化試合での怪我、来週からの勝負どころを残しての怪我。つらい。
■オフェンス
最初は良かったんですが、1Qだけで対応されてしまったオフェンス。何が悪かったのかを見直す気力もないし、見直してもわからないとは思うんですが。
カバー6に対応できなかった
マイアミ地元紙の見解では、BALがカバー6を使い始めてからMIAのオフェンスが止まったのでは、とのことです。何やらドロップバックでのパスプレーの35%近くで、BALディフェンスはカバー6だったとか。
カバー6は若干トリッキーな守り方で、カバー4にもカバー2にも見えます。
カバー4というのはディープゾーンを4人で守るパスカバーの方法です。
カバー2というのはディープゾーンを2人で守る方法です。
カバー6は、ディープゾーンの半分をカバー4、もう半分をカバー2にする方法です。
(出典: https://amefoot-club.com/football-classroom-defense-cover-6-cover-8/ )
また、WR10ヒルも「BALのDがカバー2を多用してディープゾーンをしっかり守っていたのでフリーになれなかった」というようなコメントをしていたようです。でも実はカバー6だったんですね。
カバー6は、使われる頻度が比較的少ないこと、アンバランスに守ることから、どのようなパスカバーをしているかがオフェンスに分かりにくい、混乱させられるカバーの仕方と言われています。
QB1ツアは相手ディフェンスの動きを読むのが得意とは言えない感がありますので、翻弄されてしまったのかもしれません。
ワドルがいなかったから
ヒルと並んでエース格のWR17ワドルが怪我で出られなかったことも、カバー6を打倒できなかった原因の一つでしょう。
ヒルが常に2ディープで守られていたと感違いしたのは、BALがヒルを重視してパスカバーしていたからだと思われます。ヒルがいる側のディープゾーンの半分をDB2人で守ったのでしょう。もう片方にワドルがいれば、そっちが1対1になるので、ワドルならフリーになれたんでしょうけれど、残念ながらいなかったんだなあ。
その他もろもろ
ランも最初だけ出たけどすぐに対応されたのはなぜか。ツアはやっぱりサックされるごとに不安定になっていったのか。疑問はありますが。知らん。OLが控えだらけじゃどうしようもなかろ。
なんにしろ、奥に投げられないようになり、LBの動きは見えず、2つのインターセプトを食らいました。
— Daniel Oyefusi (@finsfilmstudy) January 2, 2024
— Daniel Oyefusi (@finsfilmstudy) January 2, 2024
完敗。
■最終週は地区優勝をかけてBUF
しかし!
怪我人だらけ
OLは3/5が控え。
RBは1が欠場、2も微妙。
WRは2が欠場、1は自宅が火事。
EDGEは1も2もシーズンエンド。
LBは1が欠場。
CBも2枚看板の1人がおそらく出られない。
開幕前に常に、今年のMIAは強い(If Healthy)と言われていた通りの状況になりました。
勢いに乗るBUF
若干パワハラ疑惑もあったようなOCを首にして、選手が自由なったようなころから調子が戻ってきた感があります。まだ凝ったプレーは練習中なのか成功率が低いような気はしますが、選手任せのプレーだけでも十分なんだもん。ディフェンスもそこそこ怪我人が出ているものの、やっぱり強いし。
またナイトゲームかよ
@MIAといえば、これ。
MIAのベンチは日陰、相手は日向。慣れない暑さと直射日光で相手チームの選手が熱中症スレスレになってくれるから勝てるんです。特に同地区のBUFやNEやNYJは本拠地が寒いから、余計に体力を削る。
なのに。最終週は勝った方が地区優勝という注目カードということで、ナイトゲームにされてしまいました。日が暮れてからの試合ですよ。ホームフィールドアドバンテージを没収されてしまったんですよ。
圧倒的不利だけれど
というわけで、非常に苦しい状況です。とはいえ、地区優勝できなくても既にプレーオフ進出は決めています。なのでむしろ全員休めって言いたいくらい。でも地区優勝したいし、休めないよなあ。
BUFも勝ってはいるものの、先週もやらかしてはいましたし、また譲ってくださるかもしれません。希望は捨てずに頑張りましょう。
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