[イルカ観察日記] 化けの皮が剥がれた第11週MIA@DEN
結果
MIA 13-20 DEN展開
最初と最後だけ盛り上げましたが、全体を見るとだいたい常にリードされ続けての負け。弱い部分が露呈しての力負けという感じで、課題が盛りだくさんでした。またハンデもらってスタート
キックオフ直後、ドルフィンズのオフェンスが簡単にパントに終わって、ブロンコスの最初のオフェンスシリーズ。さらっとドルフィンズのCB25ハワードがインターセプト。そしてその勢いでオフェンスがタッチダウン。
QB1ツアが先発し始めてからずっとですが、最初になぜかハンデ的な得点をもらえてしまいます。
ツア持ってるわー。
慌てるツア
しかし、この試合は勢いが続きません。ブロンコスはもともとディフェンスが強いチームではありますが、ツアが手玉に取られてしまいます。
パスラッシュが早くてビビってしまったような印象。
その結果、フリーになっているレシーバーを見つけられない。
そしてパスミスしたり、サックされたり。
良いところがほとんどありませんでした。

弱点をつかれたディフェンス
オフェンスがダメならディフェンスが頑張れば良いじゃない。という感じで勝った試合もありました。けれど、この試合はディフェンスもダメでした。崩壊というほどではないのですが、弱点がバレたような感覚。パワーランと、ミドルのパス、ドルフィンズのディフェンスが止められないプレーを軸にドライブされ得点を重ねられてしまいました。

救世主フィッツおじさん登場
しかし、困った時にはフィッツマジック!まったく糸口が見つけられないツアに代わって、ベテランQB14フィッツなんとかさんが登場しました。
ツアができなかった、度胸よくバシバシ投げる、というパスを次々決めて、どんどんドライブします。

だめだったー
7点差まで追い上げて、さらにディフェンスがタッチダウンされそうな大ピンチのところでファンブルを奪い、ドルフィンズの攻撃に。自陣1ヤードからの攻撃で、フィッツおじさんがまたバシバシとパスを決めて行きます。
そしてエンドゾーンに同点タッチダウンを生むはずのパスを投げ込みました。
インターセプト。
だよねー。って感じで終わりました。

オフェンス
OLはルーキーも多く、怪我もあってメンバーの組み替えも激しく、それほど期待できるユニットにはなっていません。でも、ランブロック・パスプロともにどうしようもないほどではなかった。ちょっとツアの出来が悪かった、というかまだこんなもんだな、という感じでした。
ツア
ツアがよろしくなかったのは主に2点。慎重すぎ問題
ツアには、レシーバーが空いているかをきちんと見定めてからパスを投げようとする傾向があるようです。その結果、ちょっとレシーバーがフリーになっていたタイミングを逃してしまって、パスが投げられなくなる。そしてパスラッシュが来てしまう。
試合後にOCゲイリーは、ツアがレシーバーがどのような状態になっていたらフリーなのかを理解する必要がある、的なことを言っていました。
WR11パーカーのような大きなレシーバーの背中側にDBがいたとしても、それはフリーだとみなす。
WR19グラントのような速いレシーバーがDBとスピード勝負を始めたら、それはフリーだとみなす。
そういったことがツアにはできていない、と。
アラバマ大学時代は超強力WRたちがディフェンスを引き離しまくって常にフリーになってくれていたので、それに近い状態にならなければフリーと思えないのかもしれません。NFLのパスカバー相手の素早さを身につけなければならないのでしょう。
ビビりすぎ問題
もう1つの問題が、ちょっとビビりすぎかなという動きでした。パスラッシュを先にやり過ごして、それからパスを投げようとしてしまう。その結果として、本来レシーバーが空くはずだったタイミングを逃してしまう。という印象でした。
パスラッシュは来ているもののサックされるほどではなく、本来のタイミングで落ち着いてパスを投げられれば成功していたはずなのに、というプレーもたくさんありました。
これもまたNFLのラッシュのスピード感に慣れる必要がある、ということなのでしょう。
パスの内容
印象だけで回数を数えてみると、まとめると、
この試合のツアのパス成績は、20回投げて11回成功でした。1流QBなら16/20くらいにはできるのでしょう。
どんどん上達していっていただきたい。
フィッツおじさん
ツアの出来が悪いからと、最後の2シリーズはQB14フィッツおじさんが出てきました。この試合のツアに足りなかった部分、とにかく素早く投げる、が得意なので見本を見せるために出たのでしょう。パスの内容
結果としては、こんな印象でした。レシーバーが空くはずのタイミングを逃さず素早く投げちゃうのがツアと違うところ。
オチ
ただし、フィッツおじさんは素早く投げるのは得意だけど、ディフェンスを見るのは苦手です。最後はインターセプトで終了。
勢いだけじゃ無理かーって、まあフィッツおじさんらしいオチがつきました。
ディフェンス
ディフェンスも、ブロンコスに的確に弱点を突かれたという印象です。ランディフェンス
ドルフィンズのディフェンスは、LOS近くに多くの人数を配置するので、ランディフェンスをする際に奥行きがなくなってしまうことがあります。通常はこのように、ボールを持ったRBを囲い込むようにして止めるのですが、

今のドルフィンズのように、横に広くディフェンスを配置すると、

オフェンスの選手が多くなった場所では人数で負けてしまったり、ディフェンスが全員同じタイミングでブロックされてしまって、フォローする選手がいなくなってしまうことがあります。

また、逆サイドのOLにプルアウトされたりすると、ディフェンスが左右に分断されて大きな穴が開いてしまうこともあります。
このプレーでは、ドルフィンズのディフェンスがフロントに8人、ブロンコスのブロッカーになる選手は7人。ディフェンスの方が多いのですが、丸のついた2人以外は全員左に動きます。

すると、四角で囲まれた2人が置いていかれて、ブロッカー5人に対してディフェンスが4人という状況ができてしまっています。

本当は、この丸のついた44番の選手が誰にもブロックされていないので、素早く反応してRBをタックルしなければいけないのですが、ちょっと役者不足だったようです。MLBは来年の補強ポイント。

パスディフェンス
今年のドルフィンズは、パスディフェンスもLOS付近に多くの人数を配置するところから始まります。
そのため、パスカバーに下がる場合にも、通常よりも長い距離を下がらなければなりません。
その結果、カバーしにくい箇所が生まれてしまいます。

フィールド中央付近へのパスが比較的よく通ってしまいました。

このゾーンで失敗した1回と、インターセプトになった1回は、どちらもCB25ハワードがこのゾーンを守っていたときなので、ドルフィンズのCB24ジョーンズとCB25ハワード以外のパスカバーがザルというのを突かれた形でもあります。
これも優れたFSとMLBがいると大きく変わるところなので、来年の補強に期待。
来週はNYJ戦
来週の対戦相手は今年まだ全敗街道驀進中のジェッツです。ぶっちぎりで来年のドラフト全体1位を獲得しそうな勢い。ジェッツがドラフト権全体1位を取るのは阻止したいのですが、負けたくはない。難しいところです。
MIA貯金
MIA貯金ルール・勝ち:1万円+点差×100円
・負け:点差×300円
・プレーオフ出場:1万円
・地区優勝:3万円
今週の貯金
・負け
・7点差
合計:2100円
累計:77400円
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