[イルカ観察日記] ルーキーQB対決その1を制した第10週LAC@MIA

[イルカ観察日記] ルーキーQB対決その1を制した第10週LAC@MIA

結果

LAC 21-29 MIA
miami dolphins 2020 week10 score

試合展開

最初にリードを奪ってそのまま余裕もちつつ試合を進められました。今年一番落ち着いてみられたかもしない。

APTOPIX Chargers Dolphins Football

パントブロック

今週もまた最初に点をもらいました。ツアが先発し始めてからずっとこんな感じ。持ってるわ。
チャージャーズのパンターがスナップを少し取り損ね、蹴るのに時間がかかったところをブロック。転がるボールをリカバーしたら、次の攻撃はゴール前1ヤードからでした。

結果的にはこの7点があったので、その後も落ち着いていられた印象です。

新生RB26アフメッド

今年急成長したRB37ガスキンが怪我で数試合はお休み。ローテーションで使われていたRB22ブレイダもこの試合は怪我で欠場。ということで先週再起のチャンスを得たRB34ハワードがやっぱりイマイチでした。
そして、この試合はPSからRB26アフメッドを上げて使って、大成功。
ラン25回85ヤード、1タッチダウン。
OLがブロックしきれない間を上手いこと走ってゲインできました。

アフメッドは今年ドラフトでは指名されずSFに拾われた形でしたが、開幕前にカットされて、ドルフィンズが獲得していた選手です。RB37ガスキンと同じワシントン大学の1年後輩。プレースタイルも似てるし、便利かもねっていう感じでの獲得だったかもしれません。プラクティス・スクワッドでの確保でしたが、RBに怪我人急増で第9週からロスター入りしていました。

安定したパスラッシュ

ディフェンスも、DT94ウィルキンスがコロナリスト入りで欠場、LB53ヴァンノイが怪我でちょっと慎重なプレーという中、そこそこ常に相手QBハーバートにプレッシャーをかけられていました。
サックは2つだけですが、かなり投げ急がせている感じはありました。

先週のARIのQBマレーやBUFのQBアレンのようにラッシュをかいくぐって走るQBや、SEAのQBウィルソンのように落ち着いてラッシュを見切るベテランには上手いことやられてしまうことが多いのですが、さすがに初見のルーキーQBには難しいディスガイズなのでしょう。

オフェンス

全体

パス169ヤード、ラン111ヤードと、獲得ヤードは大したことない。
でも、スペシャルチームが頑張って、常にフィールドポジションが良かったので得点できた。
そして、Time of Possessionは30:06と、LACを上回っています。
サックもなかったし、数字以上に出来は良かった印象です。

トゥア・タンゴヴァイロア

NHK初登場以来、タンゴヴァイロアという正式名称(?)が広まったので書いてみた。普段ツアって書いている選手と同一人物です。

パス25回中15回成功、169ヤード、2タッチダウン。
点差のせいもあって、無理なパスを投げる必要もなく、抑えめなプレーコールには見えました。

パスゾーン

前半
miami dolphins 2020 week10 pass zone 1st half

後半
miami dolphins 2020 week10 pass zone 1st half

奥のゾーンの成功率が良くない。目立ったパスミスはなく、レシーバーが空いていないという感じ。やはり奥にスピードで抜けていけるWRが欲しいところです。
そういえばキャラウェイがロスターに上がってきました。来週出るかな。
また、ランが出ていたこともあってか、スクリーンがぜんぜんなかった。ショベルパスが1度だけ。
先週までもスクリーンは成功と言えたことはありませんでしたが、まったくなしっていうのはちょっとなあ。

また、この試合はランが出ていたわりにはプレーアクションの成功率が低かったようで。

前半は特に、
ドロップバック:5/8
プレーアクション:2/5
ブーツレッグ:1/2
と、いまいち。軽いプレーアクションで奥を狙ったけどレシーバーが空いてなかったというところでしょうか。

後半は点差もあって、相手ディフェンスがランを止めに来たこともあるのでしょう、
ドロップバック:2/4
プレーアクション:5/6
と成功率が上がってきました。

課題はあるけれど、役割はこなしているし、大きなミスもしていません。このままフィッツおじさんの呪いをかいくぐって進んでいただきたいところです。

ディフェンス

全体

パス174ヤード、ラン99ヤードに抑えました。先週ARI戦は最後の勝負どころだけは止められたけど、今週LAC戦は試合を支配していた感。
特に本来のスターターDTが2人ともいなくなったDL内側、98デイビス、92シーラー、95ジョーンズが頑張った。

パスラッシュ

ドルフィンズのディフェンスはフロント強調型でブリッツを多様していると言われることが多いようです。多くの選手をスクリメージライン近くに配置して、その中の誰がパスラッシュに来るのか、誰がパスカバーに下がるのか、わかりにくくする。そして相手QBやOLを混乱させるという作戦。

フロントに配置された人数と、実際にパスラッシュをした人数の組み合わせの回数をざっくり数えてみたら、こんな感じでした。
miami dolphins 2020 week10 pass rush

フロントは4〜8人。その中で、3〜8人がパスラッシュをしています。
その外側からDBが入ってくるブリッツは意外と少なくて、たぶん2回ほどしかなかった。
前目にいる選手が多いので派手にパスラッシュしているようにも見えますが、ラッシュする人数に限ってみると、半分以上のプレーで4人以下です。わりと普通。
miami dolphins 2020 week10 pass rush
誰がパスラッシュに来るかわからない、というのが大事なんですね。

パスカバー

パスラッシュに入る選手が実際には少ないとしても、プレーが始まったときにLOS近くにいるわけなので、パスカバーしにくい部分は生まれます。それを見切れるQBだと困っちゃうわけですが。
この試合のパスカバーはざっくりとこんな割合でした。

■マンツーマン
ディープ 0人:8回
ディープ 1人:13回
ディープ 2人:1回

■ゾーン
ディープ 1人:0回
ディープ 2人:10回
ディープ 3人:6回

本当に合ってるか自信ありませんが。マンツーマンばっかりのイメージだけど意外といろいろやってるんだよ、ということで。

来週はブロンコス戦

怪我人も多く、オフェンス・ディフェンスともに軸がはっきりしていない感のあるブロンコスですが、若い選手が多いので急に勢いづいたりするのは怖いところです。誰が出てくるかわからない段階ですが、いずれにしても経験の少ないQBなので、またディフェンスがしっかり試合を作っていただきたい。
ツアは200ヤードくらい投げとけば良い。

MIA貯金

MIA貯金ルール
・勝ち:1万円+点差×100円
・負け:点差×300円
・プレーオフ出場:1万円
・地区優勝:3万円

今週の貯金
・勝ち
・8点差
合計:10800円
累計:75300円





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