week1 MIA@LACプレビュー:いきなりの試練にして進歩を確かめる試合なの怖い
開幕戦からLACが相手です。正直なところ開幕戦はもう少し緩い相手が良かった。
チャージャーズ
去年もプレーオフ出てる。今年も戦力維持してる。強い。同地区にいるKCの圧倒的邪悪さに隠れていますが、十分邪悪だよ。
このオフでも主な選手は確保できたし、これからハーバートの給料が膨らんでいくし、今年は思い切ってオールインで勝負の年にするんじゃないかと思っていたくらいです。でも、そこまでの補強はしてないような。まあ十分なんだけどさ。
不安な点があるとすれば、OCとDCが代わったことでしょうか。ディフェンスはHCステイリーがそのまま仕切るので特に大きな変化はないでしょうけれど、オフェンスはOCムーアが未知数。NFLでのコーチ経験もまだ浅いし、最初はバタバタするんじゃないかな。しろ。
とはいえ、現役時代にDETで控えQBとしてスタフォとジョンソンのコンビを見ているので、困ったらブン投げとけってプレーコールをされると怖い。
MIAの見どころ
オフェンスの進歩
去年のLACとの対戦では、オフェンスが機能せずに自信をくじかれる負け方をしました。
この試合でLACのDがやったことは、
・早いパスラッシュ
・ベタ付きプレス・パスカバー
そしてツアが狂った。プレスカバーをされて最初の2秒くらいでレシーバーがあかない。パスプロが弱いのではすぐにプレッシャーがくる。脳震盪しまくってるのでビビってパスが乱れる。プレーが組み立てられない。
さらに、プレーコールも試合中に変えられず、次の手みたいなものもなく、そのまま立て直せずに終わってしまいました。その点ではHCマクダニエルの問題も出た試合だった。
おそらくLACのDは同じことをしてくるでしょう。もっと進化してるかもね。それに対して、どのようなプレーを用意するのか、進化できているのか。
ツアの進歩
プレーコールとともに、ツアの進歩も気になります。オフの間に柔術を習って受け身が上手になったとか。
もし本当に受け身をとれる自信があれば、焦って早く投げすぎずにディフェンスを引きつけられるので、その分だけ時間ができるし、正確に投げられる。
大丈夫かなあ。ツアに関しては去年が中途半端に終わってしまったこともあり、オフの間とにかくif healthyばかりが目につきました。プレーの質をもっと上げろとかって論調が全然なかったのが面白い。パスも結構不安定だったんですけどね。
今年はとにかく、ブリッツ入れときゃ大丈夫だろQBからの脱出が課題です。
パスプロ
LACには、ボサとマックという邪悪なエッジコンビがいます。これを抑え込むのは不可能。ただそれでも、完全に破壊されない程度に、3回に2回くらいは3秒程度パスプロを持たせる必要があります。
MIAのOLにそれができるのか。MIAはパスプロの弱さならばリーグでも上位です。去年もしっかりやられました。そしてOLのメンバーは去年と変わっていない。と、いうことは…
ともあれ、進歩してるのか見ものです。ってかアームステッド出れんのか。
ディフェンス
MIAは今年DCが代わりました。多くのチームで優秀なディフェンスを構築してきたベテランコーチのヴィック・ファンジオです。
去年までのMIAのDは、とにかくブリッツの多用が特徴でした。その裏返しが、マンツーマンカバー、カバーゼロの多用。一昨年までのフローレスがいた間はまだ状況によって変化もあったような気がするのですが、いなくなってDCだけになった去年は、本当に一本槍だった印象です。
それで特別ディフェンスが収拾つかないくらいボロボロになったというほどではないんですが、失点は多かったし、限界は見えてしまったので。
また、HCマクダニエルが自分でオフェンスのプレーコールを出すため、ファンジオにディフェンスを任せきれるという点も良い影響が期待されます。
ただし、システムが大きく変わります。去年までのブリッツ&マンカバーに対して、今年はゾーンでのパスカバーが増えます。ディフェンスのメンバーもそれほど多くは変わっていない中で、みんなちゃんと対応できるか。
特にDB陣はさっそく怪我人も多くて、当初の予定の5割減くらいの戦力での開幕になります。あのLACのWR陣に対抗できるのか、不安の方が大きい。でもまあ、今年のディフェンスがどんな感じなのか、楽しみな面も2割くらいあります。
まあ開幕戦なので
負けても良いとは言えないけどー、ホーム開幕でもないしー、チャージャース強いしー、負けても落ち込まないように心の準備はしておきます。オフェンス・ディフェンス共に、去年よりも良くなりそう、今年プレーオフを目指せるなくらいの光が見えればヨシ。
まあ、スタッツだと完全にLACの圧勝だけど、アチャっていただいて勝ちだけ譲っていただける結果になったら嬉しいです。