[04]02(5)スプリットTフォーメーション
さて、アメフトの歴史はトライ&エラーの歴史です。だれかがやってみて、良かったものは残っていく。
で、タイトTとは逆に、ラインの間隔を広げてみようってことでつくられたフォーメーションがこちら。ラインの間隔が2~3フィートに広がってる。いまではこれくらいの間隔がスタンダードになってるよ。
ってことは、成功したフォーメーションってことでやんすね?
うん。いくつかの新しい利点が生まれてるよ。
オフェンス・ラインが間隔を広げて並ぶと、ディフェンスも当然それに合わせて広がらなきゃいけなくなるよね。すると、ディフェンスの選手の間にも隙間ができて、それまでは相手を正面から押すしかなかったオフェンス・ラインが、横から斜めに押したり、ディフェンスの間を抜けてって奥の選手をブロックしたり、いろいろできるようになったんだ。
というわけで、このフォーメーション以降、ラン・プレーでのブロックは単純な力勝負の押し合いじゃなくなった。
ランナーの走るタイミングに合わせてブロックすれば、ディフェンスを力ずくで前に押しこむことができなくっても、一瞬だけ動きを止められればいい。ランナーはその隙間を抜けてゲインすることができるからね。スピードとタイミング、コンビネーションが重視されるようになっていったんだ。
押すだけじゃダメなんですかー!
力いっぱい押したいです!!
まあそういうのは思いっきり押すプレーのときにがんばれよ。
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