[イルカ観察日記] 3連勝です。全勝です。地区首位です。のweek3 OAK@MIA

[イルカ観察日記] 3連勝です。全勝です。地区首位です。のweek3 OAK@MIA

今年のOAKはまだまだ建設中だろうとは思っていましたが、そのおかげか、MIAもなんとなくつかず離れずの試合展開に持ち込めて、勝ってしまいました。
まあスペシャルプレーが当たっての展開なので、まぐれ感は消せませんが。でも試合前に心配していたことが結構解決されての勝ちなので、なかなかいい準備ができてたようで良かったです。

マイアミドルフィンズの第3週はジェットスイープが大当たり

■試合前の懸念点はこれらでした。

(1)リンチをちゃんとタックルできるか。
(2)クーパーにハワードがつく宣言してたけど、ネルソンには誰がつくの? 
(3)MIAのランは基本出ないけどたまに抜けそう。その頻度は?
(4)タネヒルのランの対策はしてくるか。
(5)タネヒル得意のスクリーンは出なさそう。で、裏を狙ってコールする長いのが決まるか。

これらがほぼクリアできたので勝ったっていう、ちゃんと準備ができたんだねーって内容なのが良かった。

■懸念の検証

(1)リンチをちゃんとタックルできるか

意外とできた。
OAKのRBの成績は、
リンチ 19回64yds 最長9
マーティン 9回43yds 最長15
当然のように合計100yds超えてますが、MIAにしたら上出来。

特に、ラン要員DE95ヘイズがQBサックしたときに反則取られないために足を無理に踏ん張って靭帯やっちゃったり、DT93スペンスがプレー後の小競り合いで相手のヘルメットむしり取って、さらにそのヘルメットで他の人を殴って退場したり、試合開始20分で2人もいなくなったDLが最後まで崩れなかったのが大きかった。
OAKがTEをたくさん使うことが多かったので、LBがLOS近くまで上がっていたからランにも対応しやすかったっていうのもあるかもしれないけれど。
それでLBの裏にパス投げられたらどうしようもないのがMIAなんですけどね。そこは攻められなかったのも大きい。

(2)ネルソンには誰がつくの?

試合の2日くらい前に、クーパーにCB25ハワードがつく宣言をしてた。まあ当然っちゃ当然のマッチアップなんだけれど、CB25ハワードが左右どっちかっていうことではなくクーパーにつくのならば、じゃあネルソンは誰がカバーすんの? となるわけで。
もともとMIAはCBがハワード以外ちょっとNFLのスターターCBとしては力不足な子ばかりで、ハワードを固定しちゃったらミスマッチをいつでもお手軽につくられちゃう。
しかも、セーフティーは今年のルーキー29ミンカたん含め3人良いのがそろってたんだけど、筆頭のSS20レシャッドが怪我でお休み。そのため、ニッケルがほとんど実戦経験のないCB24マクテイラーになってしまいました。

結局はそのもろもろが響いてネルソンには150yds以上を稼がれたわけですが、意外なことにそれが一過性で済んでしまったのです。
その辺は後ほど詳しく。

(3)MIAのランは基本出ないけどたまに抜けそう。その頻度は?
(4)タネヒルのランの対策はしてくるか。

この2つについては、ひとつの解決策がはまりました。それがジェットスイープ。
MIAのRBの成績は、
ゴアさん 6回12yds 最長6yds
ドレイク 5回3yds 最長3yds
まあ、まったく出てないレベルです。
しかも、特にRB32ドレイクのランって、内側を攻めるものの詰まって大きく外側にカットバックしてからロングゲインすることがたまにあるっていうくらいなのですが、それも封印して、ジェットスイープでのロングゲインが2回、その裏プレーのパスが1回。ジェットスイープ関連だけで150ydsくらいゲインして3TDとりました。
これについても後ほど詳しく。

(5)タネヒル得意のスクリーンは出なさそう。で、裏を狙ってコールする長いのが決まるか。

これについてもそこそこうまくいきました。
開幕2戦は、相手オフェンスとの兼ね合い(それなりに守れるだろうねっていう目論見)もあってか、タネヒルのパスは過半数が、スクリーンだったり、ヒッチだったり、RBへの真横へのパスだったり、ちょっと長いハンドオフとでも言うくらいの振り分けるだけのパスでした。

それがこの試合では、
 スクリーンなどの振り分けるパス 4/5
 スラントやフックと言った強めに投げ込むパス 13/17
 奥に走り込むレシーバーに落とすパス 2/4
と、投げ込むパスが主体。やればできるじゃん、的な。
そして、一発TDを狙うくらいの奥に落とすパスが4回狙って2回成功と、タネヒルにしては上出来な結果。タッチダウンも1つ取れたし。

と言っても、タネヒルのこの試合のパス成績、17/23、289yds、3TDっていうのを真に受けてはいけない。
だってジェットスイープがパス扱いになってるんだもん。
ジェットスイープの、92yds、2TDを引くと、197yds、1TD。うん、いつものタネヒルの成績だ。でもちゃんとミドルに投げ込めたから良し。
あとはサックが1つだけなのも良かった。

■試合の展開

(1)ネルソン

恐れていた通り、ネルソンはCB28マッケインやCB24マクテイラーといった、マンツーマンでは絶対力負けする子たちがカバーせざるをえませんでした。実際、最初の2シリーズで139ydsも稼がれた。
でも、実はCBの力量だけではなくて、ディフェンス全体でのミスだったんですね。

ネルソンのパスキャッチは全部で6回でした。

・1キャッチ目:(1Q)61ydsゲイン

これはS29ミンカたんのミスでした。
右側にWRを3人配置してから、シフトして右ツイン2バックに変わった。そのときに、WRが3人いた側にセットしてたミンカたんが下がってシングルハイにスイッチするはずだったみたいなのですが、ちょっと混乱してた。その影響か、反応が遅れました。
ネルソンは単純にすぐアクロスで内側に入ってきたので、マンツーマンでは無理。中央にいた29ミンカたんがタックルすべきところ、なんかさらりと逃してロングゲインになってしまいました。

・2キャッチ目:(1Q)12ydsゲイン

左にWR3人、右に1人、ワンバックのフォーメーション。3人の側にいたネルソンの正面にいたのはLB52マクミラン。単純なミスマッチ。しかもマクミランはまったくカバーしてなかった。マクミランが間違えたのか、もしくはその内側にいたLB47キコがつくはずだったのに間違えたのか。どちらかはわからないけれど、ともあれディフェンスのミス。

・3キャッチ目:(2Q)66ydsゲイン

左右に2人ずつのWRをおいたショットガンから、左右とも内側のWRがまっすぐ奥まで走るパターンでした。
ディフェンスは、4人のWRはマンツーマンで、セーフティーがシングルハイ。でもネルソンをカバーするはずだったCB28マッケインがなぜかよそ見してるうちに簡単においてかれて、セーフティーが追いつける前にパスが通り。

ここまでは、つまり実はぜんぶディフェンスのミスが絡んでいたわけです。
そして、この後は大きくフリーにすることはなかった。最初のプレーみたいにセーフティーが上がったり下がったりしてスイッチするのもこなせていたし、よそ見するやつもいなかった。
その後、ネルソンは3回パスキャッチしていますが、ぜんぶ普通のスラントやスクリーン。キャッチはしたけどちゃんとタックルできた。
とはいえ、すぐにタックルしたとはいえ10ydsくらいはゲインされていたし、単純なCBとの実力差で余裕あるキャッチだったので、そこを攻め続けられていたら止める手立てはなかったとは思うんですけどね。

(2)ジェットスイープ

この試合で一番うまくいったのが、ジェットスイープ。
パスとは言いたくないのでランと書きますが、18ydsのTDラン、74ydsの1TDラン、そしてフェイクからのWR15ウィルソンが投げた52ydsのTDパス。
この試合の4TDのうちの3つがこれ。大当たり。

しかし、ランは単純にスピードで外にまくろうとするものではなくて、オフタックルくらいで切れ上がり、しかもRB32ドレイクやRB21ゴアさんがリードブロッカーとして非常に良いブロックをしたものでした。
で、1回ジェットスイープのランを見せてからのフェイクパス。
さらにそのパスを投げた15ウィルソンが今度は走るやつ。
と、上手くいったプレーは畳み掛けろっていう繰り返しで3TDでした。

(3)インターセプト

ジェットスイープと共に、試合展開を大きく動かしたのが2つのインターセプトでした。
どちらもCB25ハワードによるもの。すっかりエースです。
しかも、2回とも非常に重要な場面で起こりました。

1つ目はMIAのオフェンスがようやくセーフティーを回避してパントしたものの、OAKが自陣42ydsから攻撃というチャンスの場面。
OAKのQBカーが、MIAのパスラッシュが早すぎて避ける必要があったからワンテンポ遅れたとはいえ、一気に奥を狙うロングパスを投げ込んだ。
ら、OAKのWR89クーパーが、投げるタイミングが遅れたからもう来ないと思ったか、カムバックに切り替えたと思ったか、なんかわかりませんがスピードを落とした。
で、MIAのディフェンスは3人も奥に残ってたんですが、そのうち2人はクーパーにつられてスピードを落とした。でも25ハワードだけはボールを見てたから走り続けてインターセプト。

2つ目は試合終盤、オフェンスがトリックプレーでタッチダウンを取って逆転した後のOAKのシリーズ。攻め込まれて、レッドゾーン。
しかも、前のプレーでCB28マッケインが脳震盪みたいになり、サイドラインへ。
で、OAKがWRを3人片方のサイドに固めてきた。そしたら、DBが足りないのもあって、トリプルの内側にいたWRネルソンの正面にLBが。こりゃ前半のあの悪夢が再び。
と思ったら、審判がボール置くところ間違えてたかなにかでプレーが始まらない。
やり直し。
ディフェンス整え。
次のプレーでインターセプト。
誠にありがとうございました。

■来週はパッツだよ

そんなこんなで、OAKがパスカバーの弱点を攻めて来なかったことと、審判が協力してくれたおかけで勝てたようなもんなんですが。

来週はNEです。
DEの95ヘイズがシーズンエンド、50ブランチもお休み、で3人しかいない。補強しなきゃ。ってな感じ。
とはいえNEは絶不調って噂ですし、さらに怪我人も増えてますし、エデルマンが復帰するまでは流してて欲しいんですよ。
でも、そういうときに妙に本気出すからなあ。





関連情報

  1. マホがブレーデー様並みになったとか10年早いぞコラ!(完成形に近づきすぎなんだよ10年くらい迷走してこい)という話
  2. ドルフィンズの2023シーズンまとめ
  3. 敵は寒さかパスラッシュか。予想通りの結果になっちゃったワイルドカードプレーオフMIA@KCレビュー
  4. 圧倒的劣勢な環境のWILD CARD MIA@KCプレビュー
  5. スーパーボウル優勝候補のビルズをあと一歩まで追い詰めたぞ!ドヤァ!!のweek18 BUF@MIAレビュー
  6. ついに真価を見せたIf HealthySことドルフィンズだったweek17 MIA@BALレビュー
  7. 実力的には…とかどうでもいいんだ勝ったんだから!のweek16レビュー
  8. 快勝!の裏でIf Healthyっぷりが本気を出し始めている怖さ…のweek15 NYJ@MIAレビュー
  9. ぐずぐずしてそのまま負けたweek14 TEN@MIAレビュー
  10. 今年1番の完勝だった。が、ベイカーの怪我が痛いなーな、week13 MIA@WAS レヴュー


コメントを残す