[イルカ観察日記] 敵味方みんなでお膳立てしてくれたけどタネヒルはスルーしてラックさんが掴んだ第12週 MIA@IND
MIA 24-27 IND
展開としては惜しかったけれど、内容的には点数以上の完敗な印象。
相手がいろいろミスしてくれるところまではいつも通りだったものの、どんなお膳立てがあっても点を取りきれず、その後にスーパーラックさんタイムがやってきた、というところです。
つまり、コルツの自作自演さよならゲームよ。
<オフェンス>
久しぶりにタッチダウンというものを3回も見た。
でも手詰まり感はどうしようもなく、特にパスはタネヒルにできることにだけ絞っていったら最後には何も残らなかった的な先細り感でそのまま終了。
ではインターセプトを覚悟してでもタネヒルに投げさせるべきだったのかと言うと、負けてる展開ならそれで良いんでしょうけれど、最後まで同点で流れていったので、勝てる確率が一番高いプレーを選んでいた結果がアレだった、という印象です。
実際最後まで一番コンスタントに出てたのランだったし。
■タネヒル
1ヶ月ぶりくらいの登場。それほどの違和感はなかったけれど、復活にともなうチーム的な盛り上がりとかも特になかった。
前半はフィールド内側にいるレシーバーに投げ込むパスや、空いているレシーバーを探してから投げるパスも多かった。かつてのショートポストの鬼が戻ってきた、的な。
回数的には、
投げ込むパス:5/8
振り分けるパス:4/5
くらいだった。
でもまともにパスが通ったのは最初のシリーズだけで、その後はレシーバー探させると見つからずチェックダウンのパスを投げたらインターセプトされかけたり、長いパスを投げさせると短くなってインターセプトされかけたりで、ちょっともう投げさせられるパスがねーやって感じになってしまい、後半には
投げ込むパス:1/4
振り分けるパス:5/6
くらいになってた。
タッチダウンになったパスも、最初のRB32ドレイクへのスクリーンは振り分け親方しただけで、INDのLBがあっさりこけて、FSがちょっと遅れてTEがブロック間に合ったっていう、どちらかというとINDのミス。
前半最後のWR88カルーへのTDパスは、むしろ一回奥に抜けたのにパスが短いから競り合ってナイスキャッチみたいに見えた、まぐれ当たり。
というわけで、タネヒルはタネヒルのままでした。
■OL
LT78タンシルとRT70ジャワーンが戻ってきました。
1QではLGに64ブランデルが入っていましたが、2QくらいからはCに64ブランデル、LG62ラーセンの形に。
それでわりと安定していました。
ランでも意外と手の込んだアサイメントのプレーも多く使っていたし、最後までそこそこ安定して出ていた。サックもタネヒル感あるのが1回だけ。
十分な出来でしょう。
■レシーバー
WR陣に怪我人が多すぎて。15ウィルソン、19グラント、80アメちゃん、みんなアウト。
結果、RB32ドレイクとWR88カルーがパスで1タッチダウンずつしたんですけれど、さすがにちょっとコマ不足感がありました。
TE86ゲシキもファンブルしちゃうし。これからどうしましょ、的な。
■勝負弱さ
スーパーラックさんタイムだけでなく、随所で勝負弱さを見せつけてくれました。
敵陣でファンブルリカバーしてからの攻撃でもあっさりパント。
インターセプトしても次のプレーでファンブルロスト。
またインターセプトしても時間も技もなくニーダウン。
敵陣でパントブロックしてもようやくFG止まり。
これだけボールをもらって合計3点っていうのはね。
そして同点で残り4分からの攻撃。中のラン、スクリーン、ドロー、パント。
この試合で最もゲインできてた3種のプレーを出したんだからしょうがないですけどね。
<ディフェンス>
基本的にあまり止められるような雰囲気はなかったんだけれど、コルツが3つターンオーバーをくれたので、そこそこ止まったような印象は残った。
でも、個々の穴は埋まってなかった。
■ランディフェンス
コルツのRBのスタッツ合計は、24回103ydsと、距離的には(MIAにしては)それほどでもない。が、コンスタントに出されていたし、止められるような感覚はなかった。
やっぱりLBが消える。この試合は特に52マクミラン。
INDのOLが斜めに出たりクロスしたり、ちょっと動きのあるアサイメントが多かったんだけれど、それに惑わされまくりで、GやTEにブロックされて消えるのが頻発。
スイープとかの最初に横に動くプレーだと、入る穴を間違えて消える。
中のランでブロッカーがこなければ、かろうじてまだ大丈夫なんだけど。そのためにはDEかSが外から突っ込んでいって、OLをつぶしていることが多いので、ディフェンス全体で見たらあんまり変わらない。
今シーズンまったく成長できずに終わったら悲しいなあ。
■パスディフェンス
パスラッシュがダメダメだった。
さほどの工夫なくただ4人ラッシュを繰り返してただけなので、まあ仕方ないんだけど。なんかやりようがなかったのかね。ブリッツの成功率も低いしなあ。
パスカバーは、29ミンカたんをCBに使って、ニッケルに28マッケイン。
生き残っているメンバー的にやむを得ない使い方とはいえ、やっぱりミンカたんは本職のセーフティーできちんと伸ばしていただきたいなあ。
エースCBの25ハワードを相手のエースWR13ティーワイにつけるのではなく、ほぼ右CBに固定。ミンカたんが左CBに固定。
というわけで、ハワード対ティーワイのときはわりと平気だったけれど、ミンカたん側にきたときに2回くらい派手にやられた。
そして、スロットに入られるとさらにヤバかった。もうハワードがべた付きで良かったのに。
さらにザルだったのが、いつも通りLBや上がり目のSのゾーン。分かっちゃいるけど、特にTEのパターンが豊富なチーム相手だと確実に取られる。ここも対策なかったなあ。
最後のサヨナラFGになったシリーズでも、3&9でミドルに通されて終了。
まあこのプレーでのカバーは、前半最後にハワードがインターセプトしたのに似てる、実はDBが後ろのゾーンに残ってるよーってやつだったんだけど、ここではCB28マッケインとSS20レシャッドが2人してレシーバーから目を離したもんだからガラ空きになっちゃったんですが。結局ザルになる場所は一緒なんだよなあ。
<来週>
ついに負け越して、5勝6敗。
そして次はルーキーQBアレンが戻ってきて意気上がるBUF戦。
これ負けたらシーズン中であっても再建が始まるかもなーっていう、ある意味重要な試合であります。
まあ、再建すぐに始まっていただいても全然かまわないんですけどね。
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