どんとこい消耗戦のPHIに力負けしたweek7 MIA@PHIレビュー
■結果
MIA 17-31 PHI
■展開
最初からオフェンス・ディフェンスともに力負け。一方的になっても仕方ないくらいでしたが、相手QBハーツが適度にやらかしてくれて、点差を広げられず、意外とじりじりした流れになりました。
とはいえ、ドルフィンズのオフェンスがどうにもならない。相手S26のミス?でどうにか一発ロングパスが通ってタッチダウンが取れたものの、オフェンスの得点はそれだけでした。
あれ、この26の選手、もうイーグルスにいないみたいだな。なんでだろ。
その後、ディフェンスがpick6して同点に追いついたけれど、次のイーグルスのオフェンスにタッチダウンを取られ、その次のドルフィンズのオフェンスはインターセプト。ここで終わった。
残り11分あったけど終了。イーグルスとの間にはなかなか大きな差がありそうです。
■どんとこい消耗戦
イーグルスのディフェンスは基本的に2deepで後ろをしっかり守ってロングゲインを許さず、どこかでDLが勝てばロスさせられるだろ、という雰囲気でどっしり構えていました。
また、イーグルスはオフェンスも焦らずにOLの力を活かしたゴリゴリを基本に、マイペースなプレーコール。
攻守ともに派手なことは必要ないという感じで、その代わりドルフィンズのオフェンスも地味に抑えられれば多少進まれてもいい、つまりは自力に自信があるから消耗戦に持ち込めば勝てるだろって考えているような印象でした。
こっちは確かに最大瞬間風速はあるけれど、結局のところIf Healthy。
イーグルスの決勝点になったタッチダウンのドライブでは、途中でLB51ロングとFS8ホランドが衝突して退場、というアクシデントがありました。その間にずるずる進まれちゃった。
ともあれ、毎試合淡々とこの消耗戦を続けられるイーグルスの胆力はすごいし、実践向きすぎるのよ。
■オフェンス
・OL完敗
イーグルスのDLが凶悪なのは知ってましたが、やはり完敗。
まあ、LT、LG、Cが控えなのに勝負できると思うのが間違いだよなってレベルでした。
青天するんだもん。
また、ランプレーしようと思ったら、DLをそれぞれダブルブロックでとる必要があるので、どうしてもOLの人数が足りなくなります。で、LBとコンテインが余ってキャリアが潰されるという感じでした。
結果、ランが全然出ない。
モスタートが、9回で45yds。ただし、21ydsと15ydsがありました。しかも1シリーズ内で続けて。
なので、残りの7回で9ydsってことなので、コンスタントにドライブできる状態ではない。
・ロングパス対策
ランを封じられたらパスを投げたら良いじゃない、とは言うけれど。
パスはしっかり2deepを主体にロングパスを封じられました。じわじわ攻められる分には良いやってことだったのでしょう。ドルフィンズのオフェンスはどこかでボロが出るし。
QB1ツアは去年に比べればパスラッシュがきても落ち着いていられるようになったのですが、やはり限界はありました。
常にプレッシャーがかかるもんだから、なんだか不思議なパスを投げてしまったんでしょうねえ。
一人で逃げてパスを通して、すべてを組み立てるQBではないんだけれど、やっぱりダメだったかって感じでした。こういうのって上達するのかなあ。
ウィンドウがいくらタイトでも通せるパスも投げられるんですけど。
7人パスプロも良かった。こういうので良いんだよ。
■ディフェンス
・Dフロントは頑張った
イーグルスのRBのランは23回78yds、平均3.4ydsなので、十分守れていました。
特に開幕戦では判断がアレなことが多かったLB55ベイカーとLB51ロングが安定してきたのが大きい印象です。
・DBが前に出された
ただし、DLとLBだけでランやスクリーンを止めるまでには至らず、DBの参加が必要になっていました。
特にFS8ホランドの動きはとても良く、どこでもホランド状態でした。
しかし、どこにでも出てくる状態からディープのパスカバーはできない。結果として脆弱なCB陣が手薄になって崩壊した形でした。
・CB陣の薄さ
元々のCBの序列の上3人、CB25ハワード、CB5ラムジー、CB40ニーダムがお休みなので。3人が復帰した完全体が見てみたい…
この試合は、CB4甲府くん、CB33アップル、CB34誰か、あと誰か、あと誰かも出てたな。どうしようもない。
イーグルスも最初からこっちを狙えばもっと楽だったろうに、とは思うのですが。ゴリゴリ好きなのか、消耗戦フェチなんだなあ。
・ディフェンスが10点とった
ハーツのやらかし2回。あと2回欲しかったなあ。
ハーツは背が低いこともあるだろうけど、コンスタントにLOS付近でパスを叩かれていました。
イーグルスとしては許容範囲なんでしょうけれど、一定確率でこれが出るならば、殴り続けられるチームか消耗戦に付き合えるチームなら、勝機が見えてくる気がします。
■If healthy
想定通り、怪我人がどんどん増えてきました。
week8のNE戦を乗り切ったら、week9はドイツでKCなので適当でいいし、week10はバイウイーク。
2週間は休養ということで、week11からはある程度の戦力に戻ってきていただきたいところです。