[05]03(3)ディフェンス・バック
ディフェンスのポジション、最後はディフェンス・バックだよ。
パスを守る人たちー!
めずらしい、知ってることもあるだなー。
そのとおり、DBの第一の役割はパスを守ること。DBのラン・プレーへの対応は「ラン・サポート」なんて言われるくらいで、DLとLBの補助って感じがするね。
ディフェンス・バックは基本4人で、オフェンスが普通のプロ体型の場合、両側のWRの前に配置されるのがコーナー・バック(CB)、LBの後ろに配置される2人がセーフティーだよ。セーフティーはさらに、オフェンスのTEがいる側(ストロング・サイド)がストリング・セーフティー(SS)、TEのいない側(ウィーク・サイド)がフリー・セーフティー(FS)ね。
コーナー・バック

コーナー・バックってかっこいいよね!
パス専門! 職人って感じー!

WRの正面にいて、パス・カバーが一番の仕事になる。フィールドの外側の方で、まわりに他の選手もいないから、広いところでレシーバーと一対一で向き合うことが多いね。

一対一の勝負!って感じがするよね。だからDBの中でも、セーフティーよりもマン・ツー・マン・カバーの上手な選手がやるポジションだよ。たまーに、外側からブリッツに入ったりもするけどね。
でもラン・プレーのときだって仕事はある。外側に走ってきたランナーを、自分よりも内側に留めておくって役割が大きいんだ。CBがディフェンスの一番はじっこにいる選手だから、ランナーにCBの外側を走られちゃうと、もう誰も追いつけなくなっちゃうからね。

フリー・セーフティー

フリー・セーフティーって好きー!
狙いすましてアターック! って感じー!

そうだねー。プレーがはじまるときに一番後ろにいるからっていうこともあるけど、フィールド全体を見てオフェンスの動きを読んで対応する選手が多いポジションだね。

2人いるセーフティーのうち、ウィーク・サイドに配置されている選手がフリー・セーフティー。ストロング・サイドにいるのがストロング・セーフティーで、そのSSがLOSに近づいていっているときや、WRが多くてSSもマン・ツー・マンでパスを守るときには、FSはフィールドの中央にセットすることもあるね。
こんな感じにずれるよ。


パス・プレーでは、ゾーン・カバーのときにはディープ・ゾーンを守る。マン・ツー・マン・カバーのときには、自分が直接カバーする相手はいなくて、CBやSSをサポートするっていうことが多いんだ。
ラン・プレーのときにも、DLとLBがブロックされちゃって穴があいたところを埋めるような、ディフェンスの最後の1人って動きが多いね。
でもその一方で、パス・プレーのときは直接カバーする相手がいなかったり、ラン・プレーのときはブロックにくるオフェンスの選手がいなかったり、わりと自由に動けることが多いから、パス・コースを読んでインターセプトを狙ったり、後ろからスピードにのってRBにハード・ヒットをしたりっていう大胆な動きもできるんだよ。

ストロング・セーフティー

神出鬼没って感じー!

ストロング・サイドに配置されているセーフティーがSSね。TEがいる側だから、FSに比べるとブロックされることも多い。なので、ラン・プレーに対しての強さも必要になっちゃう。

普通はFSと同じく、LOSから10ヤードくらいのところに配置されてる。でももっと前のほうにきてLBに近い役割になってるとローバーって呼ぶこともあるんだよ。ストロング・セーフティーって呼ばれるときに比べると、よりLBっぽくいろんなことをするイメージかな。


ニッケル・バックとダイム・バック




基本的にはCBと同じで、WRをカバーすることが第一の仕事だよね。オフェンスがWRを増やしてくるシチュエーションで特によく使われる。ということは、そのときに増やされたWRも、ディフェンスのニッケル・バックも、控え選手って言うこともできるんだ。
エースCBの方にはパスは投げず、ニッケル・バックを攻めるっていうのもオフェンスの戦略の一つ。選手層の厚さが勝負になるって言えるかもしれないね。なので意外と狙われることも多くって、試合の流れを決める選手になる(あるいは、なってしまう)ってこともよくあるんだよ。


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