[イルカ観察日記] NFL2015 week11 DAL@MIAレビュー
DAL 24-14 MIA
ちょうど対戦というタイミングでロモが復帰。あと一週間休んでくれればよかったのに。
まあ結果的にスコアは実力通りではあったが。それでも、流れさえきちんとつかめれば十分に勝つチャンスはあった試合だった。
MIAの勝負弱さはNFL随一ではあるけれど、それでもね、さすがにひどかった。
■オフェンス何もできず
パス24回、ラン14回。合計38プレー。普通60プレーはするだろ、というところで、驚きの少なさ。それだけドライブができていなかったっていうことだけども。ファーストダウンも9回だけ。
特に前半は残り1分までタネヒルのパス獲得12ヤードというどうしようもなさで、これはもう勝てるわけがない。
敗因は、変わらなさ。
バレてるプレーをバレてるタイミングでやれば、もちろん止められるに決まってる。しかし、同じことをやり続ける。
そろそろオフェンスコーディネーターも代わってくれないかな。
■タネヒル
タネヒルだけのせいじゃないけどさ。
でも半分くらいはタネヒルのせいだからさ。
とにかくディフェンスが見えない。LBが下がったのに気づかずに相手にストライクのパスを投げてINTされるし、ラッシュが来てるの気づかずにサックされるまでじっとしてるし。ずっと変わらないんだから、たぶんもう変わることはないんだろうと思われる。
それでもどうにか、ロングパスが2/4くらい成功して、結果的にはそれだけがタッチダウンに結びついた。これがまぐれじゃなくて、来週以降も成功することを願います。
そろそろミドルも投げさせてほしいけどな。
■ディフェンスの底上げ
オフェンスがどうしようもないのに比べると、ディフェンスはよく我慢して頑張った。
カウボーイズというとOLがクソ強いというイメージだったが、大きく抜かれることはあまりなく、大量失点の心配はなさそうではあった。
それはたぶん、DLとLBが、誰がでてもそれなりに穴はないっていうくらいに底上げできているからだろうと思われる。しかし、底上げされただけで、強いっていう部分は作れていないので、結局ズルズルいかれてしまっているんだけれども。
それとDBはやっぱりザル。ルーキーのCBマッケインが多少は成長してきた感があるので、そろそろ先輩CBテイラーに代えてみるのも良いんじゃないかなあ、と思ったり。
あとは先週に引き続きTEが全くカバーできない。FSたちよりもLBヒューイットの方がパスカバーが上に見えるのはどういうこっちゃ。
■勝負所で何もできない弱さ
オフェンスもディフェンスも力不足は感じられるけれども、なによりも今週の敗因はモメンタムのとれなさと、修正の効かなさ。
ロモも復帰戦でさすがに乱れることも多くて、2つのインターセプトを奪った。
INTの後の攻撃は勝負どころである。ここで得点できれば流れがつかめるし、できなければ逆に勢いが削がれる。
で、結果はどうだったかというと。
INT後の2シリーズの得失点合計が、まさかの-7点。マイナスなな点。
INTしたと思ったら、タネヒルの弱点をしっかりスカウティングしてたっていう感じのプレーでピック6。いや、これはすでに去年から分かってた弱点だけど、まだ同じプレーやるのかよ、っていうね。
もう一回INTしたと思ったら、なんか知らないうちに1st.ダウン30とかいう意味の分からないシチュエーションに。なんなんだ。
この2シリーズでどちらかTD、そしてpick6がなければ、計算上のスコアは21-17で勝ってるわけで。
つまり自滅。
ディフェンスも、各ポジションのリーダーたちが怪我しまくりで、DBはFSデルマスがおらず、LBはタックルリーダーのジェンキンズがおらず、DLはキャプテンDEウェイクさんがいない。結果として、どうもオフェンスの変化に対応する声を発する選手がいないらしい。
相手エースWRデズズがウィングの位置にまで入ってきてセットして、正面でカバーするのはルーキーLB、という場面が発生しても。それがゴール前で、相手は確実にこのプレーでタッチダウンを取りにきていると分かっても。そこで修正の指示をしたり、タイムアウトを取ったりできる選手がいない。
で、あっさりタッチダウンされる。
この辺はディフェンスコーディネーター含めての課題ではあろうけれども。
勝負どころを見極められる選手がいないってのは厳しい。
ということで、4勝6敗。あと2敗でシーズンエンド。ついでに暫定HCの本採用もなくなるだろう。
残りの試合は、NYJ、BAL、NYG、SD、IND、NE。負け越しチームは2つだけ。
やっぱり今年も良くて7勝かなあ。いつも通りだなあ。