[イルカ観察日記]2017シーズンふりかえりと来年のこと<ディフェンス編>
ディフェンスは、去年の状態と比べると一進一退、停滞した一年といった印象でした。
こちらもオフェンスと同じく、ILBやDBにけが人が多かったので、来年の方が良くなるという期待は多少ありますが。
また、今年はDCだったジョセフがDENのHCになって、前LBコーチのバークが内部昇格でDCに。
ディフェンスのシステムが大きく変わることはありませんでしたが、プレーコールはやや単調になり、ブリッツを入れても不発、勝負所と見てコールしたんだろうなーっていうゾーンブリッツも不発。やはりプレーコーラー1年目だし、こんなもんなのかなーという1年でした。
あとはポジションごとの感想。
■DT
93スーは、そんなに気分の波もなく、そこそこ安定していました。
スーがいるといないとでは大きく違う状態にはなってしまいましたが、その他の選手もそれなりに頑張っていました。まだみんな若いので、そろって成長していただけると嬉しい。
・93スー
プロボウルには選ばれませんでしたが、良かったと思います。
プレーコール的にダブルでブロックされることが多かったけれど、サボらず走ってパシュートしてたし。
・56ゴッチョー
ドラフト5位のルーキー。堅実な出来という感じでサックもありませんでしたが、シーズン中にスターターにもなり、予想外の良い出来でした。
・97フィリップス
ちょっと怪我が多くて、途中ゴッチョーにスターターを奪われたりもしましたが、ちゃんと治ったときは、ちゃんとお仕事できていた。スピード感は上がったかな、サックもあったし。
・98テイラー
ドラフト6位ルーキー。目立った活躍ってほどのことはありませんでしたが、激しくやられることもなく、まあ及第点。順調に成長していただきたい。
→来年
シーズン中に来年はもうスーはいなくなるんじゃないかという噂も流れましたが、DLコーチ人事がスー向きだったこともあり、いまのところ沈静化されている様子。
お給料的に厳しいのはもちろんですが、スーがいないと真ん中のランが止まらない祭りだったので、やはり出しちゃうのは不安だなあ。
あとの3人は着実な成長を期待。
■DE
サックの数以上に、印象として、わりと不発なシーズンでした。プレーコールの単調さと、まずコンテインを優先しろという雰囲気だったのが原因かと思われます。
来年はもうちょっとシステムにも工夫がほしいなあ。
・91ウェイク
なんだかんだ10.5サックというのはさすが。ハリスが成長するまで、どうぞこのままお元気で。
・90ハリス
期待のドラ1ルーキー。ですが、ちょっと物足りない2サックどまり。
今年はブルラッシュしとけ! とかコーチに言われてるのかなあ、と思うほどに正直なラッシュに終始していたので、まあ仕方ないのかな。来年はもっといろいろグイグイいっていただけますよう願っております。
・50ブランチ
去年それほどすごく良かったという印象はなかったけれど、結構な額で再契約して、そして今年もそれほど良くはなかったという。ちょっと悲しみ。
今年はスターターでしたが、来年はウェイクとハリスを休ませる要員になってしまうか、張り合うか、もうちょっとがんばれ。
・75ヘイズ
ランディフェンスが得意という話で加入してきて、確かにランでは堅実にプレーしていたような。使いどころによって裏をかかれる危険はあるものの、いた方が良い人材でしょうね、と。
→来年
まずコーチ陣には90ハリスをもっと活かしていただきたい。91ウェイクさんもまだいけるし、50ブランチも控えとしては十分すぎると思われます。もちろん、良いパスラッシャーがいたらさらに獲得ってのも十分考えられますが、優先度はそんなに高くないはず。
95ヘイズはFAになりますが、残ってくれるといいけれど、ハリスの成長とLBの強化で乗り切ろうという考えもあるかもしれない。
■LB
去年ILBとして大復活を遂げた47キコをOLBにコンバート。そしてFAで元PITの94ティモンズを獲得。でも94ティモンズもOLBとしての起用。
じゃ、肝心のMLBどうすんの? というシーズン前の懸念が最後まで尾を引きました。結局固定できず、わりとディフェンス全体の足を引っ張るようなことにもなって、ランディフェンスも安定せず、の原因にもなりました。
新DCがLB出身なので、強化にもちょっと期待したんですが、最後まで根性で止めろ的な雰囲気で行ってしまったのもちょっとアレでしたね。
・47キコ
今年はOLBとして。ランディフェンスはもちろん、ブリッツあり、さらにはTEのマンツーマンまでやることになって、結構大変そうでした。
特にTEのパスカバーは、さすがに無理だろっていう場面まで追いかけさせられていた。キコは悪くない。ちょっとプレーコールでなんとかしてほしい。
・94ティモンズ
シーズン開幕直前に突然お家に帰っちゃうという事件を巻き起こしたものの、戻ってきてからはきちんとお仕事していました。タックルも安定してたし、もうMLBとして使っちゃえばいいのになと思っくらいでしたが。
来年も引き続きお願いいたします。
・52マクミラン
期待のドラフト2巡ルーキー。プレシーズンではこのままMLBスターターに、という評判でしたが、シーズン開幕直前に怪我。そのままシーズンアウトとなりました。
来年はちゃんと治ってお仕事してください。
・58マウアルーガ
52マクミランがIR入りして、あわてて契約した浪人FAでした。開幕には間に合わず、その後出場してそこそこの動きの試合もありましたが、やっぱり怪我で終了。
・45ハル
成長を期待しつつの3年目。今年はMLBのスターターが空いたこともあり、スターター候補筆頭とも思われましたが、結局ルーキーの52マクミランの方がいいんじゃね、ということになり、控えに。
そして52マクミランが怪我したら58マウアルーガがスターターに。と、もうちょっと物足りないっていうポジションから浮かびきれません。
ちょっとフェイクとかに騙されがちな印象があり、ボールキャリアから離されてしまって、DLとの間に隙間ができてしまうような。プレーリードが上達すればもう一皮むけるものと、とりまえずまだ期待はしていますが。
来年こそがんばれ。
・59アレン
今年のドラフト外ルーキーからの生き残り。58マウアルーガが怪我した後、45ハルと先発を分け合う形になりました。ちょっとした予想外の当たりですね。
こちらはハルに比べると若干スピードに乏しくて、ボールキャリアとの距離を詰めるのがちょっと遅いかな、という印象。
来年もぜひ生き残って化けていただけるよう期待。
→来年
OLBの47キコと94ティモンズは問題ないと思われ。
問題はMLBですが、52マクミランの復帰、45ハルと59アレンの成長に期待するだけでいいのか。もしくはスターター候補を補強する必要があるのか。余裕があれば補強したいけどなー、ってところでしょうか。
控えについては、OLB兼スペシャルチームでそこそこ出場していた44ヒューイットがFAになるけど、残るかどうか。残らなくてもそれほどの影響はなさそうだけど、スピードのあるOLBタイプは人手不足かも。
あとはMLBたちがそのまま控えってことでいいんじゃないかな。
■S
LBがちょっとアレだったこともあり、相変わらず20レシャッドが安定のシーズン100タックルを決めるという、良いのか悪いのかわからない結果に。もう一人はシーズン後半、出場停止あけの22マクドナルドがそれなりに安定。
TEに対するパスカバーがゆるゆるだったのは、LBやニッケルだけでなく、セーフティーも含んだ課題でしょうけれど、出来としてはそこまで悪くないユニットかなとは思われます。
・20レシャッド
チーム唯一の(補欠でない)プロボウラー。なかなかの神出鬼没っぷりを発揮するタイプで、タックルも多いし、インターセプトも増やせるのですが、今年は裏を一発抜かれる場面も何度かありました。そのへんはプレーコールの責任でもあるでしょうし、来年は確実性をぜひ。
・22マクドナルド
今シーズンは前半8試合出場停止だったものの、後半はスターターに定着。デカくてランサポートがきちんとできていた半面、こちらも裏を抜かれることも。そのへんはプレーコールの(略
・29アレン
シーズン前半、マクドナルドの穴を埋める形でスターターとして出場していましたが、マクドナルドの復帰と入れ替わるようにIR入りしてしまいました。
プレーの方は、完全にスターターのレベルとは言い切れない印象もありましたが、控えとかニッケルとかとしては十分なのでは、くらい。
・31トーマス
毎年ロスターぎりぎり感はあるものの、生き残り続けている安定の控えっこ。スペシャルチームでも出ているし、真面目っぽいので今後とも頑張っていただきたい選手です。
→来年
スターターの2人、20レシャッドと22マクドナルドは来年もいるので、大きな穴はあきそうにありません。
ただ、控えたちが問題で、29アレン、31トーマス、35エイキンス、21ルーカスがみんなFAになります。
29アレンは怪我次第だし、怪我ちゃんと治ってるなら、もしかしたら欲しがるチームがあるかもしれない。31トーマス、35エイキンス、21ルーカスは、まあ、残るかな。そんなに高くないし。でも、スターター2人との力の差がちょっと激しいので、成長には期待するものの、ドラフト下位で当たりが出ればいいなあっていうポジションでもあります。
■CB
今年は頭数はそろい、いよいよザルっぷりを克服する年になるのでは、と期待したのもつかの間。
スターター奪取期待のあった36リペットがシーズン前にシーズンエンド。
41マックスウェルは引き続き無気力感散発。
そして残ったのは2年目の25ハワードとルーキーの30タンカーズレイだけ。
そして結局ニッケルには28マッケインという、去年と同じ状態になりました。
とほほ。
・25ハワード
今年一番の収穫はハワードの成長かな。去年までも出場しているときには堅実な動きをしていましたが、怪我がちだったので。今年はほぼ出場して、ブレーデー様から2インターセプトという、これだけで3年は生き延びられるお仕事もありました。
来年もこのまま、エースに成長していただきたいところです。
・30タンカーズレイ
ドラフト3位ルーキー。経験のなさからか、多少びびっちゃうようなプレーぶりもときどきありましたが、全体としては良く頑張ったと思います。スターターとしてもそこまで見劣りするほどではなかった。
来年は堅実に一年間すごしていただきたい。
・36リペット
プロ入り後にWRからCBに本格転向、6-3の大型DB、2016シーズンにはスターターも務めて、いよいよ今年はブレイクか、と思ったシーズン入り直前のIRでした。
きちんと怪我を治して、来年は上の2人とスターター争いを繰り広げていただきたい。
・28マッケイン
今年はそろそろ出番がなくなるだろうなあ、と思っていたところに、無事故れ名馬フィルターによって生き残った。とはいえ、今年はパスカバーもちょっと上達してる印象はありました。来年もダイムとかブリッツとか要員で頑張っていただきたい。
→来年
上の4人が健康ならば、頭数としては大体回るものと思われます。が、ビッグプレーをばんばん、という雰囲気の選手はいないので、花のあるエースCBが一人いるとまたかなり違うんだろうなー、でも取る余裕はないよなー、ドラフトBPAでうっかりいい選手入ったりしないかなー、というところではありますが。
またつづく